岡本健一『みんな鳥になって』主演・中島裕翔へ向ける温かなまなざしと「先輩とか後輩とかそういう関係じゃなく」特別な関係性(双葉社 THE CHANGE)

双葉社THE CHANGEの岡本健一さんへのインタビュー第1回は、初舞台から続く演劇への思いと、『みんな鳥になって』で共演する中島裕翔さんとの関係を伝えています。

岡本健一は、1988年に男闘呼組のメンバーとしてデビューし、翌1989年、蜷川幸雄が演出する『唐版 滝の白糸』で初舞台を踏んだ。稽古場で作品を作り上げ、劇場での舞台稽古を経て本番に至る時間の流れや、演劇人の独特の雰囲気は、それまでのテレビドラマや映画とはまったく違うものだった。稽古場に貼られた芝居のポスターを見て、自分もこの世界で生きたいと強く感じ、舞台を続けるために何をすべきかを考えたという。

男闘呼組の活動と並行して、演劇のワークショップに数多く参加し、俳優としての技術を学んだ。仕事として舞台に立つには、次も呼んでもらう必要がある。そこで、一つ一つの公演を次の仕事のオーディションと捉え、作品が次の依頼につながることを意識してきた。その気持ちは変わらないと語る。

『みんな鳥になって』での中島裕翔との共演には、仕事を越えた親しさもある。岡本は中島を14歳くらいから知っており、中島にとっては友人の父親のような存在だという。岡本の長男・岡本圭人は、中島が所属するHey! Say! JUMPの元メンバーで、中島は岡本を「パパ」と呼び、自宅に遊びに来たこともあった。

31歳の中島がこの作品に選ばれたことを、岡本は舞台俳優として認められた証しとして喜んでいる。一方、先輩として助言することはないという。自分の役に取り組むので精いっぱいであり、「先輩とか後輩とかそういう関係じゃなく、一緒に舞台を作り上げていく共演者だから」と話す。長年の親しい関係を持ちながらも、舞台では共に作品を作る俳優として向き合っている。

記事末尾には、『みんな鳥になって』の2025年6月28日から8月17日までの東京・兵庫・愛知・岡山・福岡公演の案内がある。ワジディ・ムワワドの作、藤井慎太郎の翻訳、上村聡史の演出で、中島と岡本のほか、岡本玲、那須佐代子、松岡依都美、伊達暁、相島一之、麻実れいが出演する。

岡本健一インタビュー・舞台俳優の歩みと生き方(全4回)

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