岡本健一と成田昭次ラジオ初共演、生放送で新バンド『Rockon Social Club』電撃解禁(2023.01.26 放送)

2023年1月26日、interfmで放送された「TOKYO MUSIC SHOW」は、レギュラーパーソナリティの成田昭次がホストを務める中、男闘呼組の盟友である岡本健一をゲストに迎え、生放送で行われた。1ヶ月ぶりの出演となった成田は、番組冒頭で声が裏返るハプニングに見舞われつつも、岡本の登場によりスタジオは即座に熱気を帯びた。番組内では、男闘呼組の活動再開から、新バンド「Rockon Social Club」の電撃発表に至るまで、二人の口から多くの事実と想いが語られた。

「岡本さんって誰よ?」敬称を巡る攻防と老眼鏡

久しぶりの生放送に緊張していたのか、第一声の「こんばんは」でまさかの声が裏返るハプニングが発生。

すかさずゲストの岡本健一から「ものすごい声高くなかった? 今」とツッコミが入り、スタジオは冒頭から和やかな空気に包まれた。番組後半に控える「重大発表」について話題が及ぶと、成田の声色がふと真面目なトーンに変わる。 一人でその責任を背負うことへのプレッシャーがあったのか、隣にいる岡本に向かってしみじみとこう漏らした。

昭次

これ一人じゃなくてよかったなと。岡本さんが隣にいてくれなかったら、もう俺……

この言葉からは、後に発表される新バンドやアルバムへの想いが、一人では抱えきれないほど大きなものであったことが窺える。 しかし、そんな感動的な場面も岡本にかかれば笑いに変わる。

健一

ちょっと待って、「岡本さん」って誰よ?(笑)

昭次

岡本健一さん

健一

さん」って何よ?(笑)

仕事場だからと「さん」付けで呼ぶ成田に対し、「俺、成田さんとか言えないよ」と笑い飛ばす岡本。長い付き合いだからこその距離感が、リスナーの心を温かくした。成田は、岡本について「健ちゃんはね、誰に対してもタメ口だよね。意外とね。初めて会う人にもいきなりタメ口だもんね」と指摘しつつも、「それが全然嫌味なくできるっていうか、相手にも不快感を与えないで接すれるところがすごい」と評した。これに対し岡本は、「不快感を与えてる人はね、いっぱいいると思う。でも俺は気にしない」と淡々と語った。

また、話題はこの番組のもう一人のパーソナリティであるLittle Black DressのRYOにも及び、岡本は「俺、RYOに会えると思って来たんだけど」と残念がる様子を見せた。成田は「RYOちゃんも忙しい」と答え、彼女が新しいフライングVを手に入れたことなどに触れながら、「(RYOとは)親子ぐらい離れてる」と世代間の交流について言及した。

この日の岡本は、ゲストという枠を飛び越え、実質的な「メインMC」のように番組を回し始めた。 メールアドレスの告知をなぜか岡本が担当することになり、さらにはTwitter(現X)の画面を見ようとする成田に対し、こんな一幕も。

昭次

(画面を遠ざけて)今のね、ここ開けてね……

健一

昭次、見える? 俺のリーディンググラス(老眼鏡)貸してあげる

昭次

大丈夫、ここだ、いや、大丈夫(笑)

健一

めっちゃ遠いじゃん(笑)

画面を離して見ようとする成田をイジり倒し、しまいには進行が遅い成田を「早く! 今今!」と急かす岡本。 タジタジになる成田と、楽しそうに主導権を握る岡本の掛け合いは、まるで楽屋の会話を盗み聞きしているような親密さに溢れていた。

そして、「改めて聴くと違う聞こえ方がする」と語りだそうとする成田の話を「うん、まあ1回かけようよ」とバッサリ遮り(笑)、岡本の曲紹介で1曲目がスタートした。

男闘呼組「1988」ライブの回想と、当時のレコーディング秘話

今日の1曲目は、去年盛り上がった男闘呼組のライブの1発目の曲を」という岡本のリクエストで、男闘呼組の1stアルバム収録曲『ルート・17』がオンエアされた。

ONAIR:男闘呼組『ルート・17』

番組前半では、前年に行われた男闘呼組の再始動ライブ「男闘呼組 1988」について振り返った。ライブの第1章で1曲目に披露された楽曲『ルート・17』について、岡本は「これレコーディングしたの、昭次が何歳ぐらいの時?」と問いかけると、成田は「たぶん17、8で、健一と和也が16、7じゃないの?」と回想。岡本も「まだ車の免許持ってない頃だよね」と同意。本格的なレコーディングスタジオでの録音は彼らにとって初めての経験だったという。成田は「すげえ広いスタジオの中にグランドピアノがあってさ」と回想し、「速えなと思って」とテンポの速さに言及。再活動のライブリハーサル時、成田が「テンポ落とそう」と提案していたことを岡本が暴露すると、成田は「グルーヴは安定するじゃん。正確に弾けないとさ」とギタリストとしての本音を漏らし、笑いを誘った。

成田昭次&岡本健一「二人きりのラジオは人生初」

番組中、話題は二人の「ラジオ共演」のレア度について及んだ。岡本が「これ、去年の4月に代打DJを昭次と和也で担当して、それが32年ぶりのラジオ共演だったの?

成田は「そうそうそうそう」と肯定しつつ、「意外とね、ないんだよね。各々4人で番組があって、その中で4人でトークすることはあったけど、健一と俺とか、和也と耕陽とか、2セットとかあんまりなかった」と説明した。

そして岡本が核心を突く。「だから、俺と昭次でラジオやったこと……ないよね?

昭次

ないじゃんね

健一

ないね

昭次

そもそもない

健一

初めてなんだよね

男闘呼組としてデビュー前から数えれば40年近い付き合いになる二人だが、公共の電波で二人きりでトークをするのは、なんと今回が初めて。この事実に成田もしみじみと「いいですね」と噛み締め、リスナーにとっても歴史的な瞬間となった。

話題は岡本のラジオ活動にも及んだ。成田が「健一もほらずっとね、ラジオやってるじゃん。3時間やってるじゃん」と振ると、岡本は「TOKYO FMでたまに。深夜の中の3時間」と、自身がパーソナリティを務める不定期放送の番組(※『眠りにつく前に』)について言及。成田が「若いよね。やってることが若いじゃん、その時間帯でさ」と深夜2時から5時という放送時間に驚きを見せると、岡本は「若くはないよ別に」と笑いながらも、精力的な活動の一端を覗かせた。

「東京駅で会った時、未来は見えていたか?」2年半前の真実

話題は2022年の男闘呼組再始動へと移った。岡本は時系列を辿るように、「去年の4月に成田昭次がビルボードでライブをやったっていうのを風の噂で聞いて」と切り出し、その後7月16日のTBS系『音楽の日』で29年ぶりの再結成を果たした流れを回想した。

成田がその瞬間を「パズルが組み合わさった瞬間です」と表現すると、岡本は「29年ぶりって言ったらさ、俺たちの活動(5年間)より全然長いからね」としみじみ語った。また、岡本は『音楽の日』出演時の心境について、「何十年ぶりかにTBSに行って演奏したじゃない。めちゃめちゃ緊張した。緊張度が半端じゃなかったよね」と、当時の張り詰めた空気を振り返った。

話題はすべての始まりとなった「2020年夏の再会」と、そこから繋がるドラマティックなエピソードへと展開した。成田が「初めて多分、こないだ2年半前に俺がまだ名古屋にいる時に健一と東京駅で会った時…」と切り出した。それは成田がまだ芸能活動を再開する前、岡本と久しぶりに再会を果たした重要な日だった。

成田は、2022年末の打ち上げでの出来事を明かした。その打ち上げ会場となったのは、奇しくも2年半前(2020年)、二人が再会し、岡本が成田を説得したあの東京駅のビルと同じ場所だったという。

年末にまた同じビルの店で打ち上げやった時に、エレベーターでたまたま2人になった時にさ、俺が聞いたじゃん。『まさかこんな風になると思わなかったでしょ?』って」。

2020年の再会を経て、成田の上京、音楽活動再開、そして男闘呼組の復活、レコ大出場という社会現象へ。その激動を振り返り、成田は「予想外だったはずだ」と問いかけたのだ。

しかし、岡本の返答は成田の予想を裏切るものだった。「俺思ってたよって。『俺も最初から昭次が、あっちの信号から渡ってくる時から、東京駅の、最初からそうやって思い描いてたんだよね』って言ったからさ、すごいなと思って」と、成田は岡本の言葉に衝撃を受けたことを告白した。

これに対し岡本は、当時の心境を改めて語った。「男闘呼組の活動を再活動しようと思ってて、もう昭次が来たってことはもう…本当に嫌だったら来なくない? 本当に嫌だったら昭次だって断るでしょ。てことは、その0.何%でも、ま、来てくれたっていうことに、もうそこに希望を託したんですよね」。

成田が姿を現したその瞬間に、岡本の中では既に未来への道筋が見え、そこに全てを賭けていたという事実。2020年の再会と2022年の成功が、同じ場所、同じエレベーターで一本の線に繋がった瞬間だった。

確信へと変わった「名古屋のカラオケ」の夜

そして岡本は、その確信を決定づけたもう一つの重要なエピソードを振り返った。それは再結成前、岡本が舞台(『「正しいオトナたち」』)出演のために名古屋を訪れた際のことだ。

昭次が(舞台を)見に来てくれて。その後ご飯食べて。美味しかったね、あの和食屋さんね」と岡本が懐かしむと、成田も「そうそう、予約して。久しぶりに健一に会うから」と、当時入念に店を選んで準備していたことを明かした。

食事の後、成田は「行きつけのカラオケ店がある」と岡本を案内したという。成田は「会社の付き合いでカラオケに行くことがあって、あんまり歌うムードにならないようにしてた」と当時の生活を語ったが、岡本と二人になったその夜は違った。

成田は「その前の月(岡本と会う前月)に、たまたま耕陽とも久しぶりの再会があったんだよ」と切り出した。

2019年9月、前田耕陽の舞台公演後に二人は10年ぶりに再会。食事の後、カラオケへ行き、その場には高橋和也もテレビ電話で参加したという。バラバラになっていたピースが、名古屋の夜に一つずつ集まり始めていた。

デビュー前から応援しているというライライさんからのメールが紹介された。「中学時代から男闘呼組が大好きで、デビュー前のファーストライブから通わせていただいております」という一文に、岡本が鋭く反応した。

デビュー前のファーストライブ? 『祭 男闘呼組』だよ」。

▲ 祭 男闘呼組ライブ(1986年)

成田もすぐに記憶が蘇ったようで、「法被とか着てた時じゃないの?」と呼応した。

岡本は「なんで『祭 男闘呼組』…やっぱ和で行きたかったんだよね、ジャニーさんはね」と当時の事務所の方針を分析「漢字ブームだったんだよね、ジャニーさんの中で」と、さらに「俺たち(男闘呼組)とか少年忍者とか使って、使い飽きてSMAP(英語表記)に行ったのかな」と冗談めかして語ると、スタジオは笑いに包まれた。

再結成前、岡本が舞台の名古屋公演の際に成田に会いに行き、食事の後にカラオケへ行ったエピソードについてリスナーから質問が寄せられた。岡本は当時を振り返り、岡本が『赤ちょうちんでくらせ』を成田と一緒に歌ったことを明かした。

■ 名古屋のカラオケで歌われた楽曲リスト
  • 赤ちょうちんでくらせ』(男闘呼組):岡本が「一緒に歌ったのを覚えてる」と発言。
  • STAY DREAM』(長渕剛):成田の「決まりの曲」として紹介。
  • 尾崎豊の楽曲:成田がよく歌うアーティストとして言及。
  • 』(松山千春):岡本が歌った曲として紹介。
  • 沢田研二の楽曲:岡本のレパートリーとして言及。

岡本は自身の選曲について「昭和の感じ」と語り、二人で昭和歌謡やフォークソングの良さについて共感し合った。なお、成田が岡本の選曲として『昴 -すばる-』(谷村新司)を挙げたが、岡本は「いや、昴は歌わないよ」と即座に否定した。

ONAIR:成田昭次『パズル』

『パズル』のMV制作秘話と男闘呼組の空白

番組中盤では、成田昭次のソロ楽曲『パズル』がオンエアされた(※後日、Rockon Social Club名義で男闘呼組メンバー4人が歌うセルフカバーバージョンがリリースされた)。この曲について岡本は、「俺たち4人のために作ってって(寺岡)呼人くんに頼んだの?」と質問したが、成田は「全然頼んでなくて」と否定。この曲はもともと成田のソロアルバム『犬も歩けば棒に当たる』に収録されていた楽曲だが、プロデューサーの寺岡呼人と成田が食事をした際、男闘呼組と寺岡が在籍するJUN SKY WALKER(S)が共に1988年デビューであることや、お互いの歴史を語り合う中で生まれたという。しかし歌詞の内容が、押し入れの中の作りかけのパズルのように、男闘呼組の歴史や空白期間、再会をあまりにも的確に表現していたため、「そのままを表してる」と感じたという。

また、この曲のミュージックビデオ(MV)制作の経緯についても詳細が語られた。当初、アーティスト写真(アー写)の撮影後に4人でリハーサルスタジオに入った際、その様子を「遊びで」映像として記録していたという。成田は「そのリハーサルは純粋な本当にリハーサルで」と強調。その記録映像が、結果としてプロモーションビデオとして世に出ることになった経緯を「いつの間にか、なってたね」と振り返り、その自然な姿が多くの人々の記憶を呼び覚ますきっかけになったと分析した。「自分たちも知らないところで(笑)」と岡本は笑いつつも、「でもまあいい意味でね。それがすごく大きかったと思う」と、自然体な4人の姿がファンの心に響いたことを分析した。成田は男闘呼組の空白について「忘れようと思って忘れたくて忘れたわけじゃないんだけど、色々あったよね」と、静かに語った。

▲男闘呼組のアー写(写真:信藤三雄

▲ 成田昭次 – パズル(MUSIC VIDEO)

音楽の日』でのサプライズ復活以降、東京ガーデンシアターでのライブ、日本レコード大賞への出演と駆け抜けた日々を、岡本は「すごいよね。1年限定っていうさ」と振り返った。「今年の8月で、一応もう解散っていうか、ラストっていうか、まあ終わっちゃうんですけど」と前置きしつつ、2023年のツアーに向けてメンバー全員が動いていることを強調した。

成田が「今年の8月にライブで、男闘呼組の活動ピリオドを打つことになり」と切り出すと、岡本は「まあピリオドっていうか、そもそもがね」と前置きし、以前成田がインスタグラムで発信していた言葉について触れた。

岡本「なんか昭次いいこと言ってたよね。『始まりと終わりと、終わりが始まりで、始まりが終わり』みたいな

そこまで深く考えてないっていうか、その時はそう思っただけであって。実際は終わるんだけど、終わるってことは別に悲しいことだけじゃなくて。その結果だって最初がさ、男闘呼組は1年期間限定で始まったじゃん

成田は、期間限定だからこそメンバーが集まり、予想以上の熱狂を生んだという事実を強調。終わりが決まっているからこそ生まれるエネルギーと、そこからまた何かが始まるという希望を、「終わりは始まり」という言葉に込めて語り合った。

ちょっと曲かけていいですか? 曲をね、26分にかけろってね、あの素敵な可愛いディレクターの人がね、指令が出てたんですけどね。俺、結構そういうの守るのよ。女の子の意見はすごい聞くのよ(笑)

ハッシュタグ「#TMS897」の使い方について「ハッシュタグってシャープじゃん」「使わないよこんなの(笑)」とアナログなトークで盛り上がっていた時のこと。岡本が唐突に進行を気にし始めた。

自由奔放に見えて、実はスタッフの指示(特に女性からの)には忠実だという岡本のお茶目な一面が垣間見えた瞬間だった。そして岡本が紹介したのは、自身が作詞を手掛けた男闘呼組の楽曲『熱くささやかな叫び』。

ONAIR:男闘呼組『熱くささやかな叫び』

ONAIR:男闘呼組『翼なき疾走』

1989年発売のアルバム『男闘呼組 二枚目』に収録されているこの2曲は、ファンの間でも人気の高いナンバー。これに関連して、楽曲『翼なき疾走』の曲紹介の際、成田は歌詞にある「」という言葉について言及。「翼ってワードはすごい大事。見えないけど、あるじゃないですか。心もちゃんとあるから、折れたりするから」と、真剣なトーンで語った。

リスナーからのメッセージ紹介。「年を重ねて丸くなったと言われませんか?」という質問に対し、成田は「こないだ和也が……」と、メンバーの高橋和也の名前を挙げた。これは2022年末の男闘呼組公演でのMC(「丸くなるな、星になれ!」と高橋が叫びポーズを決める定番のパフォーマンス)を想起したものと思われる。「丸いっていうか……変わったと言われた」成田は「星っていうのはやっぱ尖ってるわけでしょ?」と語り、単に性格が丸くなることへの言及にとどまらず、「星(スター)」として尖り続ける姿勢を独自の哲学として表現した。

成田は「自分がね、その自分のが様が恥ずかしくて」と、過去の映像や発言、態度について内省的な言葉を口にした。「態度悪かったなー」と振り返る成田に対し、岡本も「態度悪かったなー」と同調しつつも、「俺全然気にしないよ、もう。だってもう過ぎちゃったことじゃん」とあっけらかんと語った。成田は「すごい反省してるよ、俺。挨拶とかってね、やっぱりできた方が絶対いいじゃん」と、現在の心境を真摯に語った。

Zeppツアーの発表とライブパフォーマンス

3月から「Rockon Social Club Secret Party」と題したZeppツアーが開催されることも発表された。出演には「Rockon Social Club」に加え、成田商事(後に NARITA THOMAS SIMPSON に改名)、そしてRYO率いるガールズバンド「Little Black Dress」が名を連ねていることが紹介された。岡本が読み上げたコンセプトは「寺岡呼人&成田昭次 With Best Friends」。岡本は、バンドのコンセプトについて「とにかくロックオンする音楽をやり続ける」と説明し、リーダーがプロデューサーの寺岡呼人であることを明かした。「リーダーがいるといいよね」と語る岡本に、成田も「一緒に音楽やってて楽しい人っていうのは、やっぱり優れてるからさ」と全幅の信頼を寄せている様子だった。

ONAIR:成田商事『ボストンバッグ』

「お腹を撫でてもらった」ファンとの14年越しの再会

リスナーからのメッセージを紹介。その中で、「14年前に成田さんがソロ活動をされていた時、妊娠中だった母のお腹を撫でてもらいました。そのお腹にいたのが私です(現在は14歳)」という、親子でラジオを聴いているファンからのメールが読み上げられた。

成田は驚きつつも「覚えてる。お腹撫で撫でしました」と記憶を呼び起こし、「元気で育ってくれてるっていうのが嬉しいよね」と感激した様子。岡本も「すごいね。親子で聴いてるんですって」と、世代を超えて自分たちの音楽が届いていることに喜びを隠せない様子だった。

また、コロナ禍の感染病棟で働く看護師からのメッセージに対し、岡本は真剣なトーンで語り始めた。「ナースとか、医療関係の人たちにはもう本当にね、この人たちに税金、国の税金を全部あげたい」と発言。成田も「給料10倍とかね。ボーナス50倍です」と同調し、岡本は「人の命を全部救ってるし、そんな『軍事費にね』っていう話じゃないよ」と、医療従事者への深い敬意と感謝を露わにした。「地球の温度は上昇中ですから」「俺ら30年前からずっと言ってた」「和也本当にすごい」と、当時から社会問題に目を向けていた高橋和也の感性を称賛した。実はこの「地球の温度は上昇中」というフレーズは、1989年にリリースされたアルバム『男闘呼組 二枚目』に収録されている高橋和也のソロ曲「YO-YO」の一節だ。

YO-YO シャレにならんよぉ

地球の温度は上昇中

YO-YO 少し考えよぉ

てめえの利益ばかりじゃなくってよ

重大発表:新バンド「Rockon Social Club」の始動

ついに冒頭で予告されていた「重大発表」の時間が訪れた。 口火を切ったのは、ゲストの岡本だ。Twitterなどでファンから心配されていた成田の「声の枯れ」について触れ、「なんで声枯れてんの?」と単刀直入に問いかける。

これに対し成田は、放送直前までレコーディングを行っていたことを告白。岡本に「何のレコーディング?」と畳み掛けると、成田はハッとしたように「何のレコーディング…おっ、おっ。おっと、そういう入り方してくる」と、岡本の誘導尋問に気づいて反応。そのわざとらしい流れに、スタジオは二人揃って大爆笑。岡本が笑いながら「そうそうそうそう。早く(言えよ)」と楽しげに急かすと、成田も観念したように笑い、昨年末から『Rockon Social Club』の制作が水面下で進んでいたことを明かした。

さらに驚きだったのは、そのレコーディングに参加しているメンバーだ。「Friendsが変わるがわる来て…」と成田が前置きしつつ、岡本の口から高橋和也と、前田耕陽と、岡本健一が参加してレコーディングしてたと、男闘呼組メンバーが集結している事実が語られた。

成田は「俺一人じゃなくてよかったなと」と岡本の存在に感謝しつつ、寺岡呼人を中心とした新バンド「Rockon Social Club(ロックオン・ソーシャル・クラブ)」の結成を発表した。

現場では「ビール飲んじゃう人もいる」とリラックスした雰囲気だったようで、岡本も「めっちゃ面白かったな」と楽しげに回顧。さらに岡本が「この音をね、今ここでかけたいんですけどね」と完成間近の音源への自信を覗かせると、成田も呼応するように身を乗り出した。

成田は「こないだ俺が撮った健ちゃんのギター弾いてる姿、これ流したいけど……」と、スマートフォンに収めた秘蔵映像を今すぐリスナーに見せたくてたまらない様子。映像も音もまだ「お預け」状態だが、二人の興奮ぶりからは、スタジオでのセッションがいかに充実したものであったかが手に取るように伝わってきた。

レコーディングのプロセスについて、最初は成田と寺岡呼人の二人でデモを作っていたが、そこにメンバーの声が重なった瞬間の変化について語られた。成田は「健一の声が入った、耕陽の声が入った、もう男闘呼組なんだよね、不思議にね」と、4人の声が揃うことで生まれる独特の響きについて言及。

ONAIR:男闘呼組『別離のハイウェイ』

男闘呼組のナンバー『別離のハイウェイ』が明け、番組はいよいよクライマックスへ。 ここで岡本が、スマホを見ながら「Rockon Social Clubのサイトがもうアップしたらしいですよ」と切り出し、怒涛の情報のアップデートが始まった。

Rockon Social Club 始動の時の公式サイト

「ロックは配信しない!?」アナログ vs デジタル論争

岡本はスマートフォンでサイトを確認しながら「おおー、すげえ」と声を上げ、3月1日にアルバム『1988』が発売されることが明かされた。 ここで「アルバム=CD」という話題から、二人の音楽観(?)がぶつかり合う微笑ましい一幕があった。

成田が「配信じゃなくて、あえてCD。ロックは配信しないでしょ、だいたい」と持論を展開すると、スタジオのスタッフからは笑いが。すかさず岡本がいやいや、めちゃめちゃ俺の好きなロッカーみんな配信してるけど(笑)とツッコむが、成田は譲らない。

昭次

ロックはアナログ盤でしょ

健一

え、じゃあレコード出したいね

昭次

でもね、意外と需要がないんだよね……

健一

レコードプレイヤー持ってるよ!俺(笑)

最終的には「CDという『』になることが大事」「いい音で聴いてほしい」という意見で一致。岡本が自身のCDコレクションを大量にスタジオに持ち込んでいたエピソードも明かされ、二人の物理メディアへの愛着が垣間見えた。

アルバムタイトル『1988』に込められた想い

アルバムタイトルが『1988』であることが告げられると、スタジオの空気は一変し、エモーショナルなものとなった。

成田は人生何回やり直したって、この1988(年)はここでしかないと語り、デビュー年である特別な数字を再び掲げることの重みを噛み締めた。 これに対し岡本は、30年前には思ってないし、1ヶ月前にも思ってなかったと率直な想いを吐露する。 まさか30年越しに「1988」というタイトルのアルバムを作ることになるとは想像もしていなかっただろう。さらに「1ヶ月前にも思っていなかった」という言葉からは、新バンド『Rockon Social Club』の結成、そしてその名義でのアルバムリリースという展開が、本人たちにとっても予想外のスピードと衝動で生まれた「奇跡のような出来事」であることがうかがえる。

この「奇跡のようなバンドの音」が生まれた背景には、成田の並々ならぬ情熱があったようだ。 岡本は、制作のプロセスを振り返り「昭次は全部のレコーディングに立ち会ってる」と、その献身ぶりを明かした。

成田はまず全曲を覚え、プロデューサーの寺岡呼人と共にデモテープを作成。ギターを弾き、メンバーのために仮歌(ガイドボーカル)まで吹き込んでいたという。 自分のパートが終われば帰るのではなく、他のメンバーが音を重ねていく過程を見守り、構築していった成田。そんな彼の姿を後ろから見ていた岡本は、「(この人たち)すごいなっていう……」と、改めてその音楽家としての姿勢に感銘を受けたことを語った。

言葉少なに「やるべきことやったもん」と笑う成田だが、その背中がメンバーを牽引していたことは間違いない。 スタジオの熱気が伝わってくるレコーディング風景がこちらだ。

BGM:男闘呼組『眠りにつく前に』

「カッコ良さと恥ずかしさは紙一重」成田昭次の哲学

話題はツアー(福岡・大阪・名古屋・札幌・羽田)への期待、そしてRockon Social Clubのサウンドへと移る。 岡本はこのバンドのライブについて、「暴れまくる」成田が「やべえなこいつら、って(なる)」と、そのエネルギーの高さを予告。「ダイブする?」「全裸になる?」と冗談交じりに尋ねると、成田は「活動できなくなっちゃう(爆笑)」「そういうやばさじゃなくなっちゃうんで。演奏でね。音でね」と否定しつつ、音で圧倒するライブになることを独自のバンド美学を語り始めた。

昭次

恥ずかしさとかっこよさって結構背中合わせじゃん。紙一重、すれすれなとこにいる。

健一

恥ずかしさとかっこよさが?

昭次

そう。かっこよさの中には絶対恥ずかしさってあるから。……究極を貫いてるから「かっこいい」が成立する。そこに届いてなかったら、やっぱかっこよくないんだからさ。

この言葉に岡本も「昭次、なかなか哲学的な、いいこと言うんだよね」と感心。 成田が作ったデモにメンバーの声が重なった時の「男闘呼組にしか出せない不思議な響き」への自信を覗かせつつ、「昔のまま止まっているのではなく、新しい世代にも響く音ができている」と、現在進行形のバンドであることを力説した。

最後は、久しぶりにバンドメンバーと共に地方を回るツアーへのワクワク感を語り合った二人。「それだけでワクワクしちゃうよね」と少年のように声を弾ませた。

エンディングでは、次週のパーソナリティRYOへバトンタッチ。「最近RYOちゃん、フライングV弾きまくってるから超かっこいい」と期待を煽りつつ、岡本は「Twitterとかメールくれた人、全部読むんだよ」と成田に念押し。

ありがとうございましたー!」「おやすみなさーい!」「またねー!

最後は二人の元気な声が重なり、興奮と笑いに包まれた濃密な放送は幕を閉じた。

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