『人生はとんとん―成田昭次自叙伝―』(じんせいはとんとん なりたしょうじじじょでん)は、ミュージシャン・俳優である成田昭次による初の自叙伝。2026年1月15日に集英社から発売された。本書は、ロックバンド「男闘呼組」のボーカル兼ギタリストとして活動した成田が、バンドの活動休止、自身の逮捕、芸能界引退、そして復活に至るまでの半生を綴った一冊である。

概要
50歳を超えて精力的に音楽活動を続ける成田昭次が、その波乱に満ちた人生を自らの言葉で語る初の自叙伝。引っ込み思案だった幼少期、兄の背中を追って飛び込んだ芸能界、男闘呼組としての栄光と挫折、そして表舞台から姿を消した後の苦悩と再生の日々が詳細に描かれている。本書の構成は、アイドル誌『Myojo(明星)』の名物企画「10000字インタビュー」を手掛けるライター・水野光博が担当した。また、編集担当者もかつて『明星』時代に男闘呼組を担当していた人物であり、成田とメンバーを繋ぐきっかけを作ったのもこの編集者であったことが明かされている。

内容
本書では、以下の出来事を中心に成田の半生が時系列で語られている。
- 引っ込み思案だった幼少期と、兄の影響で芸能界入りした経緯
- 男闘呼組のデビューとその舞台裏
- バンドの突然の活動休止
- 2009年の大麻取締法違反による逮捕
- 敬愛する兄の自死
- 芸能界引退後、地元・名古屋市の工場で働きながら築いた平穏な日々
- 2019年の男闘呼組メンバーとの運命的な再会
- 安定した生活を捨てての音楽活動再開と、2022年の男闘呼組再始動に至る決意
- 本文のほか、男闘呼組のメンバーである岡本健一、高橋和也、前田耕陽からのコメントも収録されている。また、巻頭の口絵には、デビュー前から成田を撮り続けてきた当時のアイドル雑誌『Myojo(明星)』カメラマンの井村邦章による撮り下ろし写真が掲載されている。
男闘呼組の再始動に至る経緯では、当初から全員が賛成だったわけではないことが語られている。特に高橋和也と前田耕陽は、成田の音楽活動再開に対して慎重だった。 それは成田の才能を疑ったからではなく、「ようやく手にした平穏で真っ当な生活を、再び投げ打ってもいいのか」という、成田の人生を案じる深い愛情ゆえの葛藤であった。

構成担当ライターが見た「成田昭次の素顔」 『Myojo』10000字インタビュー等のライター・水野光博氏による寄稿。何度もインタビューを重ねた氏だからこそ知る成田の「丁寧で穏やかな人柄」や、とんかつ店で嬉しそうに調理のコツを語る姿などが綴られている。また、高橋・前田が当初、成田の生活を守るために再始動に慎重だったという、メンバー間の深い絆を感じさせるエピソードも紹介されている。
多くの人に支えられ、背中を押されてきた成田。今度は自分が、夢を諦めかけた誰かや、人生のどん底にいる誰かの背中を押したい——。本書には、そんな成田の願いと、「人生は良いことも悪いことも同じ数だけ起こる」というメッセージが込められている。

4年振りのスタジオ 撮影😱
緊張したー😓😆
執筆の経緯
成田昭次本人によると、オファー自体は約1年半から2年前(2024〜2025年)からあったものの、「自分が本を出していいんだろうか」という戸惑いがあったという。しかし、50代後半という人生の折り返し地点において、自身の歩みを振り返る良い機会だと捉えるようになったと明かした。
成田は本書の出版を決意したもう一つの理由として、「謝罪と説明」を挙げている。事件後、ファンや関係者、そしてメンバーにすら何も告げずに地元・名古屋へ戻ったことへの後悔があり、「過去の過ちは消えないが、当時何があったのかを自分の言葉で話し、少しでも説明と謝罪の場を設けたかった」という切実な想いが執筆の原動力となった。
成田は、「もし男闘呼組の再始動のチャンスがありながら挑まなかったら、死に際に確実に後悔する」という想いで音楽活動を再開させた経緯に触れ、本書について「何かに挑戦することを躊躇う人の背中を押す一助になれたら」と語っている1。

執筆にあたり、幼少期からの記憶を辿る作業を行った成田。「意外と覚えてるんですよね」としつつも、思い込みと事実が異なっていたことや、逆に新たな発見もあったと語った。完成した本を手にした際は「不思議でしょうがない」という感覚に包まれたが、活字になった自分の人生を客観的に読むことで、「自分の物語をさらけ出して、ここまで活字にしてなんか読めるのもなかなかない」と感謝の念を抱いたという。
成田は、自身の人生について「それぞれが主役」であるという考えを述べた上で、50代で再び東京に戻り、音楽業界と飲食業界という2つの異なる世界で再出発したことが大きな意味を持っていたと分析した。「今までやってきたことをもう一回思い出しながら、新たにその料理の仕事を覚える。これが良かったんだと思うんですよね」と語り、過去の想起と新しい挑戦の相乗効果を「マジック」と表現した。
また、男闘呼組再始動の決断の背景には、メンバーとの揺るがない絆と、「やり残したこと」への共通の思いがあったと強調。「ずっと抱えたままメンバーがいて、やっぱりみんなその同じ想いだった、やっぱりそこが根底にあったからこそできたこと」と、真剣な眼差しで語った。

タイトルの由来
『人生はとんとん』というタイトルには、成田昭次の人生における現在地と哲学を示す、複数の深い意味が込められています。
一つの由来は、成田昭次が2021年から東京都目黒区都立大学駅近くの黒豚トンカツ店「さつまや とんとん」2で揚げ場担当としてアルバイトをしていたことが由来の一つである。MISIAが所属する事務所が経営し、明石家さんま、Mr.Childrenの桜井和寿、MISIAらも訪れる同店で、成田は「揚げ場」を担当していました。TBS『金スマ』出演時には、中居正広から番組差し入れとして120個のお弁当注文があり、朝3時から360個ものとんかつを揚げたエピソードを披露している3。ギタリストの命である指を火傷する厳禁の状況下での、まさに「人生をかけたアルバイト」でした。

また、言葉の響きとして、物事が順調に進む「トントン拍子」、そして損得がない「五分五分(とんとん)」という意味も含まれています。成田自身は「トントン拍子とは感じていない」と振り返りますが、どんな状況でも一度始めたことは諦めずにやり遂げる姿勢を持ち続けてきました。「衝撃的なことや自分の愚かさ、大切な人を亡くしたこともあった」と過去の困難に触れながらも、それらを乗り越えて立ち上がってきた実感が、この言葉には重なっています。
▲ 成田昭次と岡本健一が「さつまや とんとん」に再訪
そして何より、人生における「ありがとう」の数と「ごめんなさい」の数を「とんとん(プラスマイナスゼロ)」にしようとあがき続ける、という成田自身の人生哲学が込められています。
「この瞬間まで、人生の選択をすべて間違えてきたようにも思う」4と吐露する彼。それでも、背負ったすべての後悔や悲しみを糧にして、不器用ながらも前を向く。その「あがき」と「再生」への願いが、このタイトルに集約されているのです。
反響・コメント
発売に先駆け、本書を読了した関係者やメンバーからは、感動と驚きの声が寄せられている。
岡本健一「最初の数ページから涙が…」
成田と同じくRockon Social Clubのメンバーであり、男闘呼組の盟友である岡本健一は、成田昭次がパーソナリティを務めるラジオ番組『KURE 5-56 Presents Go! Go! Rockon!』(2026年1月6日放送回)にて、いち早く本書を読了したことを報告。「これね、本当すごい本ですよ」と絶賛し、以下のように語った。

「もう最初の数ページから涙が出てくる……何回泣いたか」 「(長年の付き合いでも)『こんな風に思ってたの?』とかさ、知らなかった内面も書かれていた」 「これ絶対読んだ方がいいです」
また、番組内では1月24日の代官山・蔦屋書店でのお渡し会について触れ、岡本が「行きたい!」「自分で、昭次が渡すの?」と食い気味に反応する場面もあった。 岡本は自身のInstagramストーリーズでも成田との2ショット写真を掲載し、「必読です 興味のない方も是非!」と強力に推薦している。
A.B.C-Z 戸塚祥太「本当は成田さんのようになりたかった」
成田と同じ愛知県出身であり、かつて同じ事務所に所属していた後輩・A.B.C-Zの戸塚祥太は、Instagram、公式ファンクラブサイト、X(旧Twitter)とSNSを横断して本書への熱い想いを発信し続けている。
Instagramストーリーズでは、Rockon Social Clubの楽曲「パズル」をBGMに本書を紹介。さらに1月17日には自身のFC「guerrilla love」でもいち早く読了を報告し、翌18日にはグループ公式Xを更新。自叙伝とRockon Social ClubのツアーTシャツ(FOREVER CALLING)を並べた写真と共に、溢れ出る感情を詩的な言葉で綴った。
戸塚は岡本健一の長男・岡本圭人とも年齢が近く、公私ともに親交が深いことで知られる。先輩たちの背中を追い続ける後輩として、また一人の熱狂的なファンとして、最大級の賛辞を贈っている。
この魂のこもったメッセージに対し、1月22日、Rockon Social Club公式Xを通じて成田昭次本人が異例の返信を行った。

とても心に響く言葉でした。
戸塚祥太のこれからの物語を楽しみにしています。
成田昭次
「成田さんのようになりたかった」と憧れを吐露する後輩に対し、「これからの物語を楽しみにしています」とエールで返した成田。先輩後輩の垣根を超えた絆の深さが垣間見えるやり取りとなった。
放送作家・高井均「全世代に刺さる一冊」
成田昭次のレギュラーラジオ『成田昭次の Rockon The Knight』(ニッポン放送)や、ファンクラブ「CLUB 55」の生配信などで構成作家を務める高井均氏は、自身のX(旧Twitter)にて本書への想いを綴った。 成田と年齢が近いこともあり、「ページをめくるたびに涙が込み上げた」と告白。「人が生きるとはこんなにも素晴らしく、こんなにもタフなことなのか」と感銘を受けた様子で、40〜50代だけでなく全世代に向けた推薦の言葉を残している。

#成田昭次
当たり前のことだけど、
人は他人のことをほとんど知らない。
ましてやその人の人生なんて
知る術がなかったりする。
自叙伝。
その人は、どう生きてきたのか。
なにもない半生。
波乱に満ちた半生。
積み重ねた日々から生み出される
数多のドラマ🎭
ページをめくるたびに涙が込み上げたのは
成田さんと年齢が近いからだろうか。
人が生きるとはこんなにも素晴らしく
こんなにもタフなことなのか。
成田昭次は、生まれ変われるとしたら、
成田昭次を選ぶだろうか。
40〜50代の方はもちろん、
全世代に刺さる一冊だと思います。
読んでよかった、出会えてよかった
一冊でした。
俳優・酒井和彦「息子の自叙伝に心から称賛を」
1988年公開の映画『ロックよ、静かに流れよ』で成田と親子役で共演した俳優の酒井和彦は、1月16日に自身のInstagramを更新。「あの『成田昭次』が自叙伝を発売したので早速購買」と、Amazonで取り寄せたことを報告した。 酒井は、38年前の共演を懐かしみながら、本書について「息子の自叙伝 心から称賛を送りたい」とコメント。本の中にある「何かに向かって一生懸命やるから奇跡って起こるんですよ」という一節を引用し、かつての“息子”の歩みにエールを送っている。

38年前「男闘呼組」の映画“ ロックよ、静かに流れよ “で親子共演をした昭次君の自叙伝『人生はとんとん』・・「何かに向かって一生懸命やるから奇跡って起こるんですよ』・・息子の自叙伝心から称賛を送りたい・・😊👍‼️”.
書誌情報
- タイトル:人生はとんとん―成田昭次自叙伝―
- 著者:成田昭次
- 発行元:集英社
- 発売日:2026年1月15日
- 定価:2,200円(税込)
- 仕様:四六判 / 264ページ
- ISBN:978-4-08-790209-9
- ランキング
- Amazon ベストセラー:タレント本(総合):1位
- 紀伊國屋書店全店ベストセラー(総合):1位5(2026/1/12~1/18)
当初の仮タイトルは『成田昭次自叙伝 (仮)』であった。通常版のほか、TOKYO RECORDSのオフィシャルショップ限定で特別カバー版が発売された。
【重版・ランキング情報】 発売直後から各所で完売が相次ぎ、Amazon売れ筋ランキング「タレント本(総合)」では堂々の1位を獲得。この反響を受け、1月24日の囲み取材にて重版決定が報じられ、1月26日には成田昭次公式サイトにて正式に発表された6。 X(旧Twitter)では「重版即決定」「ベストセラー1位」7に関するトピックがトレンド入りするなど、ファン層を超えた大きな注目を集めている。 ※重版分は2026年2月上旬より順次書店での取り扱いが開始される予定。
発売記念イベント
本書の発売を記念し、購入者を対象とした抽選制の書籍お渡し会が以下の3都市で開催され予定。8
- 2026年1月17日:星野書店 近鉄パッセ店(愛知県名古屋市)
- 2026年1月18日:紀伊國屋書店グランフロント大阪店(大阪府大阪市)
※前田耕陽がサプライズ来場 - 2026年1月24日:代官山 蔦屋書店 3号館2階SHARE LOUNGE(東京都渋谷区)
発売記念囲み取材(2026.01.24)
1月24日、代官山 蔦屋書店でのお渡し会開催前に、メディア向けの囲み取材が行われた。 成田は集まった多くの報道陣を前に、本書のタイトル『人生はとんとん』の由来となったとんかつ店での修業時代や、「人に生かされてきた」という現在の心境を吐露。また、男闘呼組メンバーとの関係性についても、「昔は殴り合いもあったが、今は下の名前で呼び合い、敬語を使うようになった」と、30年の時を経て変化した絆の形を笑顔で語った。
会見では、岡本健一から「(本を読んで)2回泣いた」「人生のバイブルになった」という感想をもらったことも明かされた。この模様はテレビ各局のニュースやWebメディアでも大きく取り上げられている。

NARITA THOMAS SIMPSON 人生はとんとん Billboard Live 公演
2025年12月25日、自叙伝のタイトルを冠した「NARITA THOMAS SIMPSON 人生はとんとん Billboard Live」ツアーの開催が発表された。

外部リンク
- 男闘呼組・成田昭次、渾身の自叙伝『人生はとんとん―成田昭次自叙伝―』に込めた思い。「何かに挑戦することを躊躇う人の背中を押す一助になれたら」 メンズノンノウェブ | MEN’S NON-NO WEB ↩︎
- 成田昭次 男闘呼組活動休止中にとんかつ店で修業も…つい弱音を吐いて「いつも連絡、相談していた」人物は – スポニチ Sponichi Annex 芸能 ↩︎
- 中居正広の“気遣い”で男闘呼組・成田昭次のバイト先「とんかつ店」がプチフィーバー「サインは無いんですか?」|NEWSポストセブン ↩︎
- 男闘呼組・成田昭次、渾身の自叙伝『人生はとんとん―成田昭次自叙伝―』に込めた思い。「何かに挑戦することを躊躇う人の背中を押す一助になれたら」 メンズノンノウェブ | MEN’S NON-NO WEB ↩︎
- Xユーザーの紀伊國屋書店 (Books Kinokuniya) 公式さん: 「先週2026/1/12~1/18のベストセラーをご紹介します。 《紀伊國屋書店全店ベストセラー(総合)》先週の第1位は 成田昭次さん『人生はとんとん -成田昭次自叙伝-』 https://t.co/clCsLzyTTF 伝説のロックバンド #男闘呼組 のボーカル&ギター・ #成田昭次 さん、初の自叙伝が発売!」 / X ↩︎
- 成田昭次 自叙伝『人生はとんとん―成田昭次自叙伝―』重版決定! – 成田昭次オフィシャルサイト ↩︎
- 成田昭次、自叙伝『人生はとんとん』が重版即決定でベストセラー1位 / X ↩︎
- 成田昭次 自叙伝『人生はとんとん―成田昭次自叙伝―』発売記念イベント開催! – 成田昭次オフィシャルサイト ↩︎



