成田昭次の口グセ「ハッピーで」の年齢まで続けたいRockon Social Club、青山英樹が驚いた大友康平の歌唱、「ずっと心に刺さっている」名ドラマーだった父の教え(THE CHANGE 連載)【第10回/全30回】

双葉社THE CHANGEのRockon Social Clubメンバーによるリレー連載第10回は、ドラムの青山英樹さんの最終回です。最年少のメンバーとしての役目、ドラマーとして大切にしている「自分らしさ」、父の青山純さんの教え、バンドをずっと続けたい思いを語り、次のバトンを成田昭次さんに渡しています。

元男闘呼組のメンバーと、元JUN SKY WALKER(S)のベーシストがいるRockon Social Clubで、最年少ながらリズムの要を担う青山英樹は、最終回でバンドの未来を語った。毎公演、全力で楽しんでいるからこそ、客にはチケット代以上のものを持ち帰ってほしいと思っている。自分以外は、パワフルな50代の「イケおじ」のメンバーで、10歳以上離れているが、会うたびにエネルギーに圧倒されるという。

高橋和也がこの連載で、Rockon Social Clubには青山のドラムが欠かせないと言ってくれたように、一番年下でも、音でもステージでもみんなに頼られる存在になりたい。ドラムはバンドサウンドの土台なので、先輩の後ろに隠れてついていくのではなく、ぐいぐい引っ張っていかなければと思っていて、それはサポートではなく、自分のバンドだからこそ感じる使命感かもしれないと話す。音楽には決まりがなく、正解はないので、大事なのは自分らしさを出すことだと考えている。売れ線だからと自分たちの色ではないものを無理にやるのはもったいなく、自分たちのやり方を信じ、ついてきてくれるファンの思いを裏切らないためにも、らしさを大事にしたいという。

父は昔、ラーメン店をたとえに話してくれた。醤油・味噌・豚骨・塩といろいろな味があり、100人いたら100人の好みは違うので、あっさりした醤油ラーメンが好きな人に、こってりした豚骨を無理に押しつけることはできない。だからこそ、自分がうまいと信じたものをやればいいのだと。その言葉が、今もずっと心に刺さっているという。若いころは父と違うスタイルを確立したいという反発心があり、父とはあまり深い所まで音楽の話をしなかった。今は聞くことはできないが、山下達郎のそばでどんな気持ちでドラムを叩いていたのか、サポートドラマーとしてどんな気持ちで寄り添っていたのか、尋ねたいことはいろいろあると話す。

今後は、Rockon Social Clubを、とにかくずっと続けていきたい。売れる売れないも大事だが、このバンドはそういう次元ではなく、続けていくことに何より意義があると考えている。コラボレーション・アルバム『THE SHOW MAN』のように、続けているからつながることも多い。大友康平が歌うのを聴いた時は、「こんなにも奥行きのある歌があるのか!」と驚き、そうした発見や感動をたくさんの人に届けられるバンドだと思うという。成田昭次がよく言う「50、60よろこんで、70、80ハッピーで」の年齢まで、長く続けたいといい、いい音楽を届けていくことが、音楽からたくさんのものを受け取ってきた自分の恩返しにもなると話した。

次のバトンを渡す成田には、30代になって2つも一緒にバンドを組めるとは思わなかったと話す。初めて会ったのはコロナ禍で、それからずっと濃い付き合いが続き、感覚としては10年か20年一緒にやっているようだという。一緒にご飯にも行き、波長が合って、気を遣いすぎずに済む。体が痛いと聞くと本当に心配だといい、「たくさん食べて、健康第一で」とメッセージを送った。

青山英樹

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