岡本健一「“神様、どうか助けてください”と何度も祈った」17歳で訪れた別れと後悔。“最愛の人”が教えてくれたこと(双葉社 THE CHANGE)

双葉社THE CHANGEの岡本健一さんへのインタビュー第3回は、17歳で経験した母との別れと、音楽や芝居に向き合う思いを伝えています。

岡本健一は日々の小さな変化を感じる一方、大きな変化は死と向き合う時に起きると考えている。最も深く刻まれているのは、17歳の時の母との別れだった。入院していた母が危篤になったと知らされ、病院へ走りながら助けを祈ったが、母は駆けつけた岡本を待っていたように亡くなった。祈りが届かなかったことで、神の存在や自分の祈りを問い直したという。

母は、後で悔やまないように生きることを教えてくれたように感じる。岡本には音楽や芝居など、やるべきこととやりたいことが多く、悲しみを乗り越えようと仕事に没頭した。頭と体を使って必死に取り組む間は、それ以外を考える時間がなくなり、作品を作ることで浄化される感覚もあった。ただし、悲しみが消えたわけではなく、「いまも母の死を乗り越えられているかどうかは、わかりません」と話す。

その後も大切な人との別れを経験し、自分が前へ進むことで乗り越えてきた。一方、声や気配の記憶が少しずつ薄れることを寂しく感じ、亡くなってからの方がその人を考えているのなら、生きている間にもっと会えばよかったと振り返る。

『みんな鳥になって』など、死と隣り合わせに生きる人物の物語を演じることは、幸せや日本の平和について考える機会になる。ムワワドの作品から、生きることと平和を深く考え、家族を大切にすべきだと改めて感じるという。

中島裕翔には、アイドルとして若い観客を呼んでほしいと期待している。男闘呼組時代のファンや舞台を見続けてきた観客に加え、『みんな鳥になって』は大人の男性、特に日本を動かしている大人たちに見てほしい作品だと語った。

岡本健一インタビュー・舞台俳優の歩みと生き方(全4回)

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