岡本健一『みんな鳥になって』親子役で中島裕翔と共演「舞台という場所に惹(ひ)かれ続けている理由」打ち明ける(双葉社 THE CHANGE)

双葉社THE CHANGEが2025年6月20日に公開した岡本健一さんへのインタビュー第2回は、『みんな鳥になって』の役と稽古、舞台に惹かれ続ける理由を伝えています。

『みんな鳥になって』は、レバノン出身のワジディ・ムワワドの戯曲を上村聡史が演出する舞台で、岡本健一にとって、この2人による作品への4度目の出演となる。『炎 アンサンディ』の2014年・2017年、『岸 リトラル』の2017年のリーディング・2018年、『森 フォレ』の2021年に続く作品である。

岡本は、ムワワドが内戦を逃れて8歳でフランスに亡命し、滞在許可証の更新を拒まれた後にカナダへ移り、演劇と出会った経緯を紹介する。2016年にパリの国立コリーヌ劇場の芸術監督となり、その就任後の第1作が『みんな鳥になって』だった。岡本は、前の3作よりも民族・宗教・家族の問題がリアルに描かれていると捉えている。

中島裕翔が演じるエイタンはベルリン出身のユダヤ人で、ニューヨークの図書館でアラブ人女性ワヒダに出会い、恋に落ちる。岡本の役は、2人の交際を認めない父ダヴィッド。敬けんなユダヤ教徒のため、イスラム史を学ぶワヒダを受け入れられない人物だという。

日本人には、信仰や人種の問題を根本から理解できない部分があるかもしれないと岡本は考える。一方、遠く離れた日本人だからこそ自由に演じられる面もある。舞台では、俳優がさまざまな人種や思想の人物になれることも、惹かれ続ける理由の一つだという。

稽古では読み合せをしながらユダヤ人への理解を深め、取材の数日前から立ち稽古に入った。動きながら言葉を発することで、内面で作ったものが形になると考えている。「戯曲は“読む”ために書かれたものではなく“演じる”ためのものですから」と語り、動きを伴う演技で役への理解がさらに深まると話す。記事末尾には、2025年6月28日から8月17日にかけて、東京・兵庫・愛知・岡山・福岡で行う公演の案内がある。

岡本健一インタビュー・舞台俳優の歩みと生き方(全4回)

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