再結成ライブは昔にタイムスリップしたみたいだった――成田昭次が仲間たちと実現させた「男闘呼組」復活(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)

Yahoo!ニュース オリジナル 特集が、男闘呼組の成田昭次さんへのインタビューを2022年11月28日に公開しました。岡本健一さんからの再結成の提案、音楽を離れていた期間、上京後の料理の仕事と活動再開、復活したステージへの思いを伝えています。


仲間との再会と、再び4人で出した音

成田昭次は、2019年春、映画『ロックよ、静かに流れよ』の公開30周年特別上映のトークイベントに出た岡本健一から、男闘呼組の再結成について聞かれた。名古屋に住んで10年になり、音楽からも離れていた成田には現実味がなく、難しいと返信した記憶があるという。同年9月、東京ドームのジャニー喜多川のお別れ会で、岡本と26年ぶりに再会した。会った瞬間には長い空白を感じず、普通に話せたと振り返る。

11月には舞台で名古屋を訪れた前田耕陽と再会し、食事とカラオケを楽しんだ。12月には岡本とも男闘呼組の曲で盛り上がり、声が変わっていないと喜ばれた。4人のグループLINEができ、2020年3月のスタジオ入りが決まったが、新型コロナウイルスの影響で8月に延期された。成田は緊張して1時間早く到着した。高橋和也とも再会し、音を出すと一気に昔へ戻り、岡本の音の大きさも変わらないと感じた。翌日、前田の車で高野山の墓参りへ向かう途中、3人は再結成を誘った。しかし成田には、50歳を過ぎ、名古屋に築いた居場所があり、事件を機に音楽業界と縁を切った以上、誘われたから戻るとは言えないという思いがあった。

音楽を離れた理由と、料理の仕事からの再出発

男闘呼組は1988年にデビューし、1989年8月には東京ドームで単独ライブを開いたが、1993年6月に活動を休止した。成田は、1991〜92年ごろから各自が曲を作り、別のミュージシャンを録音に招くようになり、仲が悪くなったというよりソロ志向が強まり、バンドの音楽的な母体が不鮮明になっていたと振り返る。

2009年に大麻取締法違反で逮捕・起訴され、執行猶予付き判決の後に名古屋へ戻った成田は、音楽をやめることを自分の行為へのけじめと考えた。1歳違いの兄は優しく迎え、自分がギター、弟がベースでいつか一緒に演奏しようと言ってくれたが、帰郷のひと月後に亡くなった。以前から病気を抱えていたことに気づけず、立ち直るまで長くかかり、悲しみがよみがえると語っている。

2020年9月、岡本に紹介された芸能事務所の社長と初めて会った。3人で10時間近く話し、岡本の熱意に「いい意味で負けたのかもしれません」と振り返る。上京後は、音楽だけで生活する難しさもあり、その事務所が経営する飲食店の厨房で働いた。ほとんど料理経験がなく、一から覚えた修業はしんどかったが、まかないや母への料理も作れるようになり、苦労が良い楽曲を作ることにもつながったと話す。

2020年11月、リトルブラックドレスのライブでゲストギタリストとしてステージに戻った。見に来た岡本からはダメ出しも受けた。その後の同アーティストのライブへの出演も含め、全てがリハビリになったという。

男闘呼組復活と、待っていたファンへの思い

再結成には、ジャニーズ事務所が持つグループ名の権利という課題があった。記事は、当時同事務所とエージェント契約を結ぶ岡本が4人の思いを伝え、名前の使用を認められたと説明する。2022年7月16日のTBS『音楽の日2022』では「TIME ZONE」「DAYBREAK」「パズル」を披露した。直前まで告知がなかったのに反響が大きく、長いリハビリを段階的に重ねたから演奏が成立したと成田は考えている。

10月、東京ガーデンシアターの『男闘呼組1988』で、会場を見渡して昔へ戻ったように感じた。30年近く多くの人が待っていてくれたことに、最も心を動かされたという。『音楽の日2022』の収録には中居正広も訪れ、花や心配のメールを送ってくれる気配りに触れている。木村拓哉についても、変わらなかったと話した。

ジャニー喜多川、形見のギター、仲間の前向きさ

成田は、ベースをするつもりだった自分に、ジャニー喜多川が「Youはギターだよ!」と勧め、ドラムとベースの仲間を探してくれたことを回想する。スタジオで当初ドラムを担当した高橋と出会ったといい、4人の長所も短所も分かり、性格を生かすバンドを作ってくれたと感謝している。

2022年には寺岡呼人、青山英樹と成田商事を結成し、10月にミニアルバム『ボストンバッグ』を発表した。ライブでは、亡き兄のグレッチと、仲本工事から譲り受けたギブソンES-335を主に使っている。兄のギターは手入れを続け、再び音楽をする時に力を借りようと考えた。仲本とは目黒の店で交友を深め、丁寧に手入れされた古いギターから、本人の愛情と優しさを感じている。

2年前には想像できなかった音楽活動が実現したのは、岡本をはじめ3人が諦めなかったからだと成田は語る。僅かな可能性にも挑む仲間の前向きさを見習いたいという。記事は男闘呼組の活動を2023年8月までと案内し、トークを交えたアコースティックライブの構想にも触れる。成田は、男闘呼組と成田商事で、隠すことなく全身全霊で音楽を表現したいと話している。

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