岡本健一が語る、男闘呼組としての歩みと舞台俳優としての転機(全2回):婦人公論

「婦人公論」にて、岡本健一の記事(全2回)が掲載されました。

俳優・歌手の岡本健一が、自身のキャリアにおける転機を語る連載です。

【前編】 元・男闘呼組 岡本健一「偽スカウトを経て中3で芸能界へ。17歳で母を亡くした時は、メンバーや少年隊がメロンで励ましてくれた」

連載<前編>では、岡本健一が俳優としての道を歩み始めるきっかけや、初期のキャリアにおける重要な出来事が語られています。 中学3年生で偽のスカウトマンに声をかけられたことをきっかけにジャニーズ事務所を訪れ、ジャニー喜多川と出会い芸能界入りした経緯が明かされます。その後、ドラマ『サーティーン・ボーイ』で主演を務め、プロの俳優としての意識が芽生えたといいます。 17歳で母を亡くした際には、合宿所で男闘呼組のメンバーや少年隊がメロンで励ましてくれたというエピソードも語られました。 第2の転機として、演劇との出会いが挙げられています。男闘呼組として活動していた18歳の時、蜷川幸雄演出の『唐版・滝の白糸』に出演。舞台役者のエネルギーに触れ、「演劇というこの世界に俺は絶対行きたい」「30歳過ぎたらもうアイドルは無理だろうから、これからは無名でも何でもいい、舞台役者をめざそう」と強く決意したそうです。 その後、22歳で出演した『蜘蛛女のキス』では演出家のロバート・アラン・アッカーマンと出会い、演劇のすごさをさらに追求したいと思うようになったと語っています。

【後編】 元・男闘呼組 岡本健一、舞台に上がる前に思い浮かべる顔とは。「奈良岡朋子さん生前最後の舞台『ラヴ・レターズ』、今までの成長を見せたいと挑んで」

連載<後編>では、岡本健一が「第3の転機」として挙げる、恩師・奈良岡朋子との出会いと交流が中心に語られています。 二人の出会いは、岡本が10代の頃、男闘呼組として活動していた際に森光子の楽屋を訪ねた時だったといいます。当時、岡本が「劇団民藝に入りたい」と伝えたところ、奈良岡から諭されたエピソードが明かされます。 その後、40歳の時に朗読劇『ラヴ・レターズ』(2011)で初めて共演。岡本は、奈良岡との稽古を通じて自身のできなさ加減を痛感し、「本物の舞台役者になりたい」と改めて稽古を願い出たそうです。本番では感情が溢れ台詞が言えなくなる場面もありましたが、奈良岡からは「練習不足」と厳しくも温かい忠告を受けました。 2021年、奈良岡の生前最後の舞台となった『ラヴ・レターズ』(2021)での共演秘話が語られます。体調が優れない中、舞台上では凜としていた奈良岡の姿に、岡本は「芝居とか演技とかを超越した、人間の生きざまというか思想というか、信念みたいなもの」を感じ取ったと振り返っています。

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