「人生は50代から」成田昭次、男闘呼組時代の秘蔵写真とジョージ・ハリスンへの熱い憧れを語る

ニッポン放送で放送中の『成田昭次の Rockon The Knight』。5月3日放送回では、パーソナリティの成田昭次が、ゴールデンウィークの思い出から自身の50代の心境、そしてリスナーから寄せられた男闘呼組時代の貴重な写真について語った。さらに、人気コーナー「ギタリスト列伝」では、敬愛するThe Beatlesのジョージ・ハリスンへの深い愛情と独自のギタリスト論を展開し、音楽ファン必聴の内容となった。

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「人生で一番幸せだった」成田昭次が振り返る、社会人初の大型連休

番組冒頭、ゴールデンウィークの話題から、成田は自身の忘れられない思い出を語り始めた。それは、彼が名古屋で社会人として働き始めた入社1、2年目の頃。初めて経験する大型連休に「こんなに休んでいいの?っていうぐらい」と驚きつつも、「もうめちゃくちゃ嬉しかった」と当時の喜びを振り返った。

もうなんか人生で本当にこんな幸せな時ないっていうぐらい、大げさに言えばそれぐらい、あの、もう嬉しくて」と語る成田。当時バイクに乗っていた彼は、その大型連休を利用して三重県までツーリングに出かけたという。目的地は、鳥羽一郎さんと山川豊さんのヒット曲『兄弟船』の記念碑。ナビもなかった時代、地図を頼りに岬の先端にあるオブジェを目指したエピソードを懐かしそうに語り、記念碑にたどり着いた時の達成感を「めちゃくちゃ嬉しかった」と表現した。

このエピソードは、成田にとって「後にも先にもないかもしれない」というほどの特別な思い出であり、彼の純粋な一面が垣間見えるトークとなった。

50代の心境を告白「20代の時より気持ちが若い」

番組には、今年50歳になるという女性リスナーから「50代を楽しく過ごすアドバイスをお願いします」というメールが寄せられた。自身も50代を迎えた成田は、先輩として温かいアドバイスを送った。

なる前はなんか、その、もうだんだんだんだん自分が老いていくのかなってネガティブなことをちょっと考えがちだったんですけど」と、50代を迎える前の不安を正直に吐露。しかし、実際にその年齢になってみると心境に大きな変化があったという。「でもね、これ実際なってみると意外と、なんか人生って50代からなんだなっていうふに強くなんか思い始めて」と、ポジティブな気づきがあったことを明かした。

さらに成田は、驚くべきことに「もしかしたらですよ、その20代の時よりも若いい気持ちでいられるんですよね、これ不思議で」と語る。その理由として、若い頃にはできなかったことに再挑戦したり、新たな経験を重ねたりすることで、思考が活性化しているからではないかと自己分析。20代の頃は生意気で先のことを考えていなかったが、今のほうが思考回路が若々しいとさえ感じているという。

最後に成田は、リスナーへのアドバイスとして「物事ってやっぱ自分が切り開いていくものだし、自分のやっぱり思考が決めるじゃないですか。そこが大事だと思うんですよね。その50代の自分を受け入れてあげるっていう、これが大事だと思います」と力強く語り、年齢を重ねることを前向きに捉える自身のエールを送った。

ONAIR:MISIA『LOVE NEVER DIES』

男闘呼組時代の“お揃い衣装”写真に「アイドルだったんですね」

リスナーからのメール紹介コーナーでは、ある一枚の写真がスタジオの話題をさらった。それは、リスナーが実家で見つけたという男闘呼組時代の雑誌の切り抜きだった。以前、成田が「お揃いの衣装を着たことなんてない」と発言していたことに対し、リスナーは「見つけてしまいました。お揃いの衣装を着ている4人を」と、証拠写真を添付してきたのだ。

1987年2月号「平凡」付録

成田は「来ましたね」と笑いながら写真を確認。それは昭和62年(1987年)、デビュー1年前の男闘呼組が写る雑誌『平凡』の付録だった。写真には、白のカーディガンをお揃いで着こなし、高橋和也と成田が青のストライプシャツ、岡本健一と前田耕陽が赤のストライプシャツを合わせた、まさに“お揃い”の4人の姿があった。

これには成田も「いやあ、本当これ紛れもなくこうぱっと見た感じこれアイドルですね。アイドルだったんですね」と、照れくさそうに認めた。そして、この写真を見て感じた心境の変化について語り始めた。

昔はね、なんか、ま、今でもその恥ずかしさってのはあるんですけど、恥ずかしいだけでまあ終わってたんですよ、昔は。もう見たくないとか」と、若い頃の映像や写真を見るのが苦手だったと告白。しかし、約30年ぶりの再始動を経て、その心境は大きく変わったという。「若い時の自分たちからすごいパワーもらったりとか、すごい勇気づけられることが結構多かったんですよ」と語り、過去の自分たちの姿が、今の活動のエネルギーになっていることを明かした。

さらに、当時から応援し続けてくれるファンへの感謝を述べ、「一緒にこうね、再始動してからもう共感できて分かち合えたってことが本当何よりも、あの、これからね、その人生もそうですけど、こういう活動を続けていく上でのね、本当にあの心強いその糧となってます」と、ファンとの絆の深さを改めて強調した。

ギタリスト列伝:成田昭次が愛する The Beatles ジョージ・ハリスン(George Harrison)

この日の「ギタリスト列伝」で取り上げられたのは、成田が敬愛してやまない The Beatles の George Harrison(ジョージ・ハリスン)。成田は、George Harrison がバンドの最年少メンバーでありながら、シタールを取り入れるなど音楽的に多大な影響を与えた存在であったことを紹介した。

成田が記憶を辿りながら語ったのは、ジョージがギターを手にする前の逸話だ。「アンソロジー読んだ記憶では最初タンスか何かの木、使わなくなったタンスを加工して自分でなんか自作ギターを作ったって話が出てきた」と、そのDIY精神と音楽への初期衝動に触れた。

また、バンド結成前のエピソードとして、Paul McCartney の弟分のような存在だった George が、John Lennon と出会った時のオーディションの話を披露。2階建てバスの中で演奏を披露し、その実力を認められてバンドに加入したという逸話を紹介し、15歳という若さでその才能を開花させていたことに言及した。

成田は、The Beatles というバンドの偉大さゆえに、メンバー個々の技術や魅力が見過ごされがちだと指摘。特に楽器選びのマニアックな側面に光を当てた。Paul McCartney のヘフナーのバイオリンベース、そして George Harrison が初期に使用したグレッチのギターなど、一般的なフェンダーギブソンとは一線を画す個性的な楽器を愛用していた点を挙げた。

そして、成田は George Harrison のギタープレイの核心に迫る。代表曲『Let It Be』のギターソロを例に挙げ、「いい意味でのそのたどたどしいというかですね、でもすごい雰囲気があるんですよ」とその魅力を解説。一見シンプルに聞こえるフレーズも、いざコピーしようとすると「あのニュアンスって出せないんですよ」と、その独特の間や表現力の難しさを力説した。

歌ってるんですかね。声と同じなんだなっていうのは感じますね」と、George のギターがまるで歌声のように感情を伝える力を持っていると分析。テクニックだけでは再現できない、そのオリジナリティと表現力こそが George Harrison の真骨頂であると語った。
今でもやっぱ憧れるし、今でもああいう風に弾けたらなって思います」と、ギタリストとして最大級のリスペクトを送り、コーナーを締めくくった。

ONAIR:The Beatles『Something』

NARITA THOMAS SIMPSON、夏ツアー開催を発表!

番組の最後には、成田が活動するユニット、NARITA THOMAS SIMPSONの夏ツアー「KURE Presents THE VERY BEST OF FANTASY NARITA THOMAS SIMPSON 夏越の大祓 2025」の開催が発表された。ツアーは6月30日のビルボードライブ横浜を皮切りにスタートし、ファイナルは8月1日の「BUNTAI 横浜」で行われる。「BUNTAI にまた帰ってきます」と、成田はファンとの再会を心待ちにしている様子を見せた。

音楽への深い探求心、ファンとの温かい交流、そして自身の人生観をストレートに語った今回の放送。成田昭次の魅力が凝縮された30分となった。次回の放送では、どんな音楽トークが繰り広げられるのか、期待が膨らむ。

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