DAYBREAK(シングル)

「DAYBREAK」(デイブレイク)は、日本のロックバンド・男闘呼組のデビューシングルである。1988年8月24日に2種類、その1週間後の8月31日に2種類の合計4種類の形態で発売された。

DAYBREAK(シングル)

アーティスト:男闘呼組
発売日:
・1988年8月24日(TYPE 1-2)
・1988年8月31日(TYPE 3-4)
形態:EPレコード・カセットテープ・8cmCD
レーベル:BMGビクター / RCA

ジャニーズ事務所所属の4人組ロックバンド・男闘呼組のデビュー作。先にデビューしていた少年隊のシングル「仮面舞踏会」が3形態で発売されたのに倣い、本作はカップリング曲とジャケット写真が異なる4つの「TYPE」で発売されるという当時としては異例の販売戦略が取られた。

表題曲「DAYBREAK」で、1988年12月31日に日本武道館で開催された「第30回日本レコード大賞」にて最優秀新人賞を受賞した。また、同年末の「第39回NHK紅白歌合戦」には当初選出されていなかったが、同じ事務所の田原俊彦が出場を辞退したため、繰り上げで初出場を果たしている。

オリコン週間シングルチャートで初登場1位を獲得し、1988年度の年間シングルランキングでも4位を記録する大ヒットとなった。1999年11月20日に発売されたベスト・アルバム『HIT COLLECTION』には、本作の表題曲と4種類のカップリング曲すべてが収録されている。

目次

収録曲

TYPE1

品番:[EP] B07S-25 / [CT] B10T-25 / [CD] B10D-103

  1. DAYBREAK
    作詞:大津あきら 作曲:Mark Davis 編曲:松下誠・Mark Davis
  2. 第二章 追憶の挽歌
    作詞:安藤芳彦 作曲・編曲:Mark Davis
    フジテレビ系ドラマ「オトコだろッ!」主題歌

TYPE2

品番:[EP] B07S-26 / [CT] B10T-26 / [CD] B10D-104

  1. DAYBREAK
    作詞:大津あきら 作曲:Mark Davis 編曲:松下誠・Mark Davis
  2. ロックよ静かに流れよ -Crossin’ Heart-
    作詞:大津あきら 作曲・編曲:Mark Davis
    映画「ロックよ、静かに流れよ」主題歌

TYPE3

品番:[EP] B07S-27 / [CT] B10T-27 / [CD] B10D-105

  1. DAYBREAK
    作詞:大津あきら 作曲:Mark Davis 編曲:松下誠・Mark Davis
  2. Midnight Train
    作詞:安藤芳彦 作曲:熊谷安廣 編曲:戸塚修
    テレビ朝日系「ギブUPまで待てない!! ワールドプロレスリング」エンディングテーマ

TYPE4

品番:[EP] B07S-28 / [CT] B10T-28 / [CD] B10D-106

  1. DAYBREAK
    作詞:大津あきら 作曲:Mark Davis 編曲:松下誠・Mark Davis
  2. Stand Out
    作詞:大津あきら 作曲・編曲:Mark Davis
    TBS系ドラマ「ぼくの姉キはパイロット!」主題歌

制作

「DAYBREAK」は1980年代後半のハードロック・サウンドを基調とした楽曲である。作曲の「Mark Davis」は馬飼野康二のペンネームで、当時の洋楽志向に合わせて英語名を使用していた。編曲には松下誠も参加し、ディストーションの効いたギターリフ、キャッチーなメロディライン、派手なギターソロ、効果的なキーボードなど、80年代HM/HRの王道的な要素が盛り込まれている。

作詞を手がけた大津あきらは、山口県長門市出身の作詞家で、特撮・アニメ作品の主題歌でも多くの作品を残した。歌詞には「渇いた風を殴り迎えに来たぜ!もいちど お前だけを守りたくて」で始まる力強いメッセージが込められている。楽曲全体を通して英語のフレーズ「Sail on nights」「Growing love」なども織り込まれ、大津の特徴的な作風が表現されている。

音楽的には、他のロックバンドと比較してキーボードサウンドが前面に出ていることや、メンバー全員によるコーラスワーク、刻みギター主体のサウンドが特徴として挙げられる。疾走感のあるハードロック・チューンでありながら、メランコリックなメロディが胸を締め付ける楽曲構成となっている。

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