2023年8月26日に男闘呼組が解散した後も、4人はRockon Social Clubで男闘呼組の曲を演奏し、セルフカバーのレコーディングを続けた。 1期間限定での活動と最後の公演については、男闘呼組の再始動を参照。
Rockon Social Clubへ続く活動
解散後の4人の活動につながるRockon Social Clubの制作は、2022年の男闘呼組の再始動公演と並行して始まった。成田昭次と寺岡呼人が作った音源を楽屋で聴いた岡本健一・高橋和也・前田耕陽もレコーディングへ加わり、青山英樹を含む6人のバンドとなった。12月22日には寺岡と成田に仲間を迎えるプロジェクトとして名称が告知され、2023年1月には6人の体制が正式に発表された。2岡本は、個人の仕事で4人がそろわずすれ違った過去を踏まえ、出入りできる柔軟な形こそ、長く一緒に活動できる方法だと考えた。成田も4人が同じバンドで続けることを重視した。3月1日のアルバム『1988』発売、3月4日からの『Rockon Social Club Secret Party』、5月6日の東京ガーデンシアターでの初ワンマン公演へ進み、男闘呼組のラストツアーと並行した。34人それぞれの活動は、男闘呼組メンバーの現在の音楽活動も参照。

男闘呼組の解散後も6人は活動を続け、2023年11月17日にアルバム『Don’t Worry Baby』を発売し、12月12〜20日に『同名のツアー』を行った。大みそかには『NHK紅白歌合戦』の第74回で、MISIAのステージに出演し、「傷だらけの王者」を共演した。4前田は、男闘呼組での白組出場、MISIAとの紅組での共演に対し、堺正章との第76回NHK紅白歌合戦(2025年)の特別企画は、紅組・白組の勝敗に関わらない出演だと説明している。5
2025年にも9〜12月の『Rockon Social Club Tour 2025 FOREVER CALLING -Still Rockin’-』と11月5日発売のアルバム『THE SHOW MAN』へと活動を重ねた。同アルバムは第67回日本レコード大賞の企画賞を受けた。6
セルフカバーのレコーディング
男闘呼組の原盤は廃盤で配信もなく、Rockon Social Clubのセルフカバーは、その曲を公式に聴く入口となる。前田耕陽も中古CDの入手の難しさに触れ、メルカリでは自分の知る例で2万〜3万円の物もあり、欲しい人がいても品物がなかなか出回らないと話している。72023年には、男闘呼組8曲を録り直したアルバム『2023』を、9月15日の映像作品付属CD、10月27日の単独配信で発表した。寺岡呼人の編曲と成田昭次の提案による歌割りで、4人の声を組み替えた作品だった。8また、再結成の前に4人で作っていた曲の原型は、ミニアルバム『SUMMER OF LOVE』の「HEAVY LOVE」として完成した。9

2026年6月30日には、セルフカバー第2弾『WARRIORS -男闘呼組 SELF COVERS- Rockon Social Club』を発表し、7月16日に11月6日の発売を告知した。男闘呼組30曲と新曲2曲を収め、RSC APPのプレミアム会員のリクエストをもとに、監修の岡本健一が構成も考えて選曲と曲順を決めた。1011『2023』の再編曲とは異なり、レコーディングでは、原曲の歌割り、テンポ、キー、アレンジをできるだけ尊重し、今の声と演奏で録り直した。1213ギターアンプの音を再現する新しいアンプシミュレーターも使い、寺岡は、ファンの思い出にある形を今の音で表す方針を説明している。14

ライブで受け継がれる曲
解散後の曲の継承に先立ち、2023年の『男闘呼組 2023 THE LAST LIVE』では、男闘呼組のステージで両バンドの曲が演奏された。4月28日からのツアーと5月4日・5日のアンコールでは、「DAYBREAK」「秋」「TIME ZONE」「パズル」を演奏した。一方、曲目が分かる5月25日の名古屋第1章以降の公演では、「Foxy Lady」「Rolling Thunder Baby」などRockon Social Clubの曲もアンコールに入り、「ヨッテタカッテ」「ザ・ファイター」を演奏した公演もあった。最後の日比谷野音のアンコールでは「TIME ZONE」「秋」「DAYBREAK」、続いて「パズル」「FOREVER」を演奏した。

解散後、翌2024年7月10日〜9月16日の『Rockon Social Club Reloaded Tour 2024』は、前年の男闘呼組の公演で再訪を約束した土地へ戻る意味も込められ、前年の男闘呼組のツアーとは反対に、アンコールで男闘呼組の曲を演奏した。曲目が分かる7月27日・8月4日のアンコールには、男闘呼組メドレーや「TIME ZONE」「PARTY」「ROLLIN’ IN THE DARK」「DAYBREAK」などが並び、9月12日・13日には日本武道館で『RELOADED TOUR 2024 SUMMER OF LOVE』を開いた。15
男闘呼組の曲はテレビでも演奏され、Rockon Social Clubは2025年11月13日のNHK総合『SONGS』で「DAYBREAK」と「TIME ZONE」のメドレーを披露した。

2026年9月3日にはZepp Hanedaから『Rockon Social Club Tour 2026 WARRIORS』が開幕し、アルバムの先行配信・発売と並行する公演を展開した。12月28日まで全22公演を行うと、6月30日に告知された。男闘呼組の曲が演目の大きな部分を占め、9月3日・4日の東京、11日・12日の福岡は各21曲中14曲(約67%)、19日の仙台は20曲中14曲(70%)だった。10月10日・11日の河口湖ステラシアターでは、曲目が分かる範囲で、それぞれ19曲中13曲(約68%)、20曲中13曲(65%)が男闘呼組の曲だった。

デビュー記念日と音楽への思い
デビューの日の8月24日は、活動終了後も曲と結び付いていた。2024年のデビュー36周年には、成田昭次が自身の番組『成田昭次のRockon The Knight』でデビュー曲「DAYBREAK」を選び、記念日に番組を放送できる幸せを語った。16翌2025年、レコードデビューから37年の8月24日も、メンバーはRockon Social Clubのツアー『FOREVER CALLING -Still Rockin’-』のリハーサルを行った。17『WARRIORS』から先行配信された「DAYBREAK」のセルフカバーも、2026年8月24日、男闘呼組が1988年8月24日に同じ曲でレコードデビューしてから、ちょうど38年の日に配信された。成田は、長年待ち続けたファンに感謝し、Rockon Social Clubには男闘呼組の精神と、音楽を始めた時の思いが続いていると捉えている。18
被災地への支援
男闘呼組のライブを通じた思いは、被災地への支援にもつながった。2024年1月12日、メンバー4人の申し出で、2023年のラストライブを主催した株式会社LIVE FORWARDを通じ、一連のライブの収益から4,000万円を、石川県が開いた令和6年能登半島地震の災害義援金に寄付すると発表した。被災者や被災地の支援に貢献したいという、メンバーの強い思いによる寄付だった。1920前田耕陽は、再始動のライブで石川県を訪れた縁も挙げ、支援は人に誇るためにするものではないと考えている。21
最後のステージの映像とファンとの再会

最後のステージは、映像作品『LAST FOREVER』として残された。2023年8月25日の日本武道館公演と、翌26日の日比谷野外大音楽堂公演、再始動後の1年を収め、2024年3月15日に発売した。発売元は、Rockon Social ClubとNARITA THOMAS SIMPSONの所属するレーベルのTOKYO RECORDSだった。発売に先立つ3月13日には、成田昭次と岡本健一が、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場の14時・17時の特別上映会に登壇した。22映像とともにステージの衣装や写真に触れる機会も設け、3月14日〜31日にHMV&BOOKS SHIBUYAで4人の衣装とライブ写真のパネルを展示した。羽田エアポートガーデンでは、3月24日の別の衣装の展示と、3月24日〜31日のサイネージでの映像の放映が案内された。

発売記念の握手会は、同年3月24日にベルサール羽田空港で開かれ、4人は来場者の思いを直接受け止めた。成田は、抽選に外れた人の思いも含め、代表で選ばれた3300人だったと捉え、前田耕陽とともに、来てもらえた喜びと、ライブ以上の疲れを振り返っている。23過去の握手会については、成田の記憶にも変化があった。開催前の2024年3月7日の『成田昭次のRockon The Knight』では、4人での握手会はデビュー前の10代のころ以来ではないかと、「37年ぶりぐらい?」としながら、間違っているかもしれないとも断っていた。24一方、2026年2月1日の『Go! Go! Rockon!』では、当時このようにファンと会った記憶はメンバーにもなく、再始動後では2024年の握手会が最初だったのではないかと振り返っている。25

4人の交流と創作
新しいバンドで訪ねた土地は、4人の再会や映画撮影の記憶とも重なった。2020年8月4日に名古屋のスタジオで集まってからちょうど4年後、2024年8月4日のRockon Social Clubの公演は、映画『ロックよ、静かに流れよ』の舞台の松本だった。成田昭次と岡本健一は前日の放送で、名古屋で再会した日と同じ日付であることに気づき、成田は映画を撮った土地でのライブに感謝し、岡本も松本には特別な感じがすると語った。26

公演を通じて、かつての仲間と再会する機会もあった。2024年9月12日のRockon Social Clubの武道館公演後には、4人が川﨑麻世と再会した。川﨑は、4人全員とそろって会うのは1988年の日本レコード大賞以来、36年ぶりだったと振り返っている。27

ハングルーズじゃないですよと🤘
36年振りにこのメンバーと再会できた元男闘呼組のメンバー4人プラス2人のロックオンソーシャルクラブの武道館ライブ!
メンバーが50代を超えるパワー炸裂した素晴らしい歌と演奏だった🎤🎸🎹
やっぱり後輩達の活躍はやたら嬉しい俺😆
いろんな事を乗り越えてきたからこそ湧き上がる彼らのパワー✨
#RockonSocialClub
#ロックオンソーシャルクラブ
#前田耕陽
#岡本健一
#成田昭次
#高橋和也
#青山英樹
#寺岡呼人
#男闘呼組”.
4人はRockon Social Club以外の名義の公演でも共演した。2024年12月25日の横浜BUNTAI公演『NARITA THOMAS SIMPSON BIG BAND BEAT CHRISTMAS FANTASY』では、Rockon Social Clubの6人と堺正章の計7人が特注の赤い衣装を着た。成田は、あれほどのそろいの衣装は男闘呼組でも着たことがなく、初めてだったといい、嬉しくて皆が興奮していたと振り返っている。28
4人がそろうことは、活動終了後もメンバー間の話題になっていた。2024年には高橋和也と岡本が55歳を迎え、4人全員が55歳でそろう時期があった。29成田・岡本・高橋が出演した2025年9月13日の番組では、成田が、前田耕陽もいれば4人がそろったのにと話し、岡本が前田へ電話した時の「今食事中だよ」という返事をまねた。30
メンバーは音楽以外の仕事も続けた。成田は、2024年3月22日に『不適切にもほどがある!』最終回への出演が発表され、『お茶の間』以来31年ぶりのドラマ出演となった。31
前田にとって、再始動の経験は創作の着想にもなった。周囲から「再ブレイクできるって幸せなことだよね」と言われた経験を、かつて活躍した人々の再起を描く2026年の舞台『2nd Life あの人は今!』につなげた。32ほかのメンバーも観劇に訪れ、前田に「面白かった」と感想を伝えた。33前田は、大人になった4人で演じる映画を、自分の脚本で作りたいという夢も持っている。34
- 35年の時を経て男闘呼組が正式に解散(めざましmedia、2023年8月27日)、男闘呼組、日比谷野音で最後のライブ(スポニチ、同日)。 ↩︎
- 2022年12月22日放送の『TOKYO MUSIC SHOW』(interfm)。 ↩︎
- 成田昭次『人生はとんとん―成田昭次自叙伝―』(集英社、2026年)15章【ロックオン】。 ↩︎
- 紅白歌合戦でMISIAと「傷だらけの王者」を披露!(Rockon Social Club公式、2023年12月26日)。実際の出演は2024年1月18日放送の『成田昭次のRockon The Knight』と自叙伝15章の回想による。 ↩︎
- 2025年12月28日放送の『日曜の午後は耕陽を聴こうよー!』。 ↩︎
- 第67回輝く!日本レコード大賞(TBS)・Rockon Social Club 公式サイトのSCHEDULE(2025年12月)(Rockon Social Club) — 『THE SHOW MAN』の企画賞と、12月30日の日本レコード大賞・31日の紅白歌合戦への出演。 ↩︎
- 2026年4月12日放送の『日曜の午後は耕陽を聴こうよー!』。 ↩︎
- 2023年8月26日放送の『KURE 5-56 Presents ROCKON TIMES』(TOKYO FM)。 ↩︎
- 成田昭次・岡本健一・寺岡呼人インタビュー(Real Sound、宮本英夫取材、2024年9月5日) — 「HEAVY LOVE」の原型。 ↩︎
- 2026年6月21日放送の『Go! Go! Rockon!』。 ↩︎
- 2026年7月5日放送の『Go! Go! Rockon!』 ↩︎
- 2026年6月28日放送の『Go! Go! Rockon!』。 ↩︎
- 岡本健一「あ、『Midnight Train』歌えるわ」 カラオケ店での練習と『グレイクリスマス』全国巡業の思い出を成田昭次と語る(2026.05.10 放送) ↩︎
- 寺岡呼人が語る岡本健一との「ホットライン」——成田昭次と明かす『WARRIORS』30曲の録音、高橋和也の歌入れ(2026.09.20放送) ↩︎
- 2024年7月6日放送の『成田昭次のRockon The Knight』(ニッポン放送)。 ↩︎
- 2024年8月24日放送の『成田昭次のRockon The Knight』。 ↩︎
- 2025年8月30日放送の『成田昭次のRockon The Knight』。 ↩︎
- 成田昭次、男闘呼組復活時の思い「30年空いた中あれだけのファンが」復帰前は修業の日々も(日刊スポーツ、2026年1月24日) — 待ち続けたファンへの感謝と、男闘呼組の精神の継承。 ↩︎
- 「令和6年能登半島地震」被災地支援へ男闘呼組からの寄付のご報告(男闘呼組公式、2024年1月12日) — メンバー4人の申し出により、LIVE FORWARDを通じ、ライブ収益から4,000万円を石川県の災害義援金へ寄付すると発表。 ↩︎
- 2024年1月18日放送の『成田昭次のRockon The Knight』 — 高橋和也の、能登半島地震の寄付の知らせ。 ↩︎
- 2025年6月1日放送の『日曜の午後は耕陽を聴こうよー!』。 ↩︎
- 男闘呼組『LAST FOREVER』がLIVE BD&DVDで甦る 成田昭次と岡本健一が語ったライブの裏側とバンドへの愛(Real Sound、2024年3月15日、榑林史章) — 3月13日の特別上映会と2人の登壇。 ↩︎
- 2024年5月25日放送の『成田昭次のRockon The Knight』。 ↩︎
- 2024年3月7日放送の『成田昭次のRockon The Knight』。 ↩︎
- 成田昭次、自叙伝『人生はとんとん』を語るソロ放送回 A.B.C-Z戸塚祥太とのギター共演を熱望「いつか共演したいです」(2026.02.01放送) ↩︎
- 2024年8月3日放送の『成田昭次のRockon The Knight』 — 成田昭次と岡本健一の、「8月4日って、僕らが27年ぶりに名古屋で会った日」と、翌日の松本の公演。 ↩︎
- 「超嬉しかった」川崎麻世、後輩の元「男闘呼組」メンバーと36年ぶり再会(ねとらぼ、2024年9月13日、西尾泰三) — 9月12日の公演後の再会と、4人全員とは1988年の日本レコード大賞以来という川﨑の回想 ↩︎
- 2025年1月18日放送の『成田昭次のRockon The Knight』。 ↩︎
- 2024年6月8日放送の『成田昭次のRockon The Knight』。 ↩︎
- 2025年9月13日放送の『成田昭次のRockon The Knight』。 ↩︎
- 成田昭次、31年ぶりドラマ出演「大変恐縮」『不適切にもほどがある!』最終回ゲスト発表(ORICON NEWS、2024年3月22日)。 ↩︎
- 2026年4月5日放送の『日曜の午後は耕陽を聴こうよー!』。 ↩︎
- 2026年4月19日放送の『日曜の午後は耕陽を聴こうよー!』。 ↩︎
- 2025年6月8日放送の『日曜の午後は耕陽を聴こうよー!』。 ↩︎


