『BEST OF BALLADS』(ベスト・オブ・バラッズ)は、男闘呼組の1枚目のベスト・アルバム。1992年12月2日にBMGビクターから発売された。

BEST OF BALLADS(アルバム)
アーティスト:男闘呼組
発売日:1992年12月2日
形態:12cm CD + 8cm CD(初回限定盤)
レーベル:BMGビクター
品番:BVCR-110 / HDTD-6(特典)
男闘呼組初のバラード・ベスト・アルバムであり、デビュー以来の楽曲から厳選されたバラード楽曲16曲が収録されている。様々な風景の写真撮影は岡本健一によるものである。
初回限定盤はデジパック仕様となっており、ライブ音源を3曲収録した8センチCDが封入された。この8センチCDは、当時のシングル向け規格として1988年に導入され、20分程度の収録時間を有する小型CDであった。
オリコンアルバムチャートでは週間23位を記録し、2週間ランクインした。これは同年に発売された男闘呼組の『5-3…無現実…』(最高位11位)に続く、4作目のチャートイン・アルバムとなった。
収録曲
Disc 1
- Midnight Train
作詞:安藤芳彦 作曲:熊谷安廣 編曲:戸塚修 - LONELY…
作詞:大津あきら 作曲・編曲:Mark Davis - 秋 IT’S A BALLAD
作詞:大津あきら 作曲・編曲:Mark Davis - 不良
作詞:大津あきら 作曲:高槻真裕 編曲:戸塚修 - CROSS TO YOU -雨-
作詞:平井森太郎 作曲・編曲:Mark Davis - 別離のハイウェイ
作詞:安藤芳彦 作曲:熊谷安廣 編曲:沢健一 - 追憶の挽歌
作詞:安藤芳彦 作曲:馬飼野康二 編曲:Mark Davis - FOREVER
作詞:前田耕陽 作曲・編曲:Mark Davis - - M -
作詞・作曲:成田昭次 編曲:Mark Davis - RESISTANCE
作詞:大津あきら 作曲:馬飼野康二 編曲:Mark Davis - 狂おしく むなしく
作詞:岡本健一 作曲:馬飼野康二 編曲:Mark Davis - 雨に抱かれて
作詞:高橋一也 作曲:馬飼野康二 編曲:Mark Davis - STAY WITH ME
作詞:J.Steele 作曲:S.Moore 編曲:S.Moore・男闘呼組 - ANGEL
作詞:高橋一也 作曲:高橋一也・成田昭次 編曲:田中厚・男闘呼組 - SO LONG
作詞:ODAKE・SHOJI 作曲:SHOJI 編曲:ATSUSHI・男闘呼組 - MY LIFE
作詞:大津あきら 作曲・編曲:Mark Davis
Disc 2:初回限定盤ライブ音源 8cm CD
- インディアンの丘で [Live]
作詞・作曲:KAZUYA 編曲:OTOKOGUMI・ATSUSHI - 秋-It’s A Ballad- [Live]
作詞:大津あきら 作曲・編曲:Mark Davis - I LOVE YOU [Live]
作詞:ODAKE 作曲:SHOJI 編曲:OTOKOGUMI・ATSUSHI
音楽性・制作
本作は男闘呼組の楽曲の中でも特にバラード要素の強い楽曲を集めた編集盤として構成されている。作曲・編曲面では、Mark Davis(馬飼野康二のペンネーム)による楽曲が半数以上を占めており、全体的な統一感を保っている。
Mark Davisは1970年代後半以降のCMにおける外国人アーティスト起用の増加に対応して付けられた外国人風ペンネームである。このペンネームで手がけられた男闘呼組の楽曲は、デビュー初期の「DAYBREAK」から中期の楽曲まで一貫して、ハードロックの骨格を保ちながらもメロディアスで親しみやすい仕上がりとなっている。
収録楽曲を制作時期別に見ると、男闘呼組の音楽的発展を読み取ることができる。初期楽曲(1988-1990年)では外部作詞家・作曲家による楽曲提供が中心であったが、後期楽曲(1991-1992年)ではメンバー自身による作詞・作曲楽曲が増加している。
特に「ANGEL」(高橋一也・成田昭次作曲)、「SO LONG」(SHOJI作曲)、「-M-」(成田昭次作詞・作曲)といった楽曲では、メンバーのセルフプロデュース志向が色濃く反映されている。これらは男闘呼組が単なるアイドルグループから本格的なロックバンドへと変貌を遂げていく過程を示している。
作詞面では、安藤芳彦と大津あきらという外部作詞家による作品が多数を占める一方、後期にはメンバー自身による作詞作品も収録されている。歌詞のテーマは恋愛、別れ、青春の葛藤など、若者の心境を歌ったものが中心となっており、「LONELY…」「別離のハイウェイ」「雨に抱かれて」といった楽曲では情感豊かな表現が用いられている。
なお、初回限定盤の特典8cmCDにはライブ音源3曲(「インディアンの丘で」「秋 -It’s a ballad-」「I LOVE YOU」)が収録されており、いずれも当時のアンプラグド風のアレンジによる演奏となっている。このライブトラックによって、スタジオ録音音源だけでなくライブにおけるバラード演奏の魅力も楽しむことができる構成となっている。
クレジット
OTOKOGUMI
SHOJI NARITA (GUITAR, VOCAL,CHORUS)
KOYO MAEDA (KEYBOARDS, VOCAL,CHORUS)
KAZUYA TAKAHASHI (BASS, VOCAL,CHORUS)
KENICHI OKAMOTO (GUITAR, VOCAL,CHORUS)
ATSUSHI TANAKA (KEYBOARDS)
MAKINOBU HIRAYAMA (DRUMS)
PRODUCER:HIROMASA KAKIZAKI(BMG VICTOR, INC.)
CO-PRODUCER:KENICHI NOMURA (JOHNNY COMPANY)
NORIO SEKIGUCHI(YOUNG COMMUNICATION)
DIRECTOR:TAKEKI MAEDA (BMG VICTOR, INC.)
TAKEHIRO KATAYA (DOUBLES COMPANY)
ALL PHOTOGRAPHED BY KENICHI OKAMOTO
ART DIRECTION:NOBUKAZU IIDA (GAGA)
DESIGN:TSUYOSHI OKAMOTO(GAGA)
CREATIVE DIRECTION:MIKIO KAWASAKI(BMG VICTOR, INC.)
CREATIVE COORDINATION:MAMI HANAI(BMG VICTOR, INC.)
ARTIST MANAGEMENT: YASUKO TAKEUCHI(JOHNNY & ASSOCIATES)
KOJI HAMASAKI(JOHNNY & ASSOCIATES)
PROMOTION: TOSHIHIRO MIURA (BMG VICTOR, INC.)
EXECUTIVE PRODUCER:JOHNNY. H. KITAGAWA
RCA CORPORATION ℗ 1992 BMG VICTOR, INC.
アルバム:BEST OF BALLADS
アーティスト:男闘呼組(成田昭次・高橋和也・岡本健一・前田耕陽)
Released on: 1992.12.02
BVCR-110
ALBUM
BEST OF BALLADS
RELEASE: 1992.12.02
BVCR-110
12cm CD
