2025年7月13日に放送されたZIP-FMのラジオ番組「SHACHIHOKO PARADISE」。ナビゲーターを務める成田昭次とアンジェリカが送るこの番組は、放送10回目という節目を迎えた。この記念すべき放送で、成田は自身の音楽活動への想いを語るとともに、彼の人生に大きな影響を与えたという一本の映画について熱く語った。それは、彼が筋トレに目覚めるきっかけともなった、シルヴェスター・スタローン主演のアクション映画『ランボー』だった。


ライブ三昧の下半期へ、成田昭次が誓う「無病息災」
番組は、成田とアンジェリカの軽快なトークで幕を開けた。公開収録を挟んだため、スタジオでの再会は約1ヶ月半ぶり。アンジェリカが「めちゃめちゃ久しぶりに感じます」と話すと、成田も同意し、お互いの近況報告が始まった。
アンジェリカは、放送直前までミッツ・マングローブらが率いる音楽ユニット「星屑スキャット」の20周年記念ライブに出演していたことを明かした。「フル装備でございます。まつげもばっちりくっついております、今日は」と華やかなステージ衣装のままスタジオ入りした彼女は、井上陽水の『Make-up Shadow』を歌ったエピソードを披露。「よく言えば鬼才、悪く言えば変な人なんですね、きっと井上陽水さんって。歌詞が全然もうしっちゃかめっちゃかで」と語り、歌詞を覚える苦労をユーモラスに話した。成田昭次は「僕も結構間違え多いんで、あんまり言えないんですけど、若い頃はね、もうほんとよく間違えて平気でいましたね。ま、今もそうですけど」と素直に認めた。

一方、成田の近況は音楽一色だ。「ライブ今ライブ中なんですけど、さすがに半年間ちょっとライブしてなかったんで、もう先月6月中旬からはですね、ずっとリハーサル前の、1人リハーサルをずっと」と、来るべきステージに向けて練習に明け暮れる日々を送っていることを明かした。「こんなに練習したのは過去最大級です」という言葉からは、彼のライブにかける真摯な姿勢がうかがえる。
この日のメッセージテーマは「下半期で叶えたいこと」。アンジェリカが「ジムを再開したい」と話す中、成田が掲げた目標は、自身の音楽活動に直結するものだった。
「9月からまたRockon Social Clubのツアーも始まるので、結構ハードなので、下半期はですね、もう無病息災で、なんとか12月いっぱいライブあるので、無事完走、怪我もなく病気もなく、なしとげたいですね」
ファンとの再会を控える中、心身ともに万全の状態でステージに立つこと。それが彼の偽らざる願いのようだ。
ONAIR:NARITA THOMAS SIMPSON『君が欲しい』

「一人旅ってされたことありますか?」成田昭次、過去の冒険を振り返る
リスナーから寄せられた「一人旅に行ってみたい」というメッセージが紹介されると、スタジオの話題は旅へと移った。
飲食店に一人で入るのも苦手だというリスナーに対し、アンジェリカは「私、割とないです。人に投げっぱなしタイプなんで」と、自身は一人旅の経験があまりないことを告白。
それに対し、成田は自身の過去を振り返った。「僕でも、結構あの、電車乗ったりとか…まあ昔ですけど、自転車に乗って結構、長島温泉まで行ったりとかですね」と、意外なエピソードを明かした。「自転車で行くってなかなか」とアンジェリカが驚くと、「何の目的もなく、長島まで来ちゃったよ、みたいなのがあったりとか」と、若き日の自由な冒険譚を披露。さらに「電車乗って、別にそのどこ行こうって考えないで、そういうのも好きですけどね」と続け、目的を定めない旅の魅力を語った。

前田耕陽からのサプライズメッセージ!「ずっと笑顔でいたい」
番組中盤、Rockon Social Clubのメンバーであり、前田耕陽からサプライズでコメントが届いた。前田は自身のワンマンショー「KOYO MAEDA ONE MAN SHOW 2nd」やRockon Social Clubの全国ツアーを告知した後、下半期の目標について「ずっと笑顔でいたい。もう毎日笑顔でいたい」と語った。
このメッセージに成田も深く共感した様子。番組のエンディングでは、前田がリクエストした楽曲『風に吹かれたメロディー』がオンエアされた。この曲について成田は、「耕陽と和也が2人で作った合作」「僕も一緒に演奏させてもらったことあるんですけど、いいですよね、このちょっとレゲエ調な感じが」と、メンバー間の絆を感じさせるエピソードを披露。前田の優しい歌声がスタジオを温かく包み込んだ。
ONAIR:前田耕陽『風に吹かれたメロディー』

成田昭次、少年時代の映画体験を熱弁!「ランボーを観て筋トレを始めた」
番組後半の「CULTURE PARADISE」コーナーでは、成田昭次が1982年の映画『ランボー』について約10分間にわたって熱弁を振るった。中学2年生の時に体験したこの映画との出会いが、その後の人生に与えた影響について詳細に語った。
「僕ねこれ、中2、中3の時かな。ほんとにあの近所に昔、映画館があったんですよ」と当時を振り返った成田は、その映画館の特殊な上映形態について説明した。「日活ロマンポルノと同時上映にランボー。3本立て。日活ロマンポルノの間にランボーが挟まってた」という状況で、友達5、6人と一緒に見に行ったという。
映画が始まった瞬間の衝撃について、「日活ロマンポルノもかなりの刺激的だったんですけど、やっぱこのお目当てのこのランボーが始まった瞬間に、もうみんな、もう、もう釘付けですよ」と当時の興奮を表現した。
成田昭次が最も印象的に語ったのは、映画鑑賞後の友達たちの行動だった。「もう映画館出た瞬間に、もうみんな筋トレ始めましたから、もう」と、中学生たちが受けた衝撃の大きさを表現。シルヴェスター・スタローンの「トイレのマークぐらい逆三角形」の肉体美と、「1対100」の圧倒的な戦いに魅せられたことを熱く語った。
「元々もうシルヴェスター・スタローンが好きだったんですけど、それを見て、もうさらに好きになってしまって」と、この映画体験が与えた影響の大きさを認めた。映画の製作背景についても言及し、ロバート・デ・ニーロやポール・ニューマンら名優たちがオファーを断った結果、スタローンに役が回ってきた経緯についても詳しく説明した。
「昨日ね、久しぶりに最初のランボー見たんで」と前日の再視聴について報告した成田は、「そんとき見た自分のその気持ちとかが一気にまたこう蘇ってきて」と感慨深く振り返った。中学生の頃には理解できなかった部分が、年齢を重ねて新たに発見できることへの喜びも語った。
リスナーに向けて「今ね、多分Huluで見れると思うんですよ」と視聴を勧め、「練習の箸休めにランボー」として、ライブ練習のモチベーション向上にも活用していることを明かした。
ONAIR:DAN HILL『It’s A Long Road』(映画『ランボー』テーマソング)
名古屋【ゲスい道(どう)】!日常の些細なイライラを洗い流す
番組名物コーナー「名古屋【ゲスい道(どう)】」では、リスナーから寄せられた日常の「煩悩」や「愚痴」を洗い流していく。
「スーパーで買った卵が割れていた」「納豆のフィルムが手にくっついてイライラした」といった、誰もが経験したことのある些細な悩みに、2人は大いに共感。特に納豆の話題では、成田が「僕はフィルムをこうはがすじゃないですか。で、絶対糸引きますよね。その引いた糸を、四角いパックの角にこう回すんですよ。そうすると結構きれいに」と、自身のスマートな対処法を披露。アンジェリカも負けじと、箸で穴を開けてからフィルムを引くという裏技を明かし、スタジオは盛り上がった。
また、「東郷町在住なのに、つい『名古屋から来た』と言ってしまう」というリスナーの投稿には、「プライド持ってください、東郷町に!」とアンジェリカがエールを送る場面も。成田も「すぐ近くだし、なくてはならない町ですから」と優しくフォローし、リスナーの小さな悩みを温かく受け止めた。
番組のエンディングで成田は、8月1日のNARITA THOMAS SIMPSONツアーファイナルが生配信されることや、9月から始まるRockon Social Clubの全国ツアーの先行受付が開始されたことを告知。
ONAIR:Rockon Social Club『I♡R&R』
【放送後記】成田昭次とアンジェリカ、スタジオから届けた感謝と次への意気込み

番組終了後、スタジオではパーソナリティの2人によるアフタートークが繰り広げられた。アンジェリカが「今日もありがとうございました」と切り出すと、成田も「いつもありがとうございます。心の支えになっております」と、リスナーからのたくさんのメッセージに改めて感謝を述べた。
1ヶ月半ぶりの放送となった今回、成田は「ブランクがちょっと化学反応を起こしたんですかね」と、エンディングでの少しちぐはぐなやり取りを照れ笑い混じりに振り返った。
下半期はライブが続くため、話題は再び健康管理へ。成田が掲げた「無病息災」という目標に、アンジェリカも熱中症対策として「温泉水99」を愛飲していることを明かすと、成田は「すごく売れてますよね、あれ」と興味深そうに相槌を打った。成田自身も「日頃の健康管理の積み重ねですからね。もう継続は力なりなんで」と語り、健康な体で下半期を乗り切ることへの強い意志を示した。
最後に「笑顔で幸せに、元気な人生を送れるように、頑張りましょう」とリスナーに呼びかけた成田。熱い夏を乗り切るための健康への気遣いと、次回の放送への期待を胸に、和やかな雰囲気でスタジオを後にした。次回の放送テーマは「絶叫したこと」。

