6月14日に放送されたニッポン放送「成田昭次の Rockon The Knight」では、パーソナリティの成田昭次が「ニッポン放送スペシャルウィーク」としてリスナーからのメールに真摯に答え、自身の経験を交えながら熱いエールを送った。詐欺被害に遭ったリスナーへの温かい励ましから、自身の人生観まで、成田の人柄がにじみ出る放送となった。
「詐欺する方が悪い」被害に遭ったリスナーに寄り添い、アゲアゲな楽曲で応援
番組には、ネットショッピング詐欺に遭い、悔しさと情けなさで落ち込んでいるというリスナーからメールが届いた。これに対し成田は、「いや、これでも、あれですよ、本当にこう詐欺する方が悪いんですよ」とリスナーの心を気遣い、強く寄り添った。
詐欺の手口の巧妙さについて、「電話でこうとっさに、その人の心理の弱いところを突いてきますよね」「よくよく後で冷静に考えたら、ありえないようなことばっかりなんですよ」と冷静に分析しつつ、お金が全額戻ってきたことには「本当によかったですね」と心から安堵の声を漏らした。
リスナーからの「前向きになれる曲をかけてほしい」というリクエストに、成田は「アゲアゲな曲」として、自身がメンバーであるNARITA THOMAS SIMPSONの楽曲を選曲。沈んだ気持ちを吹き飛ばすような力強いエールを音楽に乗せて届けた。
ONAIR:NARITA THOMAS SIMPSON『BIG BEAT BEAT!』

成田昭次、魂を揺さぶられたギタリスト、Buddy Guyの魅力を熱弁
名物コーナー「ギタリスト列伝」では、成田が多大な影響を受けたというブルースギタリスト、Buddy Guy(バディ・ガイ)を特集。その衝撃的な魅力を独特の言葉で熱弁した。
「Buddy Guyの音っていうのは、もうそのエレキギターが、もうアンプ通さないで、そのまま裸でストラトが目の前で鳴ってる音なんですよ」と、その生々しいサウンドの衝撃を語り、「細胞が歌ってる」と表現。パフォーマンスに宿る「ヤバさ」と「スリリングさ」に、初めて触れた際に一発でノックアウトされたと明かした。
Eric Clapton(エリック・クラプトン)やThe Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)といった大物アーティストからも尊敬されるバディ・ガイの圧倒的な存在感と、音楽に込められた魂について熱く語った。
ONAIR:Buddy Guy『Crazy Love』
「貯金がないと不安」意外な一面と堅実な金銭感覚を明かす
リスナーからの「昭次君は何に一番お金を使いますか?」という質問に、成田は自身の意外な一面をのぞかせた。
「ギター」と即答しつつも、「結構やっぱ貯金がないと不安な方なんで」「やっぱり銀行にお金がね、ちゃんとそのストックがないとっていうか蓄えがないと将来がちょっと不安になる」と、堅実な金銭感覚を告白。「極力ね、貯金が残せるようにっていう、ちょっと性分なんですかね」と照れ笑いを浮かべた。
50歳からの独立にエール「いくつになっても遅いなんてことはない」
番組のハイライトとなったのは、50歳で花屋として独立したというリスナーからのメール。成田が以前番組で語った「何か始めるのにいくつになっても遅いなんてことはない」という言葉に勇気をもらったという内容に、成田は自身の経験を重ねて熱いメッセージを送った。
「独立って大変なんですよね、でも本当に」と深く共感し、自身が41歳で名古屋に戻った時や、52歳で再上京した時の挑戦を振り返った。
「可能性ってのは絶対1%でもあったら、それをね、その膨らませていくってはもう自分のもうその努力と情熱とね、もう意志しかないと思うんでね」と力強く語り、リスナーに向けて「皆さん夢を諦めないでください」と呼びかけた。年齢を問わず、新たな一歩を踏み出すすべての人々を勇気づける、心からのエールとなった。
番組の最後には、NARITA THOMAS SIMPSONのベスト盤発売や全国ツアー、そして次週の放送で寺岡呼人と青山英樹をゲストに迎え、成田が作曲した新曲を初オンエアすることも告知された。リスナー一人ひとりの声に真摯に向き合い、自身の言葉でエールを送った成田の温かさが光る放送回となった。

