成田昭次「人生=緊張」、青山英樹が明かす5年前の第一印象は「めちゃくちゃ怖かった」(2025.11.23 放送)

2025年11月23日、TOKYO FMをはじめとするJFN系列で放送された『KURE 5-56 Presents Go! Go! Rockon!』。第8回となる今夜は、Rockon Social Clubの成田昭次がパーソナリティを務め、ゲストに同バンドのドラマー・青山英樹を迎えて放送された。「大人のガレージ」をコンセプトにした秘密基地から、現在進行中のツアーの裏話や、メンバー同士の出会いのエピソード、そしてリスナーからの悩み相談まで、多岐にわたるトークが展開された。

1年ぶりのツアーと「50代のワチャワチャ」

番組冒頭、成田昭次は現在開催中のZeppツアー「KURE 5-56 Presents Rockon Social Club Tour 2025 FOREVER CALLING -Still Rockin’-」について触れ、リスナーからの「ステージ上や楽屋での雰囲気はどうですか?」という質問を紹介した。

これに対し青山英樹は、「今回はまたいつものロックオン(Rockon Social Club)の感じとも、勢いが違う」と回答。今回のツアーがコラボレーションアルバム『THE SHOW MAN』を引っ提げたものであることに触れつつ、成田は「(ツアーとしては)1年ぶりぐらい」と期間が空いたことを確認した。

成田は、1年離れていても集まった瞬間に「すごいワチャワチャする」とバンドの空気感を表現。「50代のワチャワチャに、30代の英樹くんが薪をくべてる感じがする」と成田が指摘すると、青山は笑いながら否定しつつも、「またこの季節がやってきたなという、いいワチャワチャ感がある」と、6人で過ごす時間の楽しさを語った。

ONAIR:段田安則 & Rockon Social Club『B・A・N』

出会いから5年、青山英樹が抱いていた「恐怖」の第一印象

番組中盤、成田は青山と出会ってから「かれこれ5年になる」と切り出し、最初の出会いの印象について尋ねた。これに対し青山は「前にもお話ししたかと思いますが、第一印象はめちゃくちゃ怖かった」と正直な心情を吐露した。

青山によると、当時の成田は無口な佇まいであったため、青山にはそれが「寡黙ですごく怖い印象」として映ったという。成田自身は「当時は緊張していた」と振り返るが、青山にはその緊張が伝わっていなかったようだ。

さらに青山は、当時はまだ男闘呼組について名前を知っている程度だったため、帰宅後にYouTubeで彼らの映像を検索したエピソードを披露。そこで目にしたのは「上半身真っ裸でギターを天井に投げているシーン」であり、それを見て「あ、やっぱり怖いな」と、さらに怖さが増したと語った。しかし、実際に会話をしてみると「めちゃくちゃ優しかった」と、ギャップがあったことも付け加えた。

成田は「人に怖いという印象を与えるのは良くない。しかも年下の英樹くんに」と反省の弁を述べつつ、不思議な縁について語り始めた。かつて男闘呼組のレコーディングで数々の名曲のドラムを叩いていたのは、青山英樹の父である青山純であった。成田は「まさかその息子さんの英樹くんと、5年前の復活第一弾ライブで一緒にやれる(叩いてくれる)なんて夢にも思っていなかった」と語り、世代を超えた縁の繋がりについて、青山と共に「繋がっているんだな」と感慨深く言葉を交わした。

実験室「ガレージ Lab.」:緊張との向き合い方

番組の名物コーナーである実験室「ガレージ Lab.」では、KURE 5-56を擬人化したキャラクター「😈5-5-6くん(声:青山英樹)」と、最新AIがリスナーの悩みに回答し、その解決策を検証した。

今回の相談者は、職場でのプレゼンで緊張してしまい失敗したというリスナー。「人前で演奏する時や話す時に緊張しますか? 緊張しないコツは?」という問いに対し、まずは5-5-6くんが登場。「僕は全くしたことない。緊張とは美味しい食べ物なのか?」と、キャラクターになりきった回答で場を和ませた。

続いて話を振られた青山は、「ガチガチにはならないが、いい意味ですごく『さあ行くぞ』という昂る緊張はある」と回答。また、初めてステージに立つ際などの緊張対策として、「お客さんを全員『母ちゃん』だとか『おばあちゃん』だと思う」という独自のメソッドを紹介。「身近な人だと思ったら気が楽になったことがあった」と語った。

一方、成田は自身について「人生=緊張」であると表現。「小学校の学芸会の頃から常に緊張してお腹が痛くなっていた。大人になった今でも、ライブ前やテレビ出演前、今日の収録も常に緊張している」と明かした。

その上で成田流の対処法として、「自己練習と予習を何度もすること」を挙げた。「緊張はしているけれど、自分がどれだけ真剣に挑めるかということで、何度も練習を繰り返すと緊張の度合いが弱まってくる」と語り、準備の重要性を説いた。

コーナーの最後には最新AIによる「完璧を求めすぎない」「本番の場数を踏む」といった模範的な回答も紹介されたが、成田と青山は「とにかく『うまくやろう』とこだわりすぎないことが大事」「その場の状況を味方につけるのもあり」と、実体験に基づいたアドバイスで締めくくった。

話題はアルバム収録曲へと移り、成田は次に紹介する曲について「この曲、大変ですよね」と青山に同意を求めた。青山も「一番大変じゃないですかね、熱量もそうですけど」と即答した。

成田はその理由として、「歌割りが激しい」「気が抜けない」「テンポも速い」といった点を挙げた。紹介されたのは、氣志團とのコラボレーションナンバー『愛死天流』であった。

ONAIR:氣志團 & Rockon Social Club『愛死天流』

ガレージLetter:「紅白」出場と学生時代の音楽体験

後半の「ガレージLetter」のコーナーでは、リスナーからのメッセージを紹介。NHK紅白歌合戦への出場決定を祝うメッセージが読み上げられた。メッセージには、以前ライブ会場(東京ガーデンシアター)で「紅白どうですか?」というやり取りがあったことに触れられており、成田は「これで紅白出れるか、出るぞ、みたいな感じだった」と当時を回想。その後、NHK『SONGS』や『うたコン』への出演を経て、今回堺正章との共演という形で出場が決まったことに対し、成田は「大レジェンドの堺正章さんとご一緒させていただくなんてとても光栄」と語り、青山も「夢のよう」と共感を示した。

続いて、娘の合唱コンクールでの姿に感動したというリスナーからのメールをきっかけに、二人の学生時代の音楽体験が語られた。

青山英樹は中学2年生の時、「3年生を送る会」で初めてライブ演奏をしたエピソードを披露。ギター好きの友人と、無理やりボーカルにさせられた男子との3ピースバンドで、X JAPANの『』を演奏したという。「キーが高そうなやつを『お前やってくれ』と言って無理やりボーカルをやらせた」結果、ボーカルは声が出ず、青山自身もドラムを始めて半年足らずで「ガムシャラにフレーズをやてた」という状態だった。さらに、先生が一生懸命盛り上げようとして手拍子をしてくれたものの、「曲と全然合っていなくて」と、カオスな初ステージの様子を笑いながら振り返った。

成田昭次は中学3年生の時、卒業式に向けてバンド演奏を企画した思い出を語った。当時はまだギターを始めたばかりだったが、同級生に非常に上手い友人がいたため、横浜銀蝿の『ツッパリHigh School Rock’n Roll』をやろうと計画。成田はベースを担当し、横浜銀蝿のTAKUのベースラインをコピーしようと練習に励んだという。結果的に「先生に反対されてできなかった」ものの、そこから本格的に音楽に目覚めていったと、自身のルーツについて明かした。

また青山から「そこがきっかけだったんですね」と問われると、成田は「そうですね」と肯定し、当時の情熱が現在の活動に繋がっていることを示唆した。

ツアー情報とエンディング

番組の最後には、現在発売中のコラボレーションアルバム『THE SHOW MAN』と、Zeppツアーの情報が告知された。直近のZepp Haneda公演を終え、次は11月27日・28日の仙台GIGS、そして12月25日の横浜BUNTAIへと続くスケジュールを確認。「まだ耳鳴りがしている」とライブの熱気を残しつつ、成田は「そろそろシャッターを閉める時間となりました」と番組を締めくくった。


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