岡本健一「男闘呼組は4人がそろわないと始まらない」成田昭次との数十年ぶりの再会、前田耕陽とは「実は、昭次以上に会っていなかった(笑)」(THE CHANGE 連載)【第20回/全30回】

双葉社THE CHANGEのRockon Social Clubメンバーによるリレー連載第20回は、ギター&ボーカルの岡本健一さんの5回目で、岡本さんの最終回です。日ごろの過ごし方と人との出会いについての考え、成田昭次さんを探して再会した時のこと、前田耕陽さんとの関係、男闘呼組の再始動で果たした役目、Rockon Social Clubのこれからへの思い、次のバトンを渡す前田さんへのメッセージを語っています。

舞台俳優として30年近いキャリアを持ち、Rockon Social Clubではギタリスト&ボーカルとしても活躍する岡本健一は、エネルギッシュに見られることに「そんなこと、全然ないですよ」と笑う。日ごろはむしろ、できるだけエネルギーを使わないように生きていて、ステージで感情を爆発させるので、ふだんは感情の起伏がないようにし、オフには好きな人としか会わない。若いころから、会いたい人、会うべき人にはいつか必ず会えると思っていて、会えなかったのは自分の思いが足りなかったと考える。夢で描いたとおりに生きているのとも違い、今の状態は、これまで自分が選んできた結果だという。

成田昭次が名古屋にいるらしいと聞いて、知人を通じて探してもらったが、うわさ話は出ても、しばらく消息がつかめなかった。連絡が取れたと聞いた時は「生きてた」とほっとし、声が聴きたくて携帯に電話したが、何回かけても留守番電話で、メールを送った。やっと会えた時は「痩せてるな」と思ったという。男闘呼組のころは2人で食事をしたことがなく、会う前は少しどきどきしたが、食事の後のカラオケで、成田は男闘呼組の曲を全部原曲のキーで歌え、声に渋みが増していてかっこよかった。復活もあり得るかと少し頭をよぎったが、会ったのは素直にまた会いたかったからだ。前田耕陽とは成田以上に会っていなかったが、仲が悪いわけではなく、前田が東京で仕事があった時はホテルまで車で送り迎えもした。ただ、「俺と耕陽だと、昭次とみたいなドラマが始まんない」と笑う。

30代、40代は舞台に専念し、音楽から離れていたことも、再会の巡り合わせだと考える。男闘呼組は成田がいて4人がそろわないと始まらないところもあり、動き出すと乗り越えるべきことがいろいろあったが、最後まで事務所に残っていた自分がやるのが筋だと思った。舞台の予定はふつう2、3年前から入るが、復活するかどうかも分からないまま、それに備えて2023年は舞台の仕事を一切入れなかったという。Rockon Social Clubは忙しい人たちの集まりで、活動の機会は1年か半年に一度しかないこともあるが、高いレベルで届けるために、もう少しバンドの比重を大きくしたほうがいいのかと思う一方、ほかの仕事とのバランスに悩む。それでも、みんなで集まっていい音が出せ、それを望む人がたくさんいることは幸せで、その思いに応えたいと語った。次のバトンを渡す前田には、何か言おうとすると笑いが出てくるほど気を遣わない仲だといい、男闘呼組が約5年続いたのは前田がリーダーだったからで、今も頼もしい存在だと話している。

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