『5-2…再認識…』(ごのに さいにんしき)は、日本のロックバンド、男闘呼組の6枚目のオリジナル・アルバムである。1992年7月22日にBMGビクターから発売された。
前作『5-1…非現実…』に続く3か月連続アルバムリリースの第2弾として発表された作品。当時、アイドル雑誌への露出が減り、より本格的な音楽活動へとシフトしていく中でリリースされた本作は、メンバー4人全員が作詞・作曲を手掛けており、バンドとしてのセルフプロデュース色がより明確になったアルバムである1。
先行シングル「THURSDAY MORNING」を含む全12曲を収録。前作の『5-1…非現実…』と対になる「再認識」というタイトルが示すように、より内省的でリアルな歌詞世界と、生々しいバンドサウンドを追求した意欲作と位置づけられる。

5-2…再認識…(アルバム)
アーティスト:男闘呼組
発売日:1992年7月22日
形態:CD(廃盤)
品番:BVCR-2534
レーベル:BMGビクター
収録曲
※特記以外全編曲:OTOKOGUMI・ATSUSHI
- 彼ら
作詞・作曲:KAZUYA - 僕
作詞・作曲:SHOJI - 幻影
作詞・作曲:KENICHI - I LOVE YOU
作詞:ODAKE 作曲:SHOJI - THURSDAY MORNING
作詞・作曲:KAZUYA - 僕はみにくいアヒルの子
作詞・作曲:KAZUYA - みんな仲よし
作詞・作曲:KOYO - 夢への経路
作詞・作曲:KENICHI - ひろったハレンチ
作詞・作曲:KAZUYA - JAM
作詞:形屋武弘 作曲:SHOJI 編曲:KAZUYA・SHOJI・HIRAPON - 私と自分
作詞・作曲:KENICHI 編曲:KENICHI & HIS UNIT - 夢の入口
作詞・作曲:KAZUYA
制作
本作は、メンバー4人それぞれが作詞・作曲した楽曲が均等に収録されており、各々の音楽的個性が色濃く反映されている。高橋和也(KAZUYA)による赤裸々で内省的な歌詞、成田昭次(SHOJI)のロックサウンド、岡本健一(KENICHI)のアーティスティックな世界観、前田耕陽(KOYO)のポップセンスが共存している。
編曲クレジットに「OTOKOGUMI」とあるように、メンバー主導でサウンド作りが進められた。サポートミュージシャンとして、キーボードの田中厚(ATSUSHI)とドラムの平山牧伸(HIRAPON)が多くの楽曲に参加している。
特に岡本健一の楽曲「私と自分」では、「KENICHI & HIS UNIT」というクレジットが用いられている。このユニットは、岡本が当時結成したバンド「ADDICT OF THE TRIP MINDS」のメンバー(ドラムの本村隆充ら)がレコーディングに参加したこと。このように、メンバー個々の活動がバンド本体の作品にフィードバックされる実験的な試みも行われた。
参加ミュージシャン
- 前田耕陽 – ボーカル、キーボード
- 成田昭次 – ボーカル、ギター
- 高橋一也 – ボーカル、ベース
- 岡本健一 – ボーカル、ギター
- 平山牧伸- ドラム(#1 – 10, 12)
- 本村隆充 – ドラム(#11)
- KOHJI TARUI – ベース(#11)
- 福場潤 – ギター(#11)
- 小関純匡 – パーカッション(#5)
- 田中厚- キーボード(#1 -10,12)