作品概要
『温泉 (秘) 大作戦』は、2004年~2016年にかけてテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」などで放送された人気温泉旅館再建サスペンス・シリーズです。前田耕陽が出演したのは第3作「北海道松前で海の王者本マグロをゲットせよ!」で、放送は2006年4月15日。舞台は北海道南端の松前町、名物「本マグロ」漁も物語に大きく関わります。
あらすじ
経営不振にあえぐ松前の老舗温泉旅館「矢野屋」再建のため、主人公・星野さつき(森口瑤子)ら“温泉宿仕掛け人”チームが潜入。板前・仲居・コンサルタントなどさまざまな役割になりすまし、現場からの旅館立て直し作戦を遂行します。
しかし、旅館再建だけでなく、軸となるのは「連続殺人事件」。旅館経理を務めていた税理士が遺体で発見され、現場に残された所有物などから女将が連行されてしまう。一方、旅館の支配人・竜崎(白竜)が地元乗っ取り屋グローバル開発と手を組んでいることも発覚し、旅館と地元に深く根付く人間関係・利権争いが事件にさらに複雑に絡んでゆきます。
ストーリー終盤には、漁協・地元漁師、温泉街の住人たちの絆や本マグロ漁の誇り、そして旅館スタッフたちの“本当の再生”に向けた奮闘も描かれます。

前田耕陽の役どころ
前田耕陽は「漁師」役で出演。作品内では地元松前の漁協職員あるいは漁師として登場し、旅館「矢野屋」や地元経済の要となる「本マグロ」漁、さらに事件捜査や土地開発問題にも関与する人物です。
一作を通じ、
- 漁業と地域経済の守り手、
- 旅館従業員・コンサルタントたちの“縁の下の協力者”、
- 地元トラブルや事件のキーパーソン、
といった役割を担い、地方ならではの人間関係やサスペンス構造にリアリティを与えています。
主なキャスト
- 星野さつき(主人公・仕掛け人):森口瑤子
- 島慎之介(仕掛け人):東幹久
- 恵美(仕掛け人):星野有香
- 岩田幸平(温泉スペシャリスト):村田雄浩
- 城ノ内愛子(社長):野際陽子
- 支配人・竜崎:白竜
- 税理士・谷山弘道:森山潤久
- 竹芝哲平(菓子店社長):布川敏和
- 安沢健太(板前):福井晋
- 漁師(漁協職員):前田耕陽
ほか
作品の見どころ・特徴
- 実在する「松前さくら漁業協同組合」の協力を得て、本マグロ・温泉街のリアルなロケーションを活用
- 旅館立て直しとサスペンス(連続殺人)ストーリーが並行展開
- 地域経済と地元住民、外資による乗っ取り、利権問題といった現代的な社会テーマも反映
- 温泉ドラマならではの“おもてなし”シーンや北海道グルメ、本マグロ料理紹介も話題に
放送データ
- タイトル:温泉 (秘) 大作戦3 「北海道松前で海の王者本マグロをゲットせよ!」
- 放送日:2006年4月15日
- 放送枠:テレビ朝日・土曜ワイド劇場
- 主なロケ地:北海道松前町、松前温泉
- 監督:村川透
- 脚本:橋本綾
- 制作:朝日放送/トレンド
『温泉 (秘) 大作戦3』は、廃業寸前の伝統旅館を舞台に、旅館コンサルタント・仕掛け人たちの再建と殺人事件の解決を絡めたエンタテインメントサスペンス。「地域活性・地元の誇り・観光の希望」と「外来資本・事件性」のせめぎ合いを丹念に描く一方、作中での海鮮グルメ演出や温泉シーンにも力が入っています。前田耕陽は地元漁師役としてシリーズに厚みを与え、松前らしさの象徴的存在として物語に貢献しています。