水戸黄門・第42部

目次

作品概要

『水戸黄門』第42部は、里見浩太朗演じる徳川光圀(水戸黄門)が、6代目助三郎に東幹久、格之進に的場浩司、紅一点のおとも・楓に雛形あきこを迎え、江戸幕府老中の陰謀や藩の利権争いを解決しながら全国を行脚する全22話の時代劇シリーズであるTBSテレビ番組情報

  • 制作:C.A.L
  • 放送期間:2010年10月11日〜2011年3月21日(全22話)
  • 主題歌:『あゝ人生に涙あり』—東幹久・的場浩司
  • ナレーター:槇大輔

シリーズの特徴は、初めて「助さん(東幹久)」「格さん(的場浩司)」と「おとも・楓(雛形あきこ)」の顔合わせと旅立ちを丁寧に描き直した「原点回帰」の演出であるほか、各話における人情味あふれる人間ドラマと痛快な世直しが並行して展開される点にある。

あらすじ

水戸光圀(里見浩太朗)一行は山陰道を進み鳥取へ到着。当地では鉄山師と呼ばれる砂鉄採掘業者が莫大な利益を上げ、そのために田畑の水が枯渇し、百姓たちの生活が脅かされていた。豪邸に飾られる襖絵を手がける京仕込みの絵師・池端桃園(国分佐智子)は引っ張りだこで、各鉄山師宅に招かれては絵を描いている。

一方、貧しい村人に盗んだ金を分け与える義賊「因幡の黒兎」が評判を呼び、惣右衛門(伊吹吾郎)ら奉行所は捜査を開始。密偵・風車の弥七(内藤剛志)が屋敷を見張って黒兎を追跡したところ、その正体が農民の佐吉(高橋和也)であることを突き止める。

老公は、黒兎の標的が桃園を招いた鉄山師ばかりである点に着目。桃園と佐吉は幼なじみであり、十年前に父親を殺された桃園の復讐を佐吉が手助けしていたのだ。鉄山奉行・村野勘右衛門(森次晃嗣)の陰謀で命を奪われた父の仇である彼らは、自らの手で不正に富を得る者を裁こうとしていた。

最終盤、事のいきさつを語る佐吉に老公は印籠を示し、奉行所の裁きを仰ぐことで事態を収拾。桃園の復讐は断罪の形で終息し、村人たちの生活も元に戻る。

高橋和也の役どころ:「佐吉」(さきち)

高橋和也は第13話「美人絵師が描いた復讐・鳥取」で、砂鉄取引で栄える鉄山師の屋敷を狙う義賊「因幡の黒兎(くろうさぎ)」の正体である農民・佐吉役を演じた。

  • 佐吉は、貧しい農民に密かに金を配る義賊「因幡の黒兎」として評判を呼んでいたが、正体を追う風車の弥七(内藤剛志)の調査により、その素顔が露見する1
  • 第13話では、鳥取県の鉄山師と、京から招かれた美人絵師・桃園(国分佐智子)の羨望と怨恨が交錯する中、貧窮した佐吉が義賊として立ち上がる背景と胸中が描かれた。
  • シリーズ全編を通じてのレギュラーキャストではないが、物語のキーを握る“ならず者の正体”および“弱者救済の象徴”として、重要なゲスト出演を果たしている^3

見どころ

  • 地方資源と利権構造:砂鉄利権による生活崩壊と、それに抗う百姓の姿を描く社会派要素。
  • 復讐劇の人間ドラマ:絵師と義賊の幼馴染コンビによる因縁の再現と、事件を解決に導く黄門一行の世直し。
  • ゲストキャストの豪華さ:国分佐智子、森次晃嗣、伊吹吾郎らが揃い、物語に厚みを加える。

  1. ドラマコレクション「桃太郎侍」「水戸黄門」 | TVO テレビ大阪 ↩︎
関連スケジュール
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次