男闘呼組「BEST FRIEND」(映像作品)

『BEST FRIEND』は、男闘呼組の主演映画『ロックよ、静かに流れよ』の制作過程を収めたドキュメンタリー映像作品。映画公開に先立つ1987年12月16日に、ポニーキャニオンからVHSで発売された。軽井沢での合宿と脚本の読み合わせから、松本でのロケ、劇中歌の録音、撮影終了までを、4人の会話やナレーションとともにたどる。

BEST FRIEND(映像作品)

アーティスト:男闘呼組
形態:VHS
発売日:1987年12月16日
発売元:ポニーキャニオン
品番:V58M-1589
収録時間:30分
パッケージ表示価格:5,800円
JAN:4988013489974

パッケージでは、初主演映画の撮影場面を中心に、初めての映画製作を通じた4人の友情を描く音楽イメージビデオ、セミ・ドキュメントとして紹介されている。紹介文は新曲4曲を取り上げると説明し、収録曲欄と封入歌詞紙には5曲を掲載している。

軽井沢の合宿と脚本

冒頭では4人が映画出演を新たな挑戦として語り、1987年夏、長野県軽井沢での5日間の合宿へと移る。合宿3日目には映画のプロデューサーや監督らが訪れ、メンバーはバーベキューの準備をして迎える。決定稿の脚本を受け取ると、それぞれが役名やサインを書き込み、準備の手を止めて読み始める。

夜の打ち合わせでは、岡本が原作に感動していたことと脚本のまとまりについて話し、前田は読んで胸が熱くなったと語る。成田は登場人物と自分たちの共通点に触れ、自然に役へ入れると考えている。長崎俊一監督は、台詞をそのまま読むことよりも、リアルな表現を目指す方針を伝える。

翌朝は岡本、前田、高橋の3人が発熱し、成田が病院へ行こうと声をかける。診察後、成田が監督とスタッフに状況を報告し、休養することになる。続く東京・渋谷の場面では、回復したメンバーが台本を読み合わせ、動きを伴う稽古に取り組む。

製作発表から松本ロケへ

製作発表では4人が出演への抱負を述べる。岡本は自身の名前や男闘呼組としての立場を離れて片岡俊介役に入りたいと語り、前田はライブ場面に向けたドラムの練習を紹介する。高橋は想像していたことが現実になる喜びを、成田は役をやりきる意欲を述べる。

その後、舞台となる長野県松本市へ移る。成田が演じる人物のモデルの墓参りと撮影の安全祈願を経て、バッティングセンターの場面を撮影する。ナレーションでは、松本で3週間過ごすことが説明される。

ロケの記録にはボウリング場での芝居、フィルム交換中の食事、現場に集まるファン、喧嘩や逃走場面の撮影が含まれる。高橋は怪我に注意する必要を語り、岡本は相手役との動きや倒れ方を確認してから本番へ臨む。成田も、喧嘩場面では実際に当たることがあると撮影後に話している。

メンバーによる8ミリ撮影とロケの終わり

撮影の合間には、メンバー自身が8ミリビデオを回し、スタッフへの声かけや宿での食事などを記録する。雨で撮影が中止になった日には、4人が松本城や木立の中を歩く姿が収められる。

松本ロケ最終日の記録は、亡くなった友人ミネさを偲ぶ誕生日の場面。雨を降らせる準備と本番の芝居をつなぎ、ケーキを囲む3人の姿からロケ終了へと進む。この場面で描かれる死や誕生日は映画の物語上の出来事である。

録音と撮影終了

東京・銀座の場面では、映画で使う新曲のレコーディングを紹介し、「ルート・17」とともにスタジオでの様子を収める。続く追悼コンサートの撮影では、出演場面のない成田も現場を訪れ、岡本、高橋、前田の3人を見守る。「LONELY…」の演奏場面を撮り終えると、成田も加わって4人が合流し、スタッフらと撮影終了を喜び合う。

終盤のナレーションで岡本は40日間にわたる撮影の終了を告げ、成田は仕事を通して4人の仲間としてのつながりを改めて感じたと語る。高橋は4人にふさわしい言葉として「ベストフレンド」を挙げ、前田がこれからもその関係を続けていく思いを述べる。使い込まれた台本と映画のカットを背景に、エンドロールへ移る。

使用曲

パッケージ裏面と封入歌詞紙に記載された曲目は次の5曲。楽曲はメイキングの背景や映画の撮影場面に用いられ、同じ曲が複数の場面に登場する。

  • LONELY… — 冒頭、追悼コンサートの撮影、エンディング。
  • STAND OUT!! — 台本読み合わせ、製作発表。
  • ROLLIN’ IN THE DARK — 軽井沢のバーベキュー、松本ロケ。実物には「敗者復活戦」の副題が併記されている。
  • 不良 — 雨天の休日、誕生日場面の撮影。
  • ルート・17 — レコーディング場面。

出演と制作

メンバーは本人として、映画の準備や撮影、日常の会話に登場する。劇中場面では、岡本が片岡俊介、成田が大峰武(ミネさ)、高橋一也が戸田努(トンダ)、前田が友成拓也(トモ)を演じる。長崎俊一は映画監督として打ち合わせや演出の場面に登場する。

パッケージ裏面の本商品のクレジットは、制作がジャニーズ事務所とプルミエ・インターナショナル、著作がジャニーズ出版、製造・発売元がポニーキャニオン。カセットにもジャニーズ出版の著作権表示がある。

エンドロールには、エグゼクティブプロデューサーにジャニー喜多川、プロデューサーに増田久雄と佐倉寛二郎、製作にジャニーズ事務所とプルミエ・インターナショナルが記録されている。著作権表示は1987年のジャニーズ事務所と記録され、実物パッケージ・カセットのジャニーズ出版とは表記が異なる。

関連映画

ロックよ、静かに流れよ』は、長崎俊一監督、男闘呼組主演で1988年2月20日に公開された映画。本作はその撮影過程を扱い、映画本編とは別の映像商品に当たる。最後には、「LONELY…」を用いて4人と公開日を紹介する映画の特報が掲載されている。


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