岡本健一、ギターを始めたきっかけとローリング・ストーンズ、『WARRIORS』の制作を語る Depth EDITION 14「岡本健一という自由の戦士。男闘呼組という不滅の戦士。」

雑誌『Depth』EDITION 14(2026年8月)は、岡本健一さんのインタビューの連載の【序章】として、「岡本健一と音楽の繋がり」を、フォトセッションを軸に伝えています。私物のギターを持って撮影に臨んだ岡本さんが、ギターを始めたきっかけ、ザ・ローリング・ストーンズの思い出、Rockon Social Club のセルフカバーアルバム第2弾『WARRIORS -男闘呼組 SELF COVERS- Rockon Social Club』の制作を語っています。

記事は、男闘呼組の歩みから始まる。男闘呼組は1988年に4人編成のロックバンドとしてデビューし、1993年6月30日付で活動を休止した。2022年7月16日から2023年8月までの期間限定で活動を再開し、結成35周年の2023年8月に、改めて活動に幕を下ろした。成田昭次・岡本健一・高橋和也・前田耕陽の4人は、寺岡呼人と青山英樹を加えて、新たなバンド Rockon Social Club を結成した。2026年11月6日には、男闘呼組のセルフカバーアルバム第2弾『WARRIORS -男闘呼組 SELF COVERS- Rockon Social Club』をリリースすると、記事は伝えている。

撮影の日、岡本は私物のギターを持ってスタジオに現れ、全てのスタッフと丁寧に挨拶を交わして、その場を和ませた。テーマに沿ったセルフスタイリングに着替え、家で使っているという小さなアンプでギターを爆音で鳴らし始めると、往年のハード・ロックを思わせるギタープレイと存在感に、取材陣は言葉を失ったという。立ち位置や目線、ポージングの指示は要らなかった。

ギターを始めたきっかけを、岡本は「俺がギターを弾き始めたのは昭次(成田昭次)に出逢ったから」と語る。この世界に入るきっかけとなった事務所では、周りはみんなダンスをしていたが、岡本はダンスに興味がなく、振り付けを覚えられなかった。ギターをやっていた成田から、マイケル シェンカー・グループの「Armed and Ready」のバッキングを弾いてと言われ、岡本のバッキングに成田がソロを合わせることをひたすら繰り返した。「それが俺がギターを始めた最初」だった。成田と高橋和也は、それ以前からバンドをしていた。踊りのレッスンを休む口実で音楽スタジオに入り、夜中から朝までの安いパックでスタジオを押さえていたのが、15歳のころである。それまではデュラン・デュラン、マドンナ、カルチャー・クラブなどを聴いていたが、AC/DC、ボン・ジョヴィ、少し後にはガンズ・アンド・ローゼズを聴き、洋楽のハードロックに意識が向いた。

そうした岡本たちを見た当時の社長から、少年隊のコンサートでローリング・ストーンズのメドレーをやるので、バックで弾いてほしいと言われた。3曲ほどを必死で覚えて弾いたのが、「男闘呼組として4人でステージに出た最初だったかな」と岡本は振り返る。ストーンズは個人的にも大好きで、1989年にはアルバム『STEEL WHEELS』を携えたツアー『1989 STEEL WHEELS TOUR』を、メンバーとロサンゼルスまで観に行った。1990年の東京ドームの初来日公演にも行き、終演後にストーンズのコーラスの人たちと酒を飲んだ。この公演では、アンコールを待つ間に最前列の男性2人が帰ろうとしており、よく見るとトシちゃん(田原俊彦)だった。岡本と高橋は「トシちゃん! 帰んの!? 俺たちその席行っていい!?」と声をかけ、最前列でアンコールを観た。大騒ぎする姿はテレビ局の中継に映ったといい、岡本は「俺達、全然デビューしてた頃だったんだけどね」と笑う。記事は、それから36年たった2026年7月10日にストーンズの最新スタジオ・アルバム『Foreign Tongues』がリリースされたことと、同じ号のバックカバーをストーンズが飾ったことにも触れている。

取材の時に制作中だった『WARRIORS』は、全曲を再レコーディングした作品だという。岡本は「とにかく音色や演奏に関してはすごく細かくこだわり抜いているんです」と語る。当時の音作りに立ち返ってオマージュした作りで、1988年から1993年代のサウンドを知る人には、純粋に音楽アルバムとして感慨深いものになるという。曲はファン投票から選び、岡本が中心になって曲順を決めた。昔の自分を超えなければならないところもあり、昔の自分たちの音をいいと思うところもある中で、いろいろな感情と現実に向き合いながら、楽しく作っていると話す。

撮影の途中、アシスタントのスタジオマンが、岡本に触発されて、スタジオに流れる音楽をキング・クリムゾンに変えた。それを伝え聞いた岡本は「きっと彼に何かが伝わったんだね」と笑った。

若いころは、海外のバンドや俳優、映画から大きな影響を受け、まねをするところから始めた。16歳になったらピアスを開けると決めて開け、免許を取れる歳になるとバイクと車の免許を取った。蛍光色やアクセサリーが大好きだった「15歳の頃が一番派手だったかも」と振り返り、その頃の自分を見るのは少し恥ずかしいとしながら、「そうやって通ってきた道が全部、やがて自分の個性になっていくんだろうからね」と語っている。

記事はこの回を【序章】とし、次号から、少年時代・環境・人格形成・仲間との出逢い・音楽への想い・舞台との出逢い・支援活動への想い、そして Rockon Social Club のこれからを、ブロックごとに紐解いていくと予告している。

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