「THE CHANGE」にて、Rockon Social Club 岡本健一の記事(全5回)が掲載されました。
今回の連載では、Rockon Social Club(RSC)および男闘呼組のメンバーである岡本健一の軌跡を辿りますが、その中心には常に成田昭次の存在がありました。少年時代、合宿所で成田昭次からギターを手渡された瞬間から、岡本健一の音楽人生(THE CHANGE)は始まりました。

少年時代、周囲がヤンキー文化に染まる中で洋楽に救いを見出した彼にとって、運命を変えたのは15歳の合宿所で成田昭次から手渡されたギターでした。そこから始まった音楽人生は、30年の時を経て男闘呼組の再始動、そしてRSCの結成へと繋がっていきます。本連載では、RSCが単なる再結成バンドではなく、成田昭次のデモ音源にメンバーが突き動かされて自然発生的に生まれたことや、男闘呼組の解散前にアルバム制作が進んでいたという驚きの事実が明かされます。
また、アルバム『THE SHOW MAN』での段田安則や亀梨和也とのコラボレーション秘話からは、演劇人としての顔とミュージシャンとしての顔を持つ岡本ならではの広範な交友関係が見て取れます。演劇の厳しさと音楽の快楽、その両方を知る彼だからこそ語れる、メンバーへの絶対的な信頼と「6人で音を出す喜び」が凝縮されたインタビューシリーズです。
少年時代の洋楽との出会いや、成田昭次からギターを教わったことが自身の「THE CHANGE(転機)」であったというエピソードに加え、男闘呼組復活からRSC始動に至るまでの経緯が詳細に明かされました。特に、男闘呼組の活動中に並行してRSCのレコーディングが行われていた事実や、メンバー間の深い絆、そして「4人がそろわないと始まらない」という男闘呼組への想い。また、演劇人としての厳しい姿勢と、音楽活動における解放感の対比を通じ、表現者としての多面性が浮き彫りになっています。最終回では、これからの活動比重をRSCに置きたいという意欲も示されており、ファンにとって未来への期待が高まる内容となっています。
【第1回】「ヤンキーにならずに済んだ」岡本健一の“音楽の原点”、ギターとの出合いは成田昭次、16歳の男闘呼組結成当時から今へと繋がる思い
岡本健一の音楽的原風景は、父が自宅で流していたジャズや、ラジオから流れる洋楽にありました。中学生になるとFENや『ベストヒットUSA』をチェックし、デュラン・デュランなどに感化された彼は、当時流行していたパンチパーマなどのヤンキー文化には馴染めず、自身のスタイルを貫くことで「ヤンキーにならずに済んだ」と振り返ります。大音量で音楽を聴く快感を知り、早耳の音楽少年として過ごしていた岡本に最大の転機が訪れたのは15歳の時でした。
合宿所で成田昭次から「ギター、弾いて」と突然誘われたことがすべての始まりでした。ギター経験などなかった岡本ですが、成田に教わりながらマイケル・シェンカー・グループの曲を見よう見まねで弾いてみると、意外にも様になり、エレキギターの歪んだ音色の虜になります。その後、野村義男が合宿所を訪れ指導を受けることになりますが、飲み込みの早い成田とは対照的に、岡本はついていくのに必死でした。しかし、技術の差を超えて「みんなで一緒に音を出す楽しさ」を知ったことが、後の男闘呼組結成、そして現在の活動へと繋がる原動力となりました。楽器をプレイすること、そして相性の良いメンバーと出会えたことこそが、彼にとっての最大の「THE CHANGE」だったのです。

【第2回】岡本健一が語る亀梨和也の歌声、段田安則との弾き語り会、音楽とギターが作り出した俳優仲間との楽しいひととき
Rockon Social Clubのコラボアルバム『THE SHOW MAN』に参加した豪華ゲストとのエピソードを中心に、岡本健一の華やかな交遊録が明かされます。まず、MISIAとの共演で感じた「格別な幸福感」に触れ、今回初共演となった亀梨和也については、その歌声を「いい声だな」と評し、楽曲の世界観を見事に表現していると称賛しました。
特に注目すべきは、俳優・段田安則との深い関係性です。15年以上前、舞台『夜の来訪者』で共演した際、岡本が楽屋に持ち込んだアコースティックギターで弾き語りをしていたことがきっかけで交流が始まりました。段田から「ギターを教えて」と頼まれた岡本は、楽屋でギター教室を開き、井上陽水や『あずさ2号』などを共に練習。その熱は高まり、ついには知人のバーを借りて「弾き語り会」を開催するまでに発展しました。大竹しのぶや松たか子ら豪華な俳優仲間を招き、アフリカに蚊帳を送る寄付も募るなど、岡本の行動力と人柄が人を繋いでいきました。多忙により一時中断していたこの音楽交流が、今回のアルバムでのコラボ『B・A・N』として結実。段田が歌う「終活」というテーマをロックに昇華させた寺岡呼人のプロデュース力にも触れつつ、ギターが繋いだ縁の素晴らしさを語っています。

【第3回】 岡本健一が明かす男闘呼組解散前のRockon Social Clubアルバム発売の舞台ウラ!成田昭次から聞かされたデモ音源が「どれもめちゃめちゃカッコいい!」
多くのファンが抱く「Rockon Social Club=男闘呼組+2」というイメージに対し、岡本健一は「それはちょっと違う」と語ります。バンドの起源は、男闘呼組の再始動に伴うリハーサルの際、成田昭次が寺岡呼人と作ったデモテープを流していたことにありました。その楽曲のカッコよさに岡本や高橋和也が惹かれ、「ギター弾いてくれない?」という成田の誘いから自然発生的にセッションが始まったのです。
驚くべきは、男闘呼組がまだ解散していない2023年の早い段階で、すでにRSCとしてのレコーディングが行われていたこと。しかも「3日間で9曲か10曲も録った」という凄まじい集中力でアルバム『1988』の制作が進められました。男闘呼組の解散ライブ前にRSCのデビューアルバムが出てライブまで行うという異例の展開でしたが、岡本は「新しいバンドが始まっているから、誰も寂しくない」と、解散をしんみりさせないポジティブなエネルギーに変えていました。また、若いドラマー青山英樹の存在がバンドを活性化させたと語り、寺岡呼人のプロデュースによって50代のメンバーが奮い立つような世界観が作られていることへの感謝も述べています。岡本自身はアンプ選びに時間をかけたいタイプですが、多忙なメンバーゆえの「短期集中」スタイルを楽しんでいるようです。

【第4回】「音楽はある意味、完璧な世界なんです」演劇人・岡本健一が語る芝居との違い、「男闘呼組の4人だけだとダメだから(笑)」Rockon Social Club“6人”の奇跡
日本を代表する演劇人でもある岡本健一が、演劇と音楽の違いについて独自の視点で語ります。演劇においては、演出家の要望に応え、自我や羞恥心を捨てて役に没入する必要があり、「稽古場は打ちのめされる場所」だと言います。自身の経験から、実力のなさに落ち込み自主稽古を重ねた過去や、先人たちから受け継いだ所作や教えを次世代に伝える責任感についても言及しています。
一方で、音楽は彼にとって「快楽」であり、メンバーと音が重なった瞬間に成立する「ある意味、完璧な世界」だと表現します。もちろん練習は不可欠ですが、それは本番で最高に気持ちよくなるための準備です。Rockon Social Clubの魅力については、「メンバーの人間性」に尽きると断言。高橋和也や他のメンバーが個々の活動で超多忙を極め、リハーサル時間が限られる中でも、本番ではしっかりと息を合わせるプロフェッショナルな姿勢を称賛します。ステージ上で寺岡呼人、青山英樹、前田耕陽、高橋和也、成田昭次の姿を感じながら演奏する時、観客からのエネルギーも相まって凄まじいパワーが生まれると語り、この6人が集まっていること自体が「奇跡」であり「特別」なのだと結んでいます。

【第5回】岡本健一「男闘呼組は4人がそろわないと始まらない」成田昭次との数十年ぶりの再会、前田耕陽とは「実は、昭次以上に会っていなかった(笑)」
シリーズ最終回では、成田昭次との劇的な再会エピソードが明かされました。「会うべき人にはいつか必ず会える」と信じて消息を探し、連絡が取れた際には「あ、生きてた」と安堵したといいます。再会後のカラオケで成田昭次の変わらぬ歌声を聴き、復活の可能性を感じた瞬間が語られています。また、前田耕陽とは成田昭次以上に会っていなかったものの、再会後は自然な関係性に戻ったことが明かされました。
男闘呼組の復活に関しては「4人がそろわないと始まらない」という強い思いがあり、2023年は舞台の仕事を入れずに備えていたという覚悟が語られています。そして今後については、RSCの活動比重を大きくし、精度の高いパフォーマンスを届けたいという意欲的な展望で締めくくられています。次のバトンは前田耕陽へと渡されます。
