『ロミオとジュリエット』(ロミオとジュリエット)は、ウィリアム・シェイクスピア作の同名戯曲を基に、岡本健一が上演台本・音楽・演出を手がけた舞台作品である。新国立劇場演劇研修所第18期生による公演として、2024年12月7日から12日まで新国立劇場小劇場で上演された。上演時間は約1時間45分であった。

概要
新国立劇場演劇研修所の第18期生は、2年間の研修を経て、同年8月に朗読劇『風が吹くとき』を上演し好評を得ていた。本公演はその後の重要な公演位置づけとされた。
作品は、シェイクスピアの原作から400年以上経った現在においても、世界中の舞台、映画、バレエなど幅広い分野で繰り返し上演される古典である。モンタギュー家とキャピュレット家の対立から生じる悲劇を基調としながら、愛と情熱で障害を乗り越えようとする若者たちの純粋さが作品の中心に据えられている。
上演台本・音楽・演出
岡本健一は、新国立劇場の過去のシェイクスピア歴史劇シリーズにすべて出演してきた実績を持つ。また、新国立劇場演劇研修所の講師として研修生の指導にあたっていた。
本公演では、東京大学教授であり演劇者としてもシェイクスピアの造詣が深い河合祥一郎の翻訳を基に、岡本が自ら上演台本を作成した。音楽についても岡本が手掛けている。
ストーリー
モンタギュー家とキャピュレット家の長年にわたる争いがヴェローナの街を分裂させていた。ある夜、モンタギュー家の一人息子であるロミオは、友人たちとともにキャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込む。そこでキャピュレット家の一人娘ジュリエットと劇的に恋に落ちる。
しかし、ロミオと友人たちはジュリエットの従兄弟ティボルトと決闘することになり、ロミオが争いをやめさせようとする中で、親友マキューシオがティボルトに殺される。親友の死に激高したロミオはティボルトを殺してしまい、その結果として街から追放されることになる。
公演情報
- 期間:2024年12月7日(土)~12日(木)
- 会場:新国立劇場小劇場
- 主催・制作:新国立劇場
- 上演時間:約1時間45分
- 作:ウィリアム・シェイクスピア
- 翻訳:河合祥一郎
- 上演台本・音楽・演出:岡本健一
- 美術:石原敬
- 照明:鈴木武人
- 音響:佐藤杏日花
- 衣裳:岩男海史(第10期修了)
- アクション:渥美博
- 演出助手:田丸一宏
- 舞台監督:青木来美



