「またミュージックライフが始まりましたね」成田昭次、ダブルDJ初回に語った音楽復帰と男闘呼組の今(2022.10.6放送)

2022年10月6日、interfmの『TOKYO MUSIC SHOW』が19時台へ移り、Little Black Dressと成田昭次のダブルDJで始まった。生放送の前まで男闘呼組のリハーサルをしていた成田は、成田商事の活動も重なる日々を「またミュージックライフが始まりましたね」と喜んだ。最初の曲『哀愁のメランコリー feat.成田昭次』からは、2020年の出会いと復帰時のステージを回想。4人の声の違い、久しぶりに演奏する曲、再び集まると戻れる昔の感覚を語った。テーマの「初めて買ったCDは? またはレコードは?」では、友人と聴いたハードロックや貸しレコード店の記憶、上京して買ったクワイエット・ライオットの衝撃へ。ダイヤル式の電話や名古屋弁を説明する場面では笑いが起こり、緊張の中にも二人の会話が弾んだ。

毎週一緒に、再び始まったミュージックライフ

「ちょっと緊張しますね」。リニューアル初回の成田は、Little Black Dressの挨拶に続いてそう切り出した。それでも、番組を盛り上げていくと意気込む。メッセージはすでに100通を超えていた。

まずは、お互いの自己紹介から。Little Black Dressは、昭和歌謡をルーツに持つ歌手として2021年にメジャーデビューしたと紹介した。成田は、1988年にデビューした男闘呼組が今年再始動し、10月15日・16日に東京ガーデンシアターでライブを行うと案内。今日も、ここへ来る前までリハーサルをしていたという。

さらに9月には、寺岡呼人、青山英樹との成田商事の活動も始まった。複数の活動が重なる忙しさを、成田は楽しいと受け止めている。

昭次

またミュージックライフが始まりましたね

新しいダブルDJは隔週だと思っていた成田に、Little Black Dressが毎週だと伝える一幕も。すでに続いてきた番組に加わることを、成田は光栄だと話した。

『哀愁のメランコリー』から、2020年の出会いへ

最初の曲は、二人が共演した『哀愁のメランコリー feat.成田昭次』。2021年3月31日に配信された曲だ。リリースのころから二人の番組を願っていたという便りに、成田は笑って「夢かもしれませんね」と返した。

発売からは1年以上。けれど、初めて録音したのは2020年10月か11月ごろで、もう2年近くになる。成田は、レコーディングの時に歌詞やキーを変えていたことを思い出した。

初対面も、2020年10月だった。事務所のスタジオで作業中のLittle Black Dressに会い、その後、二人が岡本健一とも交えて食事に行った。成田の説明に、Little Black Dressも「あ、初めましてでした」と思い出していく。

音楽活動に戻る成田が、この曲に参加するところから二人の共演は始まった。Little Black Dressがライブにも無理やり来てもらったと笑うと、成田は「無理やりじゃないですよ、本当に」とすぐに答えた。

ONAIR:Little Black Dress『哀愁のメランコリー feat.成田昭次』

復帰のステージでは、いつもの歌のパートを交換

成田が最初の復帰の場所として挙げたのは、ビルボードライブ横浜。Little Black Dressのライブに、ゲストとして参加した時のことだ。自分では12、3年ぶりぐらいだったと振り返った。

二人が回想したのは、『参ったな2020』で演奏した男闘呼組の『秋』『DAYBREAK』『TIME ZONE』。Little Black Dressは、その時になぜか成田のパートを歌っていたと話した。成田には理由があった。

昭次

最初はそうですね、僕がまだリハビリ中だったので

本来なら自分が歌う部分をLittle Black Dressに任せ、成田は高橋和也の部分を歌った。二人にとって、初めての歌い分けだった。

もともと男闘呼組は、4人それぞれの声の音域が違う。高橋がAメロとBメロを歌い、サビを成田が受け持つ形が多かったという。高いほうが得意なのかと尋ねられると、成田は、自分の音域はよく分からなかったとしつつ、4人の中ではいちばん高いほうだったのだろうと答えた。

2020年の公演は、11月3日の横浜と12月27日の東京で開かれた。横浜では『秋』『DAYBREAK』、東京の追加公演では『TIME ZONE』も歌っている。今回は、復帰の最初の場所の記憶から、二人で歌った曲や歌い分けの話が続いた。

昭和の歌手のかっこよさ、内面から出るもの

番組を初めて聴く人へ、Little Black Dressは『TOKYO MUSIC SHOW』の成り立ちを紹介した。2019年9月には、渋谷で昭和歌謡のライブ『TOKYO MUSIC SHOW 歌謡ヒットパレード』を開催。仲本工事、晃、マルシア、ミッツ・マングローブ、シークレットゲストの松本伊代が出演した。その後、コロナ禍で大きなライブを開くことが難しくなり、ラジオで音楽を届けるようになったという。

若いLittle Black Dressのほうが、昭和の音楽に詳しいかもしれないと成田は笑う。一方、自分は『ザ・ベストテン』をリアルタイムで見て育った。ピンク・レディー、キャンディーズ、西城秀樹、野口五郎、郷ひろみ。さらにたのきんトリオの田原俊彦、近藤真彦、野村義男らの名前を挙げた。

ここで、Little Black Dressが大好きだという沢田研二の『勝手にしやがれ』をオンエア。成田も、ビルボードの歌謡メドレーでギターを弾いた曲だった。

沢田の若いころの映像を見ても、20代とは思えない貫禄があると二人は話す。Little Black Dressが声や見た目、世界観を挙げると、成田は次のように表した。

昭次

内面から出てくるかっこよさっていうんですかね

自分たちも内面を磨かなければ。そんな言葉で、歌手のかっこよさを振り返った。

ONAIR:沢田研二『勝手にしやがれ』

コード一つを教わるために、バスに乗った時代

昔と今では、情報の届く速さも違う。インターネットのないころを話す成田に、Little Black Dressはダイヤル式の電話は分かると答えたが、「プッシュホン」という名前は知らなかった。成田は、指を丸い穴に入れて回すものと、ボタンを押すものの違いを説明する。

昭次

電卓みたいな

音楽の情報も、今のようにすぐ検索できたわけではない。成田は雑誌を買い、土曜の深夜には小林克也の『ベストヒットUSA』を見た。音楽好きな先輩から直接、いろいろな話を聞くこともあった。そこでしか分からないから、知る側も必死だったという。[1-23]

その例に挙げたのが、デビュー前のビートルズのポール・マッカートニーについて聞いた逸話だった。B7のコードを知っている人がいると聞いて、バスで街まで教わりに行ったという話。今なら、押さえ方はすぐに調べられる。

昔の音源やレコードからは、そうした魂や必死さが伝わってくると成田は話した。音だけではなく、当時の空気や心情、心拍数まで感じる。その感覚を、言葉を探しながら説明していた。

リクエストの『DAYBREAK』、成田も聴いたシティポップ

「初めて買ったCDは?」というテーマに、多く届いたのは男闘呼組の『DAYBREAK』だった。自分のお金で初めて買った曲だという便りを読み、成田は、レコード、カセット、CDがあったころを振り返った。

昭次

30年ぶりの男闘呼組をお届けします

ONAIR:男闘呼組『DAYBREAK』

続いて流れたのは、Little Black Dressが選んだ浜田金吾の『RAINY HEART』。成田は、音の雰囲気に寺尾聰の『ルビーの指環』を思い浮かべた。Little Black Dressは、シティポップやAORが好きだと話した。曲の紹介後、うっかり「成田」と呼び捨てにしてしまい、謝りながら笑う場面もあった。

Little Black Dressは、10月28日にブルーノート東京で第3弾の『City Pop Night』を行う。成田は、2月に行われた第2弾を見ていた。ギターに土方隆行が参加すると聞き、以前、自分のアルバムを全曲プロデュース、アレンジしてもらったことを明かす。1994年の最初のソロアルバム『WUDDAYACALLIT』で、クレジットでは、土方は10曲のうち6曲の編曲とギターを担当している。とても優しい人で、最近写真を見ても、昔から変わっていない。その土方とのギター談義には、恐れ多いと笑っていた。

ONAIR:浜田金吾『RAINY HEART』

4人が集まれば昔に戻る、声は昔よりも力強く

話題は、目前の『男闘呼組 1988』へ。10月15日・16日の東京ガーデンシアターでは、先ほど流した『DAYBREAK』も演奏する。成田は、今の自分たちのスタイルで、できるだけ当時の勢いを再現したいと話した。

昭次

4人が今一丸になって頑張ってます

前の週から、ほとんど連日リハーサルが続いている。喉の負担を心配するLittle Black Dressに、成田は、他の3人の声量がすごいと答えた。高橋和也、岡本健一、前田耕陽は、その間も舞台に立ち続けてきた。特に高橋のパワーには驚いており、昔よりすごいと感じていた。

リハーサルは、大きなエネルギーを使ってくたくたになる。それでも、とても楽しい。離れていた時間があっても、4人で会うと当時のままに戻れるという感覚を、成田は不思議だと話した。

選曲にも、久しぶりの出会いが多かった。活動後期の男闘呼組は、その時に発売したアルバムのツアーが中心で、『DAYBREAK』『秋』『TIME ZONE』のような曲は、ライブではほとんど演奏していなかったという。今回には、一度もライブで演奏していない曲や、一度ぐらいしか演奏していない曲も入っている。

最初にセットリストを考えたのは岡本だった。1日2回の公演を、第1章と第2章に分けて届ける。成田自身も本当に久しぶりに演奏する曲が多く、観客へ届ける日を前に準備を重ねていた。

成田商事の『ボストンバッグ』、青山のドラムの連打

成田商事のレコーディングも進み、ミニアルバムはマスタリングまですべて終わっていた。『ボストンバッグ』は10月26日発売。成田は11月1日からのライブ(『ボストンバッグ』ツアー)と、10月10日の『CDTVライブ!ライブ!』4時間スペシャルへの出演を案内した。

『CDTVライブ!ライブ!』では、寺岡が書いた『パズル』と『ボストンバッグ』を披露する予定。成田は『パズル』を、前のミニアルバム『犬も歩けば棒に当たる』の曲として紹介した。

『ボストンバッグ』は、Little Black Dressには大好きなロックの音。成田には、どこか懐かしく響く。Little Black Dressが青山英樹のドラムを挙げると、成田も連打がすごいと答えた。

ONAIR:成田商事『ボストンバッグ』

「みそは付かないですね」、名古屋弁を教える成田

生放送の緊張は、後半になっても話題に上った。Little Black Dressは、放送前に成田が真剣にメッセージを選んでいる横で、自分はどら焼きを食べていたと明かす。それでも緊張しているという彼女に、成田は、緊張しなくなったら駄目なのではないかと話した。

Little Black Dressは前の晩、成田に関西弁のような言葉で1時間話し続ける夢を見たという。そこから、岡山出身の彼女と名古屋出身の成田が、互いの方言を覚える案へ。「だがや」は「そうだね」のような意味なのかと、Little Black Dressが尋ねていく。

語尾に「みそ」を付けるのかという質問には、成田も笑って答えた。

Ryo

語尾に『みそ』は付いたりしないんですか?

昭次

みそは付かないですね

ただし「食べてみそ」はある。成田は、語尾の下がり方や「行こうぜ」を「行こみゃあ」と言うことを説明した。「えびふりゃあ」はタモリがよく使っていたという。Little Black Dressが「雨ふりゃあ」と試すと、成田も繰り返して笑った。

互いの方言で話すラジオになったら大変そうだと言いながら、二人は勉強が必要だと笑う。すでに賛成のメッセージも届き、成田は「賛成なんですか?」と聞き返していた。

中学時代の部屋と貸しレコード店、初めて買った一枚

メッセージは100通以上届いたものの、まだほとんど紹介できていない。そこでLittle Black Dressが選んだのは、中学生の息子の誕生日に寄せられた便りだった。読み終えてから、CDの話ではなかったと気付いて笑う。「どんな中学生でしたか?」という問いに、成田は、学校が終わると自分の部屋に友人が集まっていたと答えた。

そのころから、洋楽のレコードを聴き始めていた。音楽にとても詳しい友人がいて、マイケル・シェンカー・グループやセックス・ピストルズを教えてくれた。

昭次

入り口がもうヘビメタ、ハードロックだったんで

その後は、貸しレコード店で借りるようになった。当時は試聴できなかったので、選ぶ手がかりはジャケットだった。派手なキッスのジャケットを見て、どんなバンドなのかと気になった。キッスという名前も分かりやすく、そこから聴くようになり、続いてヴァン・ヘイレンなどにも出会った。

自分で初めて買ったものは何かと聞かれると、中学の小遣いではなかなかレコードが買えなかったと説明した。東京へ出てから買ったのは、クワイエット・ライオットのアルバム。その中の『カモン・フィール・ザ・ノイズ』に衝撃を受けた。

CDではなくレコードならどうかと改めて尋ねられると、成田は、それもこの一枚かもしれないと答えた。当時は原宿の合宿所にいて、ラフォーレの中のレコード店で買った記憶が、鮮明に残っているという。

ONAIR:Quiet Riot『Cum On Feel the Noize』

あっという間の初回、次はもっと聴く人と

一時間の生放送を終え、成田は「あっという間でしたね」と息をついた。一人で一時間でも早いのに、二人なら感覚は半分。30分ぐらいに感じるのかもしれないと話した。

Twitterなどをあまり拾えなかったため、翌週の目標は、聴く人ともっとコミュニケーションを取ること。二人で頑張ろうと言った後、成田が笑って自分に言い直した。

昭次

俺が頑張れよ

最後には、男闘呼組の10月公演の完売と、名古屋・大阪・東京の追加公演を報告した。Little Black Dressは10月28日の『City Pop Night』と10月11日の『うたコン』を告知。成田はもう一度、10月10日の『CDTVライブ!ライブ!』で『パズル』『ボストンバッグ』を歌うと伝えた。翌週も二人で生放送を届けると約束し、挨拶をそろえて番組を閉じた。

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