岡本健一、俳優・段田安則と“フォークデュオ”結成の過去を告白、“駆け抜けた1年”と俳優としての顔(2025.10.20放送)

2025年10月20日に放送されたtbcラジオ『Go Go はみみこい ラジオな気分』に、Rockon Social Clubのメンバーである岡本健一が生出演した。番組では、この1年の自身の活動を振り返るとともに、11月5日にリリースされる豪華コラボレーションアルバム『THE SHOW MAN』の制作秘話、そして今後のライブへの意気込みを語った。

ONAIR:Rockon Social Club『Still Rockinʼ』

駆け抜けた1年を振り返る「全然振り返られない」

番組冒頭、パーソナリティから約1年ぶりの仙台でのラジオ出演を歓迎された岡本は、「こんにちは。どうも」と挨拶。この1年間の活動について問われると、「この1年、全然振り返られないんですけど」という一言から、多忙な日々について語り始めた。

岡本は自身の活動を時系列で説明。年の初めには舞台、ゴールデンウィーク頃には自身のバンド「ADDICT OF THE TRIPMINDS」のライブ活動、そして夏にかけては舞台『みんな鳥になって』に出演。その後、秋には新国立劇場の研修所で講師を務め、番組出演の前日までは再び「ADDICT OF THE TRIPMINDS」のライブを羽田で行っていたという。そして、「それで今日ここに来て、今日からはもう年末にかけてもうロックオンモードでいこうという感じですね」と、このラジオ出演を機にRockon Social Clubの活動に集中していくと明かした。

俳優、バンドマン、そして講師と、多面的な活動をこなす中でのモードの切り替えについて、岡本は「もう環境ですよね。だから、ここに来ると、周りの人が変わると、気持ちも変わるみたいなことですよね」と、自身を取り巻く環境が自然なスイッチの切り替えになっていると語った。

俳優・岡本健一のもう一つの顔「新国立劇場で講師」

番組では、岡本の活動の中でも「新国立劇場の研修所での講師」という仕事にスポットが当てられた。岡本によると、この研修所は3年間かけて演技を学ぶプロの俳優を育成する機関であり、自身は8~9年前から講師として携わっているという。

その指導法について、ホワイトボードを使った理論的な講義は一切行わないと説明。「全くやんない、もうとにかく動く」と語り、「人前で喋る、人前でお芝居をする、演技を表現をするっていうことをさす。みんなの前でとにかくやるっていうことを羞恥心はまずなくしてくことがまあ大事なんですかね」と、実践を通じて俳優としての殻を破らせることを重視していると明かした。

パーソナリティから、自身が若かった頃と現代の若者との違いについて問われると、「いやもう全然、違うのは若い世代だから違うっていうんじゃじゃないですよね。大人もみんな違うし」と述べ、「多分ずっと『最近の若い奴らは』ってことは多分みんな常に言われてる」と、世代論で一括りにすることに疑問を呈した。

むしろ、現代の研修生については「今、教えてた子達って、ちょっとコロナを経験した子達だったりとかするから、逆に何か発散するってことがなかなかできなくて」と、彼らが置かれていた状況に言及。その上で、「短時間で、そっちの方に持ってくと、やっぱりものすごいエネルギーがいっぱい出てきますよね」と、内に秘めたポテンシャルの高さを感じていると語った。そして、講師という立場でありながらも「そればっかりです。教えられることばっかりなんですよね」と、若い才能から多くの刺激を受けていると話した。

新作アルバム『THE SHOW MAN』誕生秘話「本当に夢のような感じ」

話題は、11月5日(水)にリリースされるRockon Social Clubの新作コラボレーションアルバム『THE SHOW MAN』へ移った。本作は、堺正章、NOKKO、野村義男、大友康平、亀梨和也、段田安則、氣志團、デーモン閣下、MISIAといった、ジャンルを超えた豪華アーティストが参加するアルバムだ。

岡本は、これだけのアーティストが集まったレコーディングの舞台裏について、「スケジュール的にはもうバラバラですよね」と、調整の難しさを明かした。それぞれのアーティストが多忙なため、全員が一堂に会することはなく、個別にレコーディングを進めていったという。

コラボレーションの皮切りとなったのはMISIAとの楽曲制作だったと振り返り、「MISIAの後ろで演奏するとか、なんか俺らのこの演奏で、康平さんが歌ってるとか、本当に夢のような感じでですね」と、レコーディング時の興奮を語った。さらに、「やっぱりすごいんだなってのを感じますよね。ここにいる人たちは」と、共演したアーティストたちへの深いリスペクトを口にした。

また、後輩である亀梨和也が参加した楽曲『亀の恩返し』については、「俺もめちゃめちゃいい曲。これすごい、ああ、こんないい艶のあるこんないい声してんだななんて思ってね」と、その歌声を称賛した。

俳優・段田安則との交流「プライベートライブやろうよ」

アルバム参加者の中でも俳優である段田安則とのコラボレーションには、次のようなエピソードがあった。岡本は、10年以上前に舞台で共演した際の出来事を明かした。

シス・カンパニー公演『夜の来訪者』(2009)
段田安則・岡本健一

当時、空き時間に楽屋で岡本がギターを弾いていると、段田から「ちょっと俺も習いたいんだよ」と声をかけられたという。岡本がギターを教えると、もともと基本的なコードは押さえられた段田はすぐに上達。レパートリーが5、6曲に増えた頃には、「じゃあプライベートライブやろうよ」という話に発展し、友人たちを集めた50人限定の “フォークデュオ” として、年に数回ライブを開催していたという過去を明かした。

今回のアルバム制作にあたり、その時の交流を思い出した岡本は、「僕らは俳優もやったりするじゃないですか、そのロックオンのメンバーは。だからそういった意味で、そういう色が、その役者さんのこの段田さんのそういう俳優のこの感じがこう出ると、また世界が広がるんじゃないかな」と考え、コラボレーションをオファーした経緯を語った。段田が歌う楽曲『B・A・N』は、「この先、天国に行っちゃうんじゃないか、まあまあ次もうすぐね、先がないよみたいな話なんだけど、こっからどうやって楽しんでいこうかみたいな話」だと、その世界観についても触れた。

「年末にかけてもうロックオンモード」今後のライブへの意気込み

一連の俳優・講師としての活動を終え、「もう舞台のことは全く考えてない」と宣言した岡本。今後は完全に「ロックオンモード」で、年末のライブツアーに臨む。

アルバム『THE SHOW MAN』の楽曲をライブでどのように披露するのかという点について、岡本は「できればみんな来てほしいんですよ、毎回。でもなかなかていうかほとんどみんな忙しいから」と現実的な難しさを話した。そのため、基本的にはRockon Social Clubのメンバー自身が、コラボアーティストのパートを歌う「セルフカバー」形式になると説明。「あのデーモンさんの部分をこう誰かが歌ったり、康平さんの部分をこう歌ったり」と、メンバー内でパートを割り振ってパフォーマンスすることを明かした上で、「でもたまにどっかしら飛び入りでこう来るかもわからない」と、スペシャルゲストが飛び入りで参加する可能性についても語った。

宮城公演は11月27日、28日、そして12月14日の3日間にわたって SENDAI GIGS で開催される。岡本は「すごい良いんでしょう」「初めてなんですよ」と、会場で演奏することへの楽しみを述べた。

最後に、宮城出身である大友康平とのコラボレーション楽曲を紹介。「この曲は最高ですよ」と語り、番組を締めくくった。

ONAIR:大友康平 & Rockon Social Club『バーボンロック』

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