Mountainman
Mountainmanは、2022年に結成された日本のスリーピース・ロックバンドである。メンバーは高橋和也(ボーカル、ベース)、原田喧太(ギター、ボーカル)、平山ヒラポン牧伸(ドラムス、ボーカル)の3名で構成される。楽曲によって各メンバーがメインボーカルを務めるスタイルを特徴としている。

メンバー
高橋和也(ボーカル、ベース)
1969年5月20日生まれ。1988年にロックバンド「男闘呼組」のメンバーとしてデビューし、同グループではボーカルとベースを担当した。男闘呼組の活動休止後は俳優業と並行して音楽活動を継続し、カントリーミュージックに特に傾倒している。2022年から2023年にかけての男闘呼組の再始動に参加したほか、同グループのメンバーを中心に結成されたバンド「Rockon Social Club」でも活動している。
原田喧太(ギター、ボーカル)
1970年3月3日生まれ、東京都出身。俳優・原田芳雄の長男。15歳でプロのギタリストとしてキャリアを開始し、1989年にバンド「Paradise Jam」を結成、1990年にメジャーデビューした。サポートギタリストとして吉川晃司、大黒摩季、ASKA、KinKi Kidsなど多くのアーティストと共演している。
平山ヒラポン牧伸(ドラムス、ボーカル)
1990年から1993年まで男闘呼組のサポートドラマーとして全てのライブツアーとレコーディングに参加した。高橋和也によって「ヒラポン」という愛称が名付けられた。男闘呼組の活動休止後は成田昭次が結成したバンド「INORGANIC」に正式メンバーとして参加し、1997年から2001年まで活動した。
来歴
結成の背景
Mountainmanの結成は、高橋和也が2022年に発表したソロアルバム『MOUNTAIN MAN』に端を発する。このアルバムの制作は、高橋が男闘呼組のメンバーと再会したことをきっかけに始まった。当初は男闘呼組の新曲として楽曲制作に着手したが、最終的に高橋のソロアルバムとして制作された。このアルバムには後にMountainmanのメンバーとなる原田喧太と平山ヒラポン牧伸のほか、うじきつよし、前田耕陽、成田昭次といったミュージシャンがゲストとして参加した。高橋和也と原田喧太は10代の頃から親交があり、平山牧伸は男闘呼組のオーディションで高橋に採用された経緯がある。

バンド活動の開始
2022年に高橋和也、原田喧太、平山ヒラポン牧伸の3名でバンド「Mountainman」が正式に結成された。5月20日には「高橋和也 SOLO TOUR 2022 MOUNTAIN MAN」の最終公演が下北沢Flowers Loftで開催され、多数のゲストミュージシャンが参加した。
2023年3月から4月にかけて初の全国ツアー「MOUNTAIN MAN LIVE 2023」を開催し、ツアー後には大阪でアンコール公演も行われた。
現在の活動
2024年7月6日にバンドの公式ウェブサイトが開設され、8月31日にはバンドとして初のオリジナルスタジオアルバム『Great Love』をリリースし、それに伴う全国ツアー「Great Love Tour」を開催した。
2025年1月24日に新宿LOFTで行われたライブの音源を収録した2枚組のアナログレコード『Luv LIVE』が6月30日にリリース予定となっている。
音楽性
バンドの音楽は、ハードロックを基調としながら、ブルースやR&Bの要素を取り入れたサウンドを特徴とする。高橋和也の「野太いダミ声」、原田喧太のソウルフルな歌声、平山ヒラポン牧伸の明るく開放感のある歌声で、それぞれがリードボーカルを務める。原田のギターは「ザクザクとしたハードロックな音」を刻み、平山と高橋のリズム隊が重厚な演奏でバンドサウンドを支える。
一方で、アコースティックギター、アコースティックベース、カホンを用いたアコースティック編成での演奏も行い、エモーショナルな側面も見せる。ライブでは観客を煽る場面も多く、ロックンロールの持つ衝動やエネルギーを直接的に表現するスタイルを取る。