岡本健一が語る亀梨和也の歌声、段田安則との弾き語り会、音楽とギターが作り出した俳優仲間との楽しいひととき(THE CHANGE 連載)【第17回/全30回】

双葉社THE CHANGEのRockon Social Clubメンバーによるリレー連載第17回は、ギター&ボーカルの岡本健一さんの2回目です。MISIAさんと紅白歌合戦で演奏した時の幸福感、アルバム『THE SHOW MAN』に参加した亀梨和也さん・段田安則さんの歌声、2009年の舞台の楽屋から始まった段田さんとの弾き語り会、ギターを通じた仲間とのつながりを語っています。

舞台を中心に活動し、数々の演劇賞に輝く岡本健一は、2023年からRockon Social Clubのギタリスト&ボーカルとして活動している。メンバーが「自由人」と口をそろえる岡本の多彩な交友は、コラボレーション・アルバム『THE SHOW MAN』でも力を発揮した。2023年にMISIA & Rockon Social Clubの「傷だらけの王者」を出し、この曲で『第74回NHK紅白歌合戦』に出た時は、MISIAの歌声を聞きながらバンドの一員としてギターを弾く気持ちよさが格別で、それまでのバンドとも全然違う幸福感だったという。アルバムに参加したのはレジェンドばかりで、どの歌声にも自分のスタイルがあり、だから今も第一線で活躍しているのだと改めて感じた。

「亀の恩返し」で参加した亀梨和也とは、俳優として共演したことがなく、歌声もちゃんと聞いたことがなかったが、改めて聞いて、いい声で、曲の世界観をうまく表現していると思った。ミュージシャンだけでなく俳優も参加しているところがRockon Social Clubらしく、段田安則との「B・A・N」では、長年俳優を続けてきたからこその段田の声の説得力に圧倒されるという。

段田との親交は、ギターが取り持った。2009年、段田が初めて演出した舞台『夜の来訪者』に出た時、空き時間に楽屋でアコースティックギターを弾き語りしていると、高橋克実ら共演者から「昭和枯れすすき」や「なごり雪」をリクエストされ、段田からはギターを教えてほしいと頼まれた。すでにいくつかのコードを知っていた段田に、弾きたい曲を選んで弾き語りできるようにしようと提案し、井上陽水や狩人の「あずさ2号」に挑戦して、公演が終わっても段田の家で練習した。レパートリーは10曲くらいに増えたという。

人前で披露しようと言うと、段田は初め「無理だよ」と言ったが、「できないじゃなくて、やるんです!」と押し切り、知人のバーを借りた。お金はいただけないので、友達には、段田と自分のフォークデュオの弾き語り会を開くので、ごはんを食べに来てくださいと誘い、店を通してアフリカに蚊帳を送る寄付も募った。大竹しのぶ、石川さゆり、松たか子、奈良岡朋子ら2人の仲間が来て、みんなも歌い出して盛り上がり、リクエストに応えるために練習を重ねて、何回か続けたという。

自分ではそんなにギターがうまいとは思わないが、ギターを介していろいろな人とつながれるのは幸運だと話す。2人とも忙しく、いつしか会は開けなくなっていたので、『THE SHOW MAN』でまた共演できてうれしかった。段田の曲のテーマは“終活”で、ミュージシャンだけのコラボでは難しかったかもしれない。俳優が歌い手として入ったことでアルバムの世界観も広がり、思い切ったテーマで素晴らしい曲を作った寺岡呼人のプロデュース力も秀逸だと語った。

岡本健一連載

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