男闘呼組を象徴する名曲をRockon Social Clubが再録!成田昭次が声変わり前に歌った(?)映画主題歌と、マサ斎藤も「あの歌グー!」ファン投票1位のED曲!(双葉社 THE CHANGE)

双葉社 THE CHANGE は2026年11月2日、Rockon Social Clubの6人による「男闘呼組セルフカバーアルバム」全曲解説SP座談会の第2回を公開しました。『WARRIORS』で再録した初期6曲を取り上げ、歌い分けや別バージョンの成り立ち、映画とテレビの思い出を語っています。文は谷岡正浩さんです。

男闘呼組のセルフカバーアルバム『WARRIORS -男闘呼組 SELF COVERS- Rockon Social Club』の11月6日の発売を前にした、全6回の座談会の第2回。成田昭次、高橋和也、岡本健一、前田耕陽、寺岡呼人、青山英樹が、男闘呼組の初期の曲を振り返る。記事の導入は、全国ツアー『KURE 5-56 Presents Rockon Social Club Tour 2026 WARRIORS』でも収録曲を披露していることを紹介している。

「ロックよ静かに流れよ〜Crossin’ Heart〜」は、1番のAメロとBメロを高橋、2番を岡本、サビを成田が歌う形が最初から決まっていたと、高橋が説明した。前田は、成田のキーの高さからサビを任せたのだろうと振り返り、高橋は、静かな出だしから盛り上げ、成田のハイトーンにつなぐスタイルだったと話す。成田の「声変わりするのが遅かったからじゃないですか。」という言葉には、前田と岡本が、当時すでに声変わりしていたと笑って返した。成田は当時、低音が出せず、今は出せるといい、高橋は、そのハスキーで耳に残る声を振り返った。

イントロのスネアについて、青山は「たぶんディレイとリバーブ」をかけているのだろうと説明した。高橋が、その効果のかかっていないレコーディング中の難しさに触れると、青山は「自分の頭で再現して(笑)。」と話した。寺岡は「そのイントロから歌の出だしもいいですよ。」と、高橋の歌い出しを評価した。成田が当時は早熟だったと話し、高橋は「自分たちとしては結構背伸びをしてるイメージ。楽曲の世界観に対して。」と振り返った。

その背伸びした世界観の例が「第二章 追憶の挽歌」だった。前田は当時の映画の影響に触れ、高橋は香港映画『男たちの挽歌』を挙げた。岡本は、17、18歳で歌うには重たい世界だったので、当時ライブでやりたくなかったのではないかと振り返る。「第二章」という題を尋ねた寺岡に、高橋は、よりスローなバラード「追憶の挽歌」が「第一章」に当たると説明した。ただし完成は「第二章」の方が先で、元になるバラードを、ドラマ『オトコだろッ!』の主題歌にするためアップテンポにしたという。岡本は「CROSS TO YOU」と似た例と捉え、成田は「秋」も挙げた。前田は「秋」の2つの版は歌詞が同じで、ほかは歌詞も違うと説明し、岡本も歌詞と演奏を変えていたと振り返った。

「Midnight Train」の今回の版を、成田と岡本は気に入っている。16、17歳のころの曲で、「Stand Out」と同じビデオに入っていたと振り返った。高橋によると、『ギブUPまで待てない!!ワールドプロレスリング』のエンディングでは、試合のスローモーション映像にこの曲が重ねられた。マサ斎藤に成田が「あの歌グー!」と褒められたことも、高橋と成田が語った。岡本は、アントニオ猪木や藤波辰爾が現役だった時代を振り返り、高橋は新日本プロレスの番組だったと補った。

岡本は、ファン投票の1位がこの初期の曲だったことへの驚きを明かした。前田は、「DAYBREAK」の4種類のカップリングの一つだが、それより前から演奏していたと説明した。歌詞については、前田が昭和を思わせる世界を若い世代がどう受け取るかに関心を示した。成田は受話器、寺岡は夜行列車に触れ、高橋は、家を出た彼女を電話で引き留めようとする切なさを語った。聞き手が駅の公衆電話という設定に触れると、成田は「今繋がってる電話だけが頼りだもんね。」と応じた。赤電話を知らないという青山に、成田は、ダイヤル式で受話器を上に置く電話を説明した。

「秋」は1988年12月27日発売の2枚目のシングルだが、前田は「実はもうちょっとリリースの間をあけたかったんですよ。」と、すぐに「TIME ZONE」を出す必要があったことを振り返った。高橋によると、しっとりした大人の曲で勝負し、『ザ・ベストテン』でも1位になったため、年をまたいで長く売りたかった。しかし年明けからセイコーのCMが決まっていて、「TIME ZONE」へ切り替わったという。テレビで「秋」を披露する際、岡本は、歌っていないのではないかという声に対し、生で歌っていることを示そうと、毎回違う詩をイントロの前に入れていた。「生でやってんだよ!」と心の中で思っていたと話し、曲のドラマチックなところが好きだと語った。高橋も当時の自信を振り返った。バラード版との順序については、前田が「秋」の方が先だと説明している。

「Lonely…」は映画『ロックよ、静かに流れよ』で亡くなった親友のために歌う劇中歌。成田は、キー違いの2パターンがあり、両方をレコーディングしたと回想した。高橋は「昭次のキャラクターは映画で死んじゃうから。それを引き継いで歌うのが俺だったんで、キーを下げなきゃいけなかった。」と説明した。音作りの参考として成田はボン・ジョヴィを挙げ、岡本は「Never Say Good-bye」のようなフレーズを入れようと作っていたことを思い出した。聞き手が、ハードロックを土台に洋楽を邦楽へ取り入れるコンセプトに触れると、高橋も同意した。映画の3人での演奏では、前田がスネアに突っ伏して演奏できなくなり、途中から「ルート・17」につながる場面も振り返っている。

「TIME ZONE」は、成田が最も広く知られている曲ではないかと話し、高橋もCMの影響の大きさに触れた。岡本は地方でも曲名を挙げられると話す。一方、売上は「DAYBREAK」の方が上だったという話になり、岡本はシングルが4パターンあったことを挙げた。前田はCM撮影が稚内だったと回想した。岡本は、男闘呼組の復活からRockon Social Clubへ時間がつながる感覚を重ね、「ある意味で俺たちを象徴している曲なのかなって思うよね。」と語った。記事末尾では、第3回で1989年以降の曲と「DON’T SLEEP」の題の決定、自作曲の音作りを扱うと予告している。

THE CHANGE「男闘呼組セルフカバーアルバム」全曲解説SP座談会

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