2023年5月13日、TOKYO FMで放送された『KURE 5-56 Presents ROCKON TIMES』は、第2回目の放送を迎えた。この番組は、Rockon Social Club(以下、RSC)のメンバーである成田昭次、高橋和也、前田耕陽、岡本健一がリレー形式でパーソナリティを務める構成となっている。初回は高橋和也とプロデューサーの寺岡呼人が担当し、今回は岡本健一と成田昭次のコンビがマイクの前に立った。
番組冒頭、岡本は初回の放送について触れ、高橋と寺岡の声について「素敵な声してたよね」と感想を述べた。これに対し成田は「イケオジ、イケボでしたね」と応じ、岡本が「イケボってなに?」と問い返すと、成田は「イケボイスです」と解説。岡本から「昭次、そういう言葉結構使うよね」と指摘されると、成田は自身のラジオ番組経験を通じて覚えた言葉であることを明かした。

50代の新人バンド #RockonSocialClub
に年末起こったある出来事とは😄
さらに忘れられない年と語る「1988」がテーマ。#男闘呼組 デビュー当時のエピソード、#RockonSocialClub の楽曲について語ります🎙
タクシーの中の会話から生まれた「パズル」
番組は早速、楽曲についてのトークへと展開した。成田はRSCの楽曲『パズル』が生まれた経緯について詳細を語った。
成田によると、発端はプロデューサーの寺岡呼人とライブを行うことになった際の最初のミーティングだったという。男闘呼組と、寺岡が所属するJUN SKY WALKER(S)がいずれも1988年デビューであるという話題から始まり、帰りのタクシーの中で交わされた会話を寺岡がメモしていたことがきっかけとなった。その会話の中に「パズル」というフレーズが含まれていたと成田は説明した。

岡本が「昭次がそういう話をしたの?『おれあのころめちゃめちゃ鋭いナイフだったよ』みたいな」と冗談交じりに尋ねると、成田は「自分じゃしてないんだけど、そういうふうにとれたんだね」と、寺岡の解釈によるものであることを示唆した。
この『パズル』という楽曲は、元々は成田のソロアルバム『犬も歩けば棒に当たる』に収録されていた曲である。岡本は「いい曲だった」と評しつつ、今回のRSCバージョンとしての再録音について尋ねた。成田は、最初に歌詞を見た時から「僕が一人で歌うのもいいんだけど、最終的に4人で歌う曲だ」というイメージを持っていたことを明かした。成田にとってこの曲は非常に思い入れが強く、発売されてからの期間は短いが、かなり昔から歌っているような感覚があると語った。岡本も歌詞の内容への理解を示し、「ファンの人たちにもすごく突き刺さったと思う」と同意した上で、4人のボーカルでの録り直しに至った経緯を確認した。
また、岡本はTBS系列の音楽番組『音楽の日』でのエピソードを披露。当初、メンバーは演奏に対してそれほど意欲的ではなかったものの、「やってみたらよかった」と振り返った。
ONAIR:Rockon Social Club『パズル』

「50代の新人バンド」としての洗礼
岡本はRSCを「50代の新人バンド」と表現し、その活動実態について語り始めた。特に印象に残っている出来事として、年末の「日本レコード大賞」出演時のリハーサルを挙げた。

多くのアーティストが出演するため、前日や前々日からリハーサルが行われる中、RSCのリハーサル時間は「朝の10時」に設定されていたという。岡本が「早っ」と感じたその理由について、成田は年末の番組制作現場が不眠不休の状況であることに理解を示しつつ、岡本は「なんでそんなに早い時間なのかって言ったら、俺たち新人バンドだから一番早い時間で」と、新人扱いゆえのスケジュールであったことを明かした。
リハーサル終了から本番までの待機時間が非常に長かったため、二人は「時間つぶそう」と話し合い、ステージ衣装のままで新宿の街を歩いたというエピソードも披露された。成田は当時の様子を「『よろしくお願いします!おはようございます!』って、そんな感じだった」と振り返った。
デビュー年「1988」への思いと野音の記憶
話題はRSCの1stアルバム『1988』のタイトルへと移行した。男闘呼組も、プロデューサー寺岡呼人のバンドも1988年デビューであるという縁から名付けられたこのタイトルについて、成田は「かけがえのない、一生忘れられない年ですよね。この先生まれ変わっても」と強い愛着を示した。「88」という数字が末広がりで縁起が良いことにも触れ、岡本も「俺たちにはこの数字は重要なキーワード」と語った。

1988年(昭和63年)当時の記憶について問われると、成田はデビュー曲『DAYBREAK』を挙げた。「ずっと歌ってなかった? 週4くらいで歌ったよね」と当時を回想し、4つのバージョンが存在していたことにも言及した。
『DAYBREAK』を演奏した場所について、岡本が海辺(宮崎)や日比谷野外大音楽堂(通称:野音)でのライブ1を挙げると、成田は野音のステージで高熱を出していた事実を明かした。岡本が「じゃああんまりいい思い出じゃないんだ?」と問うと、成田はこれを否定し、「いい思い出ですよ。熱でふらふらだったけれど気持ちよかった。最後までちゃんとやってよかった」と語った。
また、岡本は当時のバブル景気の世相や、ミック・ジャガーの来日公演を見に行ったことなどを振り返った。当時のライフスタイルについて、成田は「たいがい朝まで遊んでいたよね。日の出とともに帰ってくるみたいな」と語り、岡本も「今はそんなことできない」と同意した。
コロナ禍を経て気づいた「声」と「気」の重要性
話題は現在の生活スタイルへと移った。成田はコロナ禍での3年間、外出制限や店舗の時短営業などが続いた期間について、岡本にどのように過ごしていたかを尋ねた。
岡本は、舞台の仕事や男闘呼組の再活動、セッションの計画などが制限された状況下で、「自分のやるべきこと」について深く考えたと語った。人との接触が最小限になり、外出もままならなかった時期を振り返り、成田も「最近は人も出てきた。やっぱり声を出すことが大事なんだなと思った」と述べた。成田は、一人の時間が長いと声を出さなくなるため寂しさを感じるとし、声を出し、歌うことでエネルギーを発散し、それによって空腹を感じることが健全であるとの見解を示した。
岡本はこれを受け、「良い気(き)は口から入ってくるんだって」という説を紹介した。美味しい食事を摂ることや、ポジティブな会話をすることの重要性を説き、「ネガティブな会話だとそういう気が入ってくる」と指摘した。成田も「ありがとうとか感謝の気持ち、嬉しい気持ちを表したほうがいい」と応じ、嘘でも笑顔を作ることで、次第に本当に笑っているような精神状態になれるという考えを述べた。

ご報告
この度はLIVE開催を楽しみにしてくださっていた皆さま、関係者の皆さま、ご心配・ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。
振替公演の詳細、チケットの払い戻し方法等につきましては、ビルボードライブHP、及び、成田商事、成田昭次オフィシャルHPにて後日ご案内させていただきます。
お手持ちのチケットは案内があるまでそのままお持ちください。
先日、発熱があり医療機関にてPCR検査を受けた結果、新型コロナウイルスの陽性反応が出ました。
今はだいぶ症状は落ち着いています。
振替公演に向けて、皆さまから寄せられる温かいお言葉を励みに回復に努めます。
いつもありがとうございます!
今もなお、懸命な努力を続けている医療関係の皆さまにも心から感謝申し上げます。
心よりのお詫びと感謝の思いをお伝えし、ここに報告させていただきます。
皆さまもご自愛ください。
成田昭次
#54年前
楽曲制作の裏側と『ただいま』のコーラスワーク
RSCの楽曲制作プロセスについても具体的なエピソードが語られた。年末から急ピッチで進められたレコーディングについて、岡本は成田と寺岡が二人で制作を開始した時期を振り返った。
成田によると、当初は「始まるのかな?」という手探りの状態だったが、作業が始まると進行は非常に早かったという。制作の初期段階では、成田と寺岡の二人で60年代、70年代、80年代の洋楽について雑談を交わし、そこから好きな要素を「ザッピング2」しながらギターのリフを弾くなどしてイメージを固めていった。音の方向性が決まると、その後の進行はスムーズだったと成田は回顧した。
その流れの中で、岡本はかつて男闘呼組時代にアカペラで歌っていた曲や、アーモンドチョコレートのCMソング(『STAY WITH M』)の記憶を引き合いに出した。岡本は、夏に寺岡と3人で初めて食事をした際、寺岡が「『ただいま』という曲で、ファンの人に『お帰り』って言わせたい」という構想を語っていたことを明かした。
BGM:男闘呼組「STAY WITH ME」
岡本がデモテープを聴いた際、寺岡の構想通りの楽曲が完成していたことに感銘を受けたと語ると、成田も「呼人さん、そこがすごいよね。最初の会話からそれ通りの曲が(できる)」と称賛した。また、楽曲のコーラスについて岡本が「なかなか高度で気持ちがいい」と評すると、成田は「4人それぞれが、男闘呼組時代はなかなか経験しなかったボーカルパートやコーラスの歌い分けを吟味して作った」と解説。前田耕陽がリードボーカルをとるパートがあることにも触れ、「ある意味男闘呼組の懐かしさもあるけれど、新しい今の50代の男闘呼組の感じ」とアルバムの聴きどころをアピールした。
ONAIR:Rockon Social Club『ただいま』
5月のZepp Nambaとメンバーの誕生日
番組後半では、5月20日にZepp Nambaで開催されるRSCのスペシャルライブについての告知が行われた。この日は高橋和也の誕生日であり、翌日21日は岡本健一の誕生日であるという話題になった。成田は、さらにその翌日の22日が少年隊の錦織一清の誕生日であることにも言及し、「3日連続で続くんだ」と驚きを見せた。岡本は過去に『夜のヒットスタジオ』に出演した際、3人でケーキを囲んで祝った記憶があると語った。
また、岡本は年齢に関する話題として、ライブ当日に高橋が54歳になり、21日に自身が54歳になると、成田の誕生日が来るまでは「俺たち4人は54歳なんだよね」と述べ、「54(コーヨー)」と前田耕陽の名前に掛けた語呂合わせを披露して笑いを誘った。
ライブの内容について岡本が尋ねると、成田は5月6日の公演とは「変わるでしょう」と予告。「当日券も若干出るかもしれない」と含みを持たせた。
ONAIR:Rockon Social Club『遥か未来の君へ』
KURE 5-56のCMと「錆びない」関係性
番組のスポンサーであるKURE 5-56のCMソング『遥か未来の君へ』に関連して、二人はCMのアニメーション映像について感想を述べ合った。成田は「あのシチュエーションがいいのと、若いふたりの自転車をさ」と映像の世界観を評価。岡本は「最初さびついててうまくいかないんだけど、その自転車のさびと私たちの…」とストーリーを説明しようとした後、「あの関係性うらやましい」と成田が引き取った。
▲5-56 未来の君たちへ 自転車 篇 – YouTube(KURE Engineering Ltd.)
岡本はKURE 5-56について、メーカー側に消費期限を尋ねた際のエピソードを紹介した。「ずっと使えます」という回答に対し、唯一の買い替え時として「缶がサビたら買い換えてください」と言われたことを明かし、メーカーの製品に対する自信と謙虚さに感心した様子を見せた。
電話に出ない成田と次回の展望
番組のエンディングで、岡本は今回の放送を振り返り、「日常的な声が楽しいですよね。こういう機会じゃないと話さないし」と感想を述べた。成田が「あんまり電話しないし」と応じると、岡本は「俺は基本的に電話なのよ。だけど昭次は絶対電話出ない。一回も出たことない」と暴露した。成田は苦笑しながら「実際会って話せばいいんですよ」と弁明したが、岡本は「それが一番いいんですけどね」と返しつつも、成田の電話嫌いを強調した。
最後に、リスナーからのメッセージ募集とTwitter(現X)のハッシュタグ「#rockontimes」の案内が行われた。成田は当初ハッシュタグ(#)を「シャープ」と読んでいたことを告白した。

次回の出演者について、成田は「耕陽先生来てほしいですよね」と前田耕陽の出演を希望。岡本も「来てほしい。耕陽先生大阪ですからね」と同意した。また、成田はRSCのメンバーである青山英樹についても「英樹くんも面白いんです。広報担当なのでスピーチ力あります」と紹介し、今後の出演に期待を寄せた。
脚注
- 1988.08.07 男闘呼組 ’88 夏コンサート @ 日比谷野外音楽堂 ↩︎
- テレビのチャンネルを頻繁に切り替える行為から転じて、様々な音楽やジャンルを次々と試聴したり、つまみ食い的に参照したりすること ↩︎



