Rockon Social Clubの6人、男闘呼組の成田昭次・岡本健一・高橋和也・前田耕陽と、寺岡呼人・青山英樹の音楽活動を、成田の2020年の復帰から案内するページ。メンバーが主導して立ち上げ、継続して活動しているグループと、男闘呼組の4人それぞれの個人名義の活動を中心に、メンバー同士のユニット名「すず」も扱う。寺岡・青山については、ほかのメンバーと関わる活動を取り上げる。成田は2020年11月3日にステージへ復帰し、男闘呼組は2022年7月に再始動、2023年8月に活動を終えた。4人は寺岡・青山とともに Rockon Social Club でも活動している。
- 男闘呼組復活〜解散の時系列(2022-2023年)
- 成田昭次の音楽活動再開からの流れ
- 成田商事→NARITA THOMAS SIMPSON
- 6人編成の新バンド「Rockon Social Club」
- 各グループの関係性とメンバー構成
この関連グループ群の始まりは、1993年に活動を休止した男闘呼組が2022年に29年ぶりに再結成したことにある。中心となるのは男闘呼組(再結成版)、Rockon Social Club(RSC)、NARITA THOMAS SIMPSON(NTS)の3つのグループで、共通メンバーを通じて密接に連携している。
グループとメンバーの早見表
「●」はグループ・ユニットの構成員、「ソロ」は本人の個人名義、「サポート」は構成員としてではなく演奏を支えた参加、「—」はこの表で構成員・サポートとして示す参加がないことを表す。成田の個人名義の寺岡・青山の印は、2022年のソロツアー『犬も歩けば棒に当たる』への参加による。
Devin Kinoshitaのサポートと青山の参加の流れは「青山英樹と Devin Kinoshita の参加の流れ」、サポートのSam Pomantiを含む演奏曲のつながりは「メンバーの重なりと演奏曲」で説明する。
グループ構成の関係性
- 成田昭次の音楽活動再開 → 寺岡呼人・青山英樹がサポート
- 成田昭次 + サポート2人 = 成田商事(のちにNTS)
- 男闘呼組復活時 → 青山英樹がサポートドラマー参加
- 男闘呼組4人 + 成田昭次のサポート2人 = Rockon Social Club(6人)

| グループ・名義 | 成田昭次 | 岡本健一 | 高橋和也 | 前田耕陽 | 寺岡呼人 | 青山英樹 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 男闘呼組 | ● | ● | ● | ● | — | サポート |
| Rockon Social Club | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 成田商事 → NARITA THOMAS SIMPSON | ● | — | — | — | ● | ● |
| すず | ● | — | — | — | ● | — |
| ADDICT OF THE TRIP MINDS | — | ● | — | — | — | — |
| Mountainman | — | — | ● | — | — | — |
| 成田昭次 | ソロ | — | — | — | サポート | サポート |
| 岡本健一 | — | ソロ | — | — | — | — |
| 高橋和也 | — | — | ソロ | — | — | — |
| 前田耕陽 | — | — | — | ソロ | — | — |
主要グループ
NARITA THOMAS SIMPSON(2022年6月-現在)
NARITA THOMAS SIMPSONは、成田昭次(ボーカル・ギター)、寺岡呼人(ベース・プロデュース)、青山英樹(ドラム)の3人のバンド。2022年の成田のソロツアー『犬も歩けば棒に当たる』で集まった3人が、ツアー最後の2日間に当たる6月14日・15日の Billboard Live TOKYO の追加公演で「成田商事」の結成を発表した。会社に見立てた活動で、ファンを「社員」、最初のライブを「入社式」と呼んだ。
成田商事名義では、2022年9月7日に「ボストンバッグ/社員募集中」、10月26日にミニアルバム『ボストンバッグ』を発表し、『入社式』と『「ボストンバッグ」ツアー』を開いた。
2023年9月19日、会社の買収・新会社設立という物語を伴って NARITA THOMAS SIMPSON への新展開を告知し、10月4日の『BREAK UP SHOW 2023』最終公演のアンコールで改称を発表した。10月7日の東大寺公演の告知には「成田精進(成田商事)」という名前も使われた。11月25日には、新名義初のワンマン『1st LIVE』を開いた。
新名義の1stアルバムは、2024年4月10日の『冒険者たちのうた』。2025年には成田商事時代の曲も含む『THE VERY BEST OF FANTASY NARITA THOMAS SIMPSON』を発表した。2026年3月11日〜4月19日の『人生はとんとん Billboard Live』は全22公演。ホーンなどを迎えた大編成のライブに加え、3人だけの演奏にも取り組んだ。

発展経緯
- 2022年6月:成田昭次のソロ公演にて「成田商事」として結成発表
- 2023年9月:「NARITA THOMAS SIMPSON」に改名
メンバー構成(3人編成)
- 成田昭次(ギター、ボーカル)RSC・男闘呼組メンバー
- 寺岡呼人(ベース、プロデューサー)RSCメンバー
- 青山英樹(ドラム)RSCメンバー
ライブ演奏楽曲
- NTSオリジナル楽曲
- RSC楽曲(寺岡呼人が両グループに楽曲提供しているため演奏可能)
- 男闘呼組楽曲
- 成田昭次ソロ楽曲
男闘呼組(再結成:2022年7月-2023年8月)
男闘呼組は、成田昭次・岡本健一(ともにボーカル・ギター)、高橋和也(ボーカル・ベース)、前田耕陽(ボーカル・キーボード)の4人によるグループ。1985年からの活動、1993年の休止を経て、2022年7月16日の『音楽の日』で、2023年8月までの期間を限った再始動を発表した。再始動の公演では青山英樹や TOSHI NAGAI がサポートのドラムを担当した。
代表的な活動は、2022年の『男闘呼組 1988』、2023年の全国ツアー『男闘呼組 2023 THE LAST LIVE』と日本武道館の『LAST FOREVER』。2023年8月26日の最終公演で活動を終えた。2024年には、最後の武道館公演と日比谷野音の公演を収めた『LAST FOREVER』を発売した。
メンバー構成
- 成田昭次(ギター、ボーカル)RSC・NTSメンバー
- 岡本健一(ギター、ボーカル)RSCメンバー
- 高橋和也(ベース、ボーカル)RSCメンバー
- 前田耕陽(キーボード、ボーカル、リーダー)RSCメンバー
サポートドラマー
- 青山英樹(主要サポート)RSC・NTSメンバー
- GLAYのTOSHI(2023 THE LAST LIVE ~ LAST FOREVER の期間で青山英樹と交代体制)
- 平山牧伸(2022年大阪公演のみ、オリジナル時代のサポートドラマー)Mountainmanメンバー
活動期間
- 2022年7月16日:TBS「音楽の日2022」で29年ぶりの復活
- 2023年8月:最終公演で正式に活動終了

Rockon Social Club(2023年1月-現在)
Rockon Social Clubは、男闘呼組の4人と寺岡呼人・青山英樹による6人のバンド。4人の担当に加え、寺岡がギター・ベース・プロデュース、青山がドラムを担当する。成田と寺岡の曲作り・録音に岡本・高橋・前田が加わり、形になった。
2022年12月には「YOHITO TERAOKA & SHOJI NARITA with best friends.」という触れ込みのプロジェクトとして『Secret Party』を告知し、2023年1月26日には新バンドの1stアルバム『1988』の3月1日発売を発表した。『Secret Party』は3月4日に始まり、5月6日の東京ガーデンシアター公演が初のワンマンになった。
新曲の作品と、男闘呼組のセルフカバーの双方を発表している。『2023』は男闘呼組の8曲を録り直した作品で、2026年は『Rockon Social Club Tour 2026 WARRIORS』を開催。男闘呼組の30曲と新曲2曲による『WARRIORS』は、2026年7月16日に11月6日発売と告知された。10月10日には2027年5月22日・23日の河口湖ステラシアター公演も発表された。

メンバー構成
- 成田昭次(ギター、ボーカル)
- 岡本健一(ギター、ボーカル)
- 高橋和也(ベース、ボーカル)
- 前田耕陽(キーボード、ボーカル)
- 寺岡呼人(ベース、ギター、プロデューサー)
- 青山英樹(ドラム)
ライブ演奏楽曲
- RSCオリジナル楽曲
- 男闘呼組楽曲(構成がほぼ同一のため再現可能)
- NTS楽曲(技術的には可能だが、基本的に演奏しない)
RSCオリジナル楽曲の制作・演奏が主な活動。男闘呼組楽曲も構成的に演奏しやすいが、あくまで新しいバンドとしての独自の音楽を追求している。
楽曲制作体制
NTSとRSCの楽曲は主に寺岡呼人が提供しているため、NTSの3人編成でもRSC楽曲の演奏が可能である。
重要人物
成田昭次・岡本健一
一連の活動は、男闘呼組のメンバーであった岡本健一が、長期間にわたり音楽活動から離れていた成田昭次に対し、約8時間にわたる説得を行ったことから始まった。その際、岡本は現在の所属レーベルであるTOKYO RECORDSの代表を成田に紹介し、これが成田の音楽活動再開と、男闘呼組復活の原点と後のグループ結成へと繋がった。
寺岡呼人
元JUN SKY WALKER[S]のベーシストで、現在はTOKYO RECORDSの取締役。TOKYO RECORDSの代表の紹介により参加し、NTSとRSCの両方でプロデューサーおよび演奏者として活動している。一連の活動における楽曲制作の中心的役割を担う。成田昭次のソロアルバム「犬も歩けば棒に当たる」(2022年)に提供した楽曲「パズル」は、男闘呼組復活時(2022年7月16日「音楽の日」)やレコード大賞でも演奏された。
青山英樹
成田昭次のサポートドラマーとして、成田が参加するすべてのプロジェクトに参加している。父は故・青山純(ドラマー、2013年没)で、同事務所のMISIAの長年のサポートを務め、男闘呼組の楽曲「BACK IN THE CITY」にも参加したことがあった(2023年7月8日のラジオ「ROCKON TIMES」(高橋和也・青山英樹)による)。
関連プロジェクト
- 高橋和也:Mountainman(原田喧太、平山ヒラポン牧伸と3人編成)
- 平山牧伸(ヒラポン)は過去に成田昭次のバンドINORGANIC(活動休止)にも参加していた
- 岡本健一:ADDICT OF THE TRIPMINDS(1990年代から活動、2021年に再開)
- 2021年12月5日の復活公演には成田昭次がゲスト参加。この際、岡本が30年前に成田から譲り受けたギターを成田に貸して共演した(この事実は初めて公表された)
- TOKYO RECORDS
- 全プロジェクトの拠点となるレコードレーベル。岡本健一の紹介により成田昭次との関係が始まった。すべてのグループの楽曲リリース、マーチャンダイズ販売を手掛けており、男闘呼組の最終映像作品「LAST FOREVER」も同レーベルからリリースされた。
青山英樹と Devin Kinoshita の参加の流れ
Little Black Dress・MISIAは、成田昭次・Rockon Social Club・NARITA THOMAS SIMPSONと同じ事務所に所属する。青山は、同じ事務所の Little Black Dress のサポートドラマーで、父の青山純が事務所の先輩の MISIA のドラムを担当していた縁が、Little Black Dress、そして成田との出会いにつながった。この父の縁から、事務所による引き合わせだったと見ている。
2020年11月3日の『参ったな2020』では、青山英樹がドラムを担当し、ゲストの成田が男闘呼組の「秋」「DAYBREAK」を歌ってステージに復帰した。Devin Kinoshitaも Little Black Dress のサポートのキーボーディストで、この公演から成田の活動に加わった。出会いの詳しい経緯は「成田昭次との出会いと成田商事」へ。
2022年の成田のソロツアー『犬も歩けば棒に当たる』では、寺岡呼人がベース、青山がドラム、Devin がキーボードを担当し、成田・寺岡・青山の3人の共演は成田商事の結成につながった。Devin は結成後の成田商事でもサポートを続けた。
男闘呼組の再始動後は、青山がサポートのドラム、Devin がキーボードを担当した。青山は事務所の社長から、再始動する男闘呼組で叩いてほしいと依頼されている(「男闘呼組のサポート」)。成田の復帰から男闘呼組の曲に触れ続けてきた青山が、そのままサポートになったのは自然な流れと見ている。
青山は Rockon Social Club に正式メンバーとして加わり、Devin はサポートとして参加した。成田商事と Rockon Social Club がそれぞれ出演した『Rockon Social Club Secret Party』でも、Devin は両方でキーボードを演奏した。また、Rockon Social Club の6人全員が出演し、2023年10月4日の『BREAK UP SHOW 2023』で上映、のちにRSC APPで公開されたショートドラマ『Reseed〜成田商事倒産の危機〜』にも出演している。
Devin は青山とほぼ同じ流れで成田の復帰後の活動を支えてきたが、正式・固定のメンバーではなく、NARITA THOMAS SIMPSON になってからは参加がほとんどなくなった。
混乱しやすい名前と関係
メンバーの重なりと演奏曲
男闘呼組の4人は全員が Rockon Social Club にも参加し、NARITA THOMAS SIMPSON の成田昭次・寺岡呼人・青山英樹の3人も Rockon Social Club のメンバーである。メンバーが重なるため、ライブでは互いのグループの曲を演奏することもある。2024年5月22日の『NARITA THOMAS SIMPSON 冒険者たちのうた Billboard Live』最終日第1部では、NARITA THOMAS SIMPSON が Rockon Social Club の「I♡R&R」を演奏した。アンコールにはMISIAを迎え、MISIA & Rockon Social Club 名義の「傷だらけの王者」と、当時まだ録音前だった Rockon Social Club の「ポイントちょーだい」を共演した。
男闘呼組の曲も、4人がそろう Rockon Social Club による演奏・再録音(次の小節)のほか、NARITA THOMAS SIMPSON が演奏している。2023年11月25日の『1st LIVE』では「GIMME A BREAK」「THE FRONT」「やってるね」、2024年3月1日の『NARITA THOMAS SIMPSON TOUR 2024』初日では「ROLLIN’ IN THE DARK」を演奏した。成田は男闘呼組のメンバー、青山は再始動した男闘呼組のサポートドラマーとして、その曲を演奏してきた。
同じ3月1日の公演では、メドレーでB’zの「ultra soul」も演奏した。青山と、NARITA THOMAS SIMPSON を支えるキーボーディストのSam Pomantiは、ともに B’z のサポート経験があり、その2人がいるため、B’z の曲を即興でもカバーでき、容易に実現した。
男闘呼組と Rockon Social Club
男闘呼組は4人のグループで、再始動は2022年7月〜2023年8月。Rockon Social Club は寺岡・青山を含む6人で、男闘呼組の活動が終わる前の2023年3月にアルバムを出し、ライブも始めていた。2つの名義が並行した時期があり、男闘呼組の曲を Rockon Social Club が演奏・再録音する活動もある。曲が共通していても、作品や公演に掲げられた名義でたどることができる。
成田商事と NARITA THOMAS SIMPSON、Rockon Social Club
成田商事から NARITA THOMAS SIMPSON への展開では、成田・寺岡・青山の3人が共通し、3人とも Rockon Social Club のメンバーである。両グループで出演した『Secret Party』とサポートの関係は「青山英樹と Devin Kinoshita の参加の流れ」を参照。
岡本・高橋・前田は、成田商事や NARITA THOMAS SIMPSON の公演へのゲスト出演も重ねている。グループの構成員は成田・寺岡・青山の3人で、ゲストの参加とは区別される。
「山男」、アルバムとバンド
高橋和也のソロ盤『MOUNTAIN MAN』は、曲ごとにゲストを招いた作品。その録音をきっかけに、高橋・原田・平山の3人が組んだバンドが Mountainman である。「山男」は、山で暮らしながら曲を作る高橋自身と、アルバム名の由来につながる呼び方。成田や前田のソロ盤への参加は、それぞれの曲の客演・制作参加である。
年表
- 2021年頃:岡本健一が成田昭次復帰を説得、TOKYO RECORDS代表を紹介
- 2021年11月3日:成田昭次が音楽活動再開(Little Black Dress(LBD)のライブのゲストとして)
- 2021年12月5日:岡本健一のソロバンドADDICT OF THE TRIPMINDSが27年ぶり復活、復活公演には成田昭次がゲスト出演
- 2022年6月:成田昭次のソロ公演にて「成田商事」の結成発表
- 2022年7月16日:男闘呼組復活(TBS「音楽の日2022」)
- 2022年12月30日:レコード大賞に「特別賞」として実質34年ぶり出演
- 2023年1月:Rockon Social Club 活動開始
- 2023年8月:男闘呼組最終公演
- 2023年9月:成田商事がNARITA THOMAS SIMPSONに改名
- 2023年10月27日:RSC名義で男闘呼組楽曲のセルフカバーアルバム「2023」配信開始
- 2023年12月31日:「紅白歌合戦」にてMISIAとRSCコラボ曲「傷だらけの王者」でMISIAのバックバンドとして出演、実質男闘呼組メンバーが34年ぶりの紅白出場
この音楽グループ群は、6人の中心メンバーが様々な組み合わせで活動することにより、それぞれのプロジェクトに柔軟性と多様性をもたらしている。メンバー間の長期的な信頼関係と、共通の音楽的基盤により、効率的な楽曲制作と演奏が可能となっている。
男闘呼組の復活から始まったこの音楽活動は、現在RSCとNTSという2つのグループで継続されています。岡本健一の情熱的な説得から始まり、6人のメンバーが様々な組み合わせで活動する、音楽業界でも珍しい形態となりました。







