4人が振り返る1989年と、1990年の抱負 男闘呼組ファンクラブ会報 第7号「男闘呼組’89それぞれの軌跡」
男闘呼組ファンクラブ会報の第7号(1989年12月)は、新曲のレコーディングのスタジオで聞いた、4人それぞれの1989年の振り返りと、1989年の男闘呼組のまとめ、1990年の抱負を載せています。

岡本健一さん
岡本健一さんにとって1989年は、新しい世界が開けた1年でした。いちばん印象に残っているのは「唐版 滝の白糸」の舞台で、蜷川幸雄さんをはじめ、舞台に関わったスタッフとの出会いがとても大きく、「ホンモノの世界を見た!」と感じたそうです。この舞台がきっかけで、蜷川さんの演出のドラマ「水の女」にも出ました。1990年に放送されるこのドラマは、何かを感じる人と、何だこれと思う人に分かれるだろうと話し、評価を気にする男ではないので、自分でいいと思えばそれがすべてだと話しています。ロスはすごく好きで、日本に帰らなくてもいいかと思うほどだったそうです。1989年は、いろいろな職業の人に出会い、友達が増えた年でした。男闘呼組は、それぞれ変化していて、ここ10年で表れてくると話しています。
前田耕陽さん
前田耕陽さんの1989年のいちばんは、ストーンズです。夏のツアー中に「ストーンズ見に行こーぜ」という話になり、行ったそうです。本当はガンズ&ローゼスをいちばん見たかったのですが、前座のガンズの後、ストーンズを見てガンズが吹き飛んだと話しています。セットも構成も客の雰囲気もすごく、日本ではこんなライブはできないと感じ、帰ってからレコードを買いました。4人でのプライベートの旅行は初めてで、来年も行けるといいと話しています。仕事では、ドームが気持ちよかったそうです。ドラマは連続ドラマ1本と単発2本で、どれも役作りがしやすく、来年は違う役にも挑戦したいと話しています。

高橋一也さん
1989年の後半、高橋一也さんはバイクの事故で腕をけがし、手術をして3週間入院しました。その間は、男闘呼組としてのテレビの仕事ができませんでした。腕のけがは治ったそうです。入院中はギターが持てずにつらく、いらいらするとハーモニカを吹いていました。入院中に、初めてじっくり自分のことを考えたそうです。腕をつったまま行ったロスの4人の旅行は、起きたい時に起き、食べたい物を食べ、好きな所へ行ける、男闘呼組だけの時間で、帰りたくないほど楽しかったと話しています。仕事では東京ドームの大成功があり、テレビドラマより、現場でけんかしてでもこだわって創る、真剣勝負の映画の方が好きだと話しています。1989年は転機で、やりたいことが見え、生き方がはっきりしてきたそうです。

成田昭次さん
成田昭次さんがまず嬉しかったのは、コンサートの回数が増え、行ったことのない地方の街も回れたことです。ドームのライブには、名古屋の田舎の少年が、よく出世したものだと話し、まだ信じられないそうです。1989年は役者の仕事がなく、そろそろ映画をやりたいと話しています。ほかのメンバーがドラマや舞台の時は、平均で12時間眠っていたそうです。ロスで見たストーンズは、今まで見たコンサートでいちばんよく、ロスの友達と遊び、ビデオカメラで、映画「ダイハード」に出てきたビルや、ダウンタウンのホームレスの人たちを撮ったと話しています。髪も切り、90年代は暴れるから見てろと話しています。
1989年の男闘呼組
1989年の初めは、昭和の最後のライブになった、東京・新宿厚生年金会館の公演から始まりました。アカペラにも挑戦し、それぞれの個性に合ったソロのパートもありました。ドラマでは、前田さんの「君の瞳に恋してる」、岡本さんの舞台「唐版滝の白糸」(3月。日生劇場、共演は松坂慶子さん)、高橋さんのドラマ「ゴメンドーかけます」(中村由真さんとのラブシーンもありました)が続き、岡本さんはギリシャで「水の女」を撮影し、前田さんと成田さんは集英社の「デュエット」の撮影でバリ島へ行きました。夏は、シングル『ROCKIN’ MY SOUL』がチャートの1位になり、アルバム『二枚目』も発売され、夏のツアーの最後は東京ドームでした。そのあと前田さんは「君の瞳〜スペシャル」と「お交際したい」に出ました。CM は、セイコー・アベニュー(CM の曲「TIME ZONE」も1位)と、ロスで撮ったグリコ・アーモンドチョコレート。ビデオは『ENDLESS TRIP』と『BIG TOUR ’89 IN DOME』の2本です。
1990年の抱負
前田さんは、コンサートを増やし、行っていない所にも行きたい、小さめのホールで客との親近感を持ってやりたい、1年の半分をツアー、半分をレコーディングにしたいと話しています。岡本さんは、芝居は必ずやりたい、批判されてもやりたいことをやり、予想を裏切る展開をしていくと話しています。高橋さんは、自分の基盤がしっかりしてきたので、周りに左右されず、今のバンドブームに巻き込まれたくない、人気が落ちないようにと考えて動きたくないと話しています。成田さんは、やりたいことを我慢しない、ステージはアドリブで勝負、次のアルバムにはまた自分たちの曲が入ると話しています。
