2025年7月13日のFM COCOLO『YOHITO’S MUSICHRONICLE』は、寺岡呼人が新旧の音楽を紹介した。冒頭は、真夏のフェスで高橋和也がホットコーヒーを頼んだ思い出から。日曜の夕方に選んだ細野晴臣の曲に続き、「寺岡レコード」ではカーティス・メイフィールド、ザ・ブラックバーズ、佐藤奈々子のアナログ音源を聴き、リズムのつながりや共作の背景に耳を向けた。「レコメン!」ではカライドスコープの勢いにライブへの期待を寄せ、ニューカマーにはSubway Daydreamを選曲。写真を失くしたという便りにはザ・ビートルズを届け、好きな曲は毎日変わるほどだと話した。康珍化特集では、菊池桃子の歌手像に合う題と詞を「職人芸」と評した。最後はNARITA THOMAS SIMPSONの『Long Rainy Day』を送り、20公演に取り組むツアー、発売した映像・音楽BOX、大阪公演を案内した。

猛暑のフェスで、高橋和也はホットコーヒー
蒸し暑くなった7月、寺岡が思い出したのは、Rockon Social Clubで出演した『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO』だった。北海道だから涼しいかもしれないと思っていたが、実際は少し外へ出ただけで参るほど暑い。しかも、出演は昼間の暑い時間帯だったという。

Rockon Social Clubの出演は、2023年8月12日15時10分、EARTH TENT。その会場で寺岡と高橋は、一緒にケータリングの飲み物を取りに行った。寺岡が迷わず氷入りの水を頼んだ一方、高橋の注文はホットコーヒー。冷たい物を飲まないという高橋に、寺岡は驚いた。
呼人ある意味かっこいいですよ、その信念持ってるその感じがね
自分の祖母もそんなふうだった、と寺岡。ただし、毎日お酒も飲む高橋を思い浮かべると、どちらが健康によいのか分からないと笑う。どれほど暑くても氷を入れず、冷たい物を飲まない人はいるだろうか。そんな問いかけから、この日の音楽が始まった。
トワイライト・ミュージック――何年たっても新鮮な細野晴臣
日曜日の午後6時、ラジオから流れたらいいと思う音楽を選ぶ「トワイライト・ミュージック」。最初に届けたのは、細野晴臣の『東京Shyness Boy』だった。寺岡は1976年のアルバム『泰安洋行』を挙げ、歌に登場する内気な少年は鈴木慶一のことだという話を添えた。
ONAIR:細野晴臣『東京Shyness Boy』
曲明けに寺岡が言葉にしたのは、そのトロピカルな響きだった。



何年経っても新鮮ですよね、かっこいいなと思います
寺岡レコード――貴重な7インチ盤で聴くリズム
趣味で集めているアナログレコードから3曲を選ぶ「寺岡レコード」。1曲目はカーティス・メイフィールドの『Tripping Out』だった。寺岡によれば、1980年の作品で、アルバム盤は見かけても、今回かける7インチ盤は貴重になっている。「心して」と笑いながら、レコードの音へ送り出した。
ONAIR:Curtis Mayfield『Tripping Out』
寺岡が曲の後に取り上げたのは、山下達郎の『甘く危険な香り』などとのリズムの近さだ。影響を与えたのではないかとも言われていると紹介しながら、聴いたばかりの曲から日本の音楽へ話をつないだ。
学生とトランペッター、ザ・ブラックバーズの幸福感
2枚目はザ・ブラックバーズの『Walking In Rhythm』。寺岡は、ハワード大学の学生とトランペッターのドナルド・バードによって結成されたバンドだと紹介した。1950年代から活躍するバードが学生たちと作ったことに改めて反応し、名前の「バード」をバンド名にも入れたのだろうかと想像を巡らせた。
「名曲中の名曲」として届けた後も、寺岡が挙げたのは、曲を聴いている時の気持ちとリズムだった。



幸せな気持ちにもなれるし、グルーブも最高ですしね
ONAIR:The Blackbyrds『Walking In Rhythm』
佐藤奈々子と、デビュー前の佐野元春の共作
アナログの3曲目は邦楽へ。佐藤奈々子の『サブタレニアン二人ぼっち』を選んだ。寺岡は、慶應義塾大学の学生時代、まだ世に出ていなかった佐野元春と共作したという背景と、1977年のデビューアルバム『ファニー・ウォーキン』を紹介する。編曲に迎えたのは、『ルパン三世』などで知られる大野雄二だった。
曲を聴いた後にも、寺岡は佐野との共作へ話を戻した。「佐野さん出てくるのもうちょっと後ですもんね」と、のちに知られる音楽家の仕事が、すでにこの曲にあったことに驚いていた。
ONAIR:佐藤奈々子『サブタレニアン二人ぼっち』
レコメン!――カライドスコープを、ライブで見たい
懐かしい曲のアナログ音源から、新しい音楽を紹介する「レコメン!」へ。この日のセレクターは、イベンターのサウンドクリエーターの池田だった。推薦したのは、2021年に京都で結成されたツインボーカルのバンド、カライドスコープの『SUMMER』。5月にリリースした曲を、灼熱の夏に合う一曲として紹介した。
寺岡が読んだ推薦文には、キャッチーなメロディーと二人の歌声、ライブにも引き込まれるという言葉があり、8月29日の『PUNK IN SUMMER』への出演案内もあった。聴き終えた寺岡も、アッパーでパンキッシュな曲だと受け止めた。



よりライブで見たいという感じがしますし
紹介された夏のイベントにも、ぴったりなのだろうと期待を寄せた。サウンドクリエーターからは、新しい音楽を聴くイベント第2弾『NEWSPAPER vol.2』を8月4日19時から心斎橋Music Club JANUSで開催するという案内も読まれた。
ONAIR:カライドスコープ『SUMMER』
寺岡が見つけたニューカマー、Subway Daydream
続いては、寺岡自身が見つけたSubway Daydreamの『Radio Star』。双子の兄弟と幼なじみで結成された、大阪の4人組だと紹介した。全員20代ながら、楽曲には1990年代のJ-POPの要素があり、若い世代には新しく、上の世代には懐かしいという説明だった。
このバンドは4月にも、イベンターGREENSの新生真子が推薦していた。紹介文を読んで「そうだそうだ」と思い出した寺岡だが、今回は自分がたまたま出会った曲だという。約3年前の曲だと聞いた『Radio Star』を、「この曲が一番いいなと思って」と選んだ。
ONAIR:Subway Daydream『Radio Star』
曲明けには、前にこのコーナーで聴いたのは別の曲だったと思い返し、気になった音楽はサブスクリプションサービスなどでも聴いてみてほしいと勧めた。
写真を失くした便りに、ザ・ビートルズを
2曲目のトワイライト・ミュージックは、チャカ・カーンの『Through The Fire』。「懐かしい、そして名曲」と紹介して届けた。
ONAIR:Chaka Khan『Through The Fire』
後半は、ザ・ビートルズの『Penny Lane』から始まった。リクエストを寄せたのは、成田昭次のゲスト回を楽しみ、二人の音楽人生の根本にビートルズがあると感じたリスナーだった。ロンドンで出会った友人たちとアビー・ロードへ行き、世界中から集まった人たちと同じように写真を撮ったのに、SDカードを失くし、パソコンも替わって、一枚も写真が残っていない。その悲しみをビートルズの曲で埋めてほしいという便りだった。
6月15日の成田のゲスト回では、成田がポール・マッカートニーの大阪公演で聴いた『Blackbird』を挙げ、寺岡も東京で見た公演を思い返していた。二人の音楽の話への感想と、リスナー自身の旅の思い出が、一曲のリクエストになった。


ONAIR:THE BEATLES『Penny Lane』
寺岡は曲名の場所を、ロンドンではなくリバプールの、彼らの故郷の場所だと思い出す。そして、ビートルズで一番好きな曲は何かという質問は、一番難しいと笑った。



毎日、好きな曲って変わるぐらい、どの曲もいいなって感じがしますね
その場で浮かんだのは『She’s A Woman』。どれも最高だからこそ、一曲には絞れない。寺岡は、ほかのリスナーにも思い出の曲を送ってほしいと呼びかけた。
康珍化の職人芸と、若くして仕事をするアイドル
ヒット曲を送り出した作詞家・作曲家・編曲家へ光を当てる「ヒットソングメイカーズ」は、康珍化特集の第14弾。前週の原田知世『早春物語』に続いて、女性の繊細な心情を描いたアイドルの曲として、菊池桃子の『もう逢えないかもしれない』を取り上げた。
ONAIR:菊池桃子『もう逢えないかもしれない』
寺岡は1985年9月のリリース、作曲・編曲の林哲司を紹介し、康との相性のよさに触れた。まず惹かれたのは、題そのものだった。「タイトルからして素敵ですね」と話し、菊池の清純なイメージにもぴったりだと評した。
また、自分とほぼ同じ年齢という感覚で見ていた菊池や原田が、1985年にすでに仕事をしていたことにも驚く。当時は当たり前に見ていたが、自分たちが高校生ぐらいの年齢で、仕事としてアイドルをしていたのはすごいことだと話した。



康珍化さんのこの職人芸は相変わらずすごいなと思っております
歌う人の姿に合った言葉を届ける作詞家への敬意を伝え、特集は翌週も続くと案内した。
『Long Rainy Day』と、20公演を乗り切りたい思い
ラストソングには、NARITA THOMAS SIMPSONの『Long Rainy Day』を選んだ。
ONAIR:NARITA THOMAS SIMPSON『Long Rainy Day』
寺岡は『THE VERY BEST OF FANTASY NARITA THOMAS SIMPSON 夏越の大祓 2025』のさなかにいると話し、Billboard Liveでの公演数に触れた。10公演と言ってから、1日2公演なので正確には20公演だと言い直し、日本人アーティストの公演記録を更新する取り組みだと説明した。





これ乗り切るように、ぜひ応援してください
前日7月12日の『成田昭次のRockon The Knight』でも、成田と青山英樹は20公演への挑戦に触れていた。この日は寺岡から、続く公演を乗り切りたいという言葉が届いた。
発売した『THE VERY BEST OF FANTASY NARITA THOMAS SIMPSON』も案内した。ライブ映像3作品を収めたBlu-rayまたはDVD、前身の成田商事からの楽曲と新曲2曲をまとめたCD、52ページのフォトブックを組み合わせた限定商品だと紹介。6月27日発売のBOXで、CDは2枚組になっている。


大阪公演は7月15日・16日の2日間、Billboard Live OSAKA。来場する人へ「ぜひ楽しみましょう」と呼びかけ、翌週日曜午後6時の再会を告げた。挨拶の後には、寺岡の『バトン feat.桜井和寿』が流れた。
ONAIR:寺岡呼人『バトン feat.桜井和寿』
OA 曲
▽寺岡呼人がセレクト!「トワイライト・ミュージック」
・東京Shyness Boy/細野晴臣
・Through The Fire/チャカ・カーン
▽名曲をアナログ音源で!「寺岡レコード」
・Tripping Out/Curtis Mayfield
・Walking In Rhythm/The Blackbyrds
・サブタレニアン二人ぼっち/佐藤奈々子
▽今の音楽シーンがわかる!「レコメン!」
セレクター:「イベンター:サウンドクリエーター」池田さん
・SUMMER/カライドスコープ
寺岡呼人が見つけた期待のニューカマー
・Radio Star/Subway Daydream
▽リクエストにお答え!
・Penny Lane/THE BEATLES
▽ヒット曲を生み出したプロフェッショナルに注目「ヒットソングメイカーズ」
・もう逢えないかもしれない/菊池桃子
▽ラスト曲
・Long Rainy Day/NARITA THOMAS SIMPSON










