双葉社 THE CHANGE は2026年10月29日、Rockon Social Clubの6人による「男闘呼組セルフカバーアルバム」全曲解説SP座談会インタビューの第1回を公開しました。全6回の座談会の初回では、アルバム『WARRIORS』の選曲とレコーディング、男闘呼組の「DAYBREAK」と「Stand Out」の制作背景を紹介しています。文は谷岡正浩さんです。

Rockon Social Clubは、9月3日のZepp Hanedaから12月28日の東京ガーデンシアターまでを巡る2026年のツアーと並行して、11月6日に男闘呼組のセルフカバーアルバム第2弾『WARRIORS -男闘呼組 SELF COVERS- Rockon Social Club』を発売する。座談会には、成田昭次、高橋和也、岡本健一、前田耕陽、寺岡呼人、青山英樹の6人が参加した。

セルフカバーは、最初から30曲と決まっていた。成田によると、ファンのリクエストを参考にしながら、メンバーも演奏したい曲を持ち寄った。選曲の中心となった岡本は、シングル曲を中心とする盤とアルバム曲を中心とする盤に分け、男闘呼組の6枚のアルバムそれぞれから少なくとも1曲を選び、投票上位の曲を交えて2枚の流れを組み立てたと説明した。

前田には、過去の演奏を聴き返して新たに気づくことがあった。一方、高橋は、再始動の際にも皆で聴き直していたと振り返った。岡本によると、男闘呼組時代にも再始動後にもほとんど演奏していない曲が含まれる。高橋は「第二章 追憶の挽歌」「CROSS TO YOU-雨-」を挙げ、特に前者を取り上げなかった理由について、岡本は難しさ、成田は構成の多さを挙げた。各自の事前練習も大変だったという。
当初は1人1週間のレコーディングを想定していたが、高橋のベースと青山のドラムはそれぞれ3日で終えた。寺岡は、何度もテイクを重ねるより、30曲を演奏し切る勢いと集中力を大切にした。高橋は、自分のバンドのツアー中、早朝に男闘呼組の曲をさらい、夜のライブと移動を繰り返して、そのままレコーディングに入ったため、ライブのような感覚だったと話した。前田も、その集中力に感心していた。青山は、多くの曲をライブで経験して体に入れており、初めて演奏した曲として「第二章 追憶の挽歌」「CROSS TO YOU-雨-」「ONE DAY」を挙げた。「-M-」はライブで演奏したことがあったという。

寺岡は、男闘呼組の当時のプロデューサー、蛎崎広柾との食事で話せたことも、制作に大きかったと振り返った。岡本によると、メンバーは蛎崎のもとへ集まり、曲を作ったり持ち寄ったり、コーラスを練習していた。高橋は15歳ごろからボーカルトレーナーとして関わった蛎崎を育ての親と呼び、成田はグループ・サウンズの歌手としての経験にも触れた。今回、歌詞に書かれていない追いかけのコーラスを部分ごとに聴き直すと、蛎崎と編曲者の松下による声が、シンセサイザーのようにサウンドを支えていたことにも気づいたという。ただし、セルフカバーは6人だけで演奏する方針だった。
高橋は、10代の思い出が詰まった曲を作り直す責任を感じた。岡本は、高橋の声が若いころより太くなったことや、機材の進歩で多くのエフェクターを使わずともギターの生々しさを出せることを挙げた。自作曲中心になってからのサウンドの変化を面白いと感じる岡本に、高橋は、時期によって音が変わっても通底するものがあると語った。
レコーディングは曲順に進め、高橋は、最初が「DAYBREAK」だったことで取り掛かりやすく、勢いもついたと話した。成田は重ねるギターが多く、「毎日家でギターばっかり弾いてましたね。」と振り返った。30曲のソロに取り組む成田について、高橋は「東京に出てきてこんなに苦しかったことないって(笑)。」と語り、前田も家にこもるほどだったと振り返った。デビュー当時も、譜面を読めず、編曲済みのカセットテープを耳で聴いて必死に覚えたとメンバーは回想した。

「DAYBREAK」は、もとは高橋が歌っていた。岡本は、アンディ・テイラーの「アイ・マイト・ライ」に刺激を受け、冒頭から2人のハーモニーで歌うことを蛎崎に提案した。高橋はスタジオで生まれたツインボーカルだと振り返り、成田もその曲がコーラスの原型だったと知った。

「Stand Out」はデビュー前から演奏し、再始動後にも取り上げた曲で、高橋はハードロック路線の最初の曲のような存在と捉えている。前田は、レコードに先行した映像作品『Made in U.S.A.』のテーマ曲だったと説明した。高橋によると、『トップガン』のケニー・ロギンス「デンジャー・ゾーン」のような曲を目指したもので、岡本は壮大なシンセサイザーからギターが入る構成を振り返った。高橋はサビ前のカッティングを気に入り、成田は、それまで歪んだギターがこれほど前に出る曲はあまりなかったと話した。ドラマ『ぼくの姉キはパイロット!』の主題歌でもあり、映像撮影で海兵隊のヘリコプターに乗り、つなぎ姿で滑走路を歩いた思い出も語られた。

アルバム・ツアー案内
通常盤『WARRIORS』は2026年11月6日発売、TYOR-1023〜1024、4,400円(税込)。CD2枚組、52ページのブックレット、三方背ケースで、次の曲順が紹介されています。
- DISC 1:DAYBREAK、Stand Out、ロックよ静かに流れよ〜Crossin’ Heart〜、第二章 追憶の挽歌、Midnight Train、秋、Lonely…、TIME ZONE、CROSS TO YOU、ROCKIN’ MY SOUL、DON’T SLEEP、みんな仲よし、THURSDAY MORNING、眠りにつく前に、ONE DAY。
- DISC 2:MY LIFE、CROSS TO YOU-雨-、TEARS、ルート・17、赤ちょうちんでくらせ、不良、ROLLIN’ IN THE DARK、REIKO、-M-、KIDS、翼なき疾走、Burn it、インディアンの丘で、みはり、FOREVER、Love Survivor、The Warriors。
12月のツアー日程は、2日・Niterra 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、4日・SGC HALL ARIAKE、6日・JMSアステールプラザ、13日・サンポートホール高松、18日・福岡国際会議場、22日・23日・NHK大阪ホール、26日・東京エレクトロンホール宮城、28日・東京ガーデンシアター。平日は17時開場・18時開演、土日祝日は15時開場・16時開演、指定席13,500円(税込)と案内されています。
HMVの発売記念企画は、11月5日〜11日の店頭B2ポスター掲出(一部店舗を除く)、メンバーのコメント放送、衣装展、全国10店舗のPOPUP SHOP・パネル展と購入者向けパネルプレゼントです。衣装展はHMV&BOOKS SHIBUYA、HMV&BOOKS NAMBA、HMV仙台E BeanSで開催。11月5日〜11日の対象購入者から抽選で5人に直筆サイン入りB2コラボポスターを贈る企画は、11月18日が応募締切です。応援店では11月5日の商品入荷時から、対象商品1枚につき1回のスペシャル抽選会を、賞品がなくなるまで行うと案内されています。
6人の詳しいやり取りと写真、作品・公演・キャンペーンの案内は、THE CHANGEの原記事をご覧ください。

