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概要とシリーズ全体
『京都祇園入り婿刑事事件簿7』は、2000年12月1日にフジテレビ系「金曜エンタテイメント」枠で放送された、京都を舞台にした2時間サスペンスドラマです。本作は、主演・三田村邦彦演じる“入り婿刑事”三村邦夫が、祇園一角の老舗お茶屋・みむらの家族や周辺の協力を得て、京都らしい人間模様を交えつつ事件解決に挑む人気シリーズの第7作です。
第7作「娘冴子が突然の誘拐…命がけで身代金を運ぶ母に迫る過去の強盗殺人犯」あらすじ
邦夫の妻・冴子(藤谷美紀)が、友人でお茶屋の若女将・藤原志乃(中山忍)の家を訪れた際、謎の男に誘拐されます。犯人から要求された身代金は1億円。京都府警の刑事であり“入り婿”でもある邦夫(三田村邦彦)は、警察の捜査と家族としての身代金工面を同時に進めます。家族や知人を巻き込む中で、身代金受け渡しの最中に事件は急展開。犯人の一人が死亡し、25年前の強盗殺人事件が背景に浮上してきます。やがて誘拐ターゲットは本当は志乃であったこと、さらなる人間関係や過去の事件に込められた因縁が明かされていきます。
また、邦夫の義母でお茶屋の女将・加代子(中村玉緒)が娘を助けたい一心で直接犯人のアジトに乗り込むという大胆な行動を見せ、物語終盤まで波乱が続きます。
前田耕陽の役どころ
前田耕陽は京都府警捜査一課の刑事・桐野耕平役でシリーズ第4作からレギュラー出演。本作でも邦夫の同僚刑事として登場し、事件捜査や誘拐事件の解決に奔走します。桐野耕平はシリーズを通して、邦夫を補佐しつつ現場捜査や情報収集などで重要な役割を担っています。
主なキャスト
- 三田村邦彦(三村邦夫)
- 藤谷美紀(三村冴子)
- 中村玉緒(三村加代子)
- 前田耕陽(桐野耕平)
- 山城新伍(伊坂誠一郎)
- 中山忍(藤原志乃)
- 神山繁(田所警部)
- ベンガル(服部)
- 栗田よう子、古柴香織、小沢和義、鰐淵晴子 ほか
特徴・見どころ
- 由緒ある祇園の町並みとお茶屋文化を背景にした独特の人間ドラマ
- 入り婿、女将、家族、刑事が複雑に絡む家庭サスペンスと警察ミステリーの融合
- 誘拐事件に25年前の未解決強盗殺人が絡み、二重三重に張り巡らされたトリック
- 家族の絆と勇気、過去と現在の因縁が交錯する展開
- 加代子の“姑パワー”と頼もしさも作品の魅力
放送・制作情報
- 放送日:2000年12月1日
- 放送枠:フジテレビ「金曜エンタテイメント」
- 監督:杉村六郎
- 脚本:石原武龍、橋塚慎一
- 制作:フジテレビ、松竹株式会社
『京都祇園入り婿刑事事件簿7』は家族と捜査、そして京都の伝統文化が生む人間模様を多重構造で描き、前田耕陽はレギュラー刑事・桐野耕平として作品の“現場力”を支える存在となっています。