眠りにつく前に/やってるね(ねむりにつくまえに/やってるね)は、日本のロックバンド・男闘呼組の7枚目のシングル。1992年6月3日にBMGビクターから発売された。

眠りにつく前に/やってるね(シングル)
アーティスト:男闘呼組
発売日:1992年6月3日
形態:8cmCD
レーベル:BMGビクター
品番:BVDR-102
概要
本作は1992年にリリースされたアルバム『5-1…非現実…』からの先行シングルとして発売された。表題曲「眠りにつく前に」はメンバーの岡本健一が作詞・作曲を担当しており、男闘呼組のシングル表題曲としては唯一の岡本健一による作詞・作曲作品である。
「眠りにつく前に」は約7分(6分47秒)という、当時のシングル曲としては異例の長さを持つ大作バラードである。『OTOKOGUMI HIT COLLECTION』のライナーノーツでは「官能の深遠を歌った甘美なバラード」と評され、後半にドラマティックな展開を見せる複雑な楽曲構成を持つ。
カップリング曲「やってるね」は成田昭次による作詞・作曲で、同じくアルバム『5の1…非現実…』に収録されている。
収録曲
楽曲解説
眠りにつく前に
岡本健一による作詞・作曲作品で、榊ひろとによるライナーノーツ解説では「官能の深遠を歌った甘美なバラード」と表現されている。約7分という演奏時間は当時のシングル曲としては異例の長さであり、楽曲構成の複雑さを示している。
楽曲は前半のバラード部分から後半にかけてドラマティックな展開を見せ、単なるポップソングとは一線を画す芸術志向を示した作品となっている。この構成は楽曲に物語性を与え、アルバム『5-1…非現実…』が持つ内省的・実験的な音楽世界への入り口として機能した。
やってるね
成田昭次による作詞・作曲のカップリング曲。同じくアルバム『5-1…非現実…』に収録されており、シングル全体を通してバンド自身のクリエイティビティを前面に押し出した作品構成となっている。
音楽性
本シングルは男闘呼組の音楽性における内省的・芸術的側面を強く打ち出した作品である。メンバー自身が作詞・作曲した楽曲を大作としてシングルリリースした点は、バンドの創造性に対する自信と音楽的主導権を強く打ち出そうとする意志の表れと見ることができる。
当時の音楽制作の慣習では、よりキャッチーで短い楽曲がシングルカットされることが多い中で、この選択はバンドの音楽的成熟を示すものであった。アルバムタイトルの「非現実」というキーワードとも呼応し、日常から離れた精神世界や深い感情を描こうとした意欲作と位置づけられる。
収録アルバム
- 『5-1…非現実…』(1992年) – 「眠りにつく前に」「やってるね」共に収録
- 『OTOKOGUMI HIT COLLECTION』(1999年) – 「眠りにつく前に」収録